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2月の日本旅程1日目(兵庫県 食事編)

2月の日本旅程1日目(兵庫県 食事編)

(2月23日 水曜日)

 

目次

1、ぼたん鍋専門店 ぼたん亭

2、鳳鳴酒造

3、篠山城下町ホテルNIPPONIA

 

1、ぼたん鍋専門店 ぼたん亭

2月23日(水)から4泊5日の旅行の最初の食事として、「ぼたん鍋専門店 ぼたん亭」で「ぼたん鍋」を食べました。今回、丹波篠山市を訪問した最大の理由が「ぼたん鍋」を食べることでした。「ぼたん鍋」は農林水産省により、兵庫県の「郷土料理百選」に選ばれています。

ぼたん鍋

猪の猟期は11月15日から3月15日までなので、冬のジビエ料理となります。「ぼたん亭」も秋冬のみの営業となります。猪猟は静岡県の天城山、岐阜県の郡上八幡とともに、丹波篠山地方も「日本三大猟場」として全国的に有名です。

明治時代、兵庫県篠山町に駐屯していた、旧日本陸軍が訓練で捕獲した猪肉を味噌汁に入れて配給したのが「ぼたん鍋」のはじまりと言われています。つまり、丹波篠山地方が「ぼたん鍋」の発祥です。丹波篠山の猪は丹波栗などの木の実や、丹波松茸、穀物を食べるため、脂っこくない、とても美味しい猪肉になります。

ちなみに、丹波栗は全国的に有名なおいしい栗です。丹波栗の歴史はとても長く、持統天皇(在位690年から697年)が栽培を奨励したとも言われています。また、古事記や万葉集、日本書紀にも丹波栗の名が登場するほど古くから知られています。日本最古の地域ブランド作物名称とも言われています。

丹波篠山市公式観光サイトによると、「ぼたん鍋」の由来は庶民の肉食が禁止されていた江戸時代には「猪」を「ぼたん」に置き換えて呼んで食べていたことが由来のようです。同様に、「馬」は「さくら」、「鹿」には「もみじ」という呼ばれていました。

「ぼたん鍋」は盛り付けが「牡丹の花」に似ていることから「ぼたん鍋」と呼ばれたとの説が名前の由来として強く支持されていると思います。しかし、丹波篠山市公式観光サイトによれば、1945年(昭和20年)頃に、丹波篠山市の老舗料理旅館が、「ぼたん鍋」という名前から、猪肉を「牡丹の花」に似せて盛り付け提供するようになったようです。

「ぼたん鍋専門店 ぼたん亭」で私が注文したのは特上ロース肉と特上カルビ肉が半々に入った「ミックス鍋」でした。「ぼたん亭」の猪肉は猟期の間、生肉の新鮮さを保ちつつチルド冷蔵で寝かせ、猪肉の旨味を引き出した肉でした。

ぼたん鍋

「ぼたん鍋」の味を一言でいうと「絶品」でした。栗を混ぜ込んだ味噌を使い、大量の猪肉と野菜、椎茸、豆腐など入れた「ぼたん鍋」は互いの味が鍋にしみ出して絶妙な味となり、悶絶するほどの美味しさでした。丹波篠山市内の観光では観光客の姿はまばらでしたが、「ぼたん亭」は満席でした。「ぼたん亭」の「ぼたん鍋」の美味しさ目当てだけに京阪神から丹波篠山市を訪問する観光客も多いのでしょう。私もこの「ぼたん鍋」は毎日でも食べたいと思える味だと思いました。

ぼたん鍋

なお、「ぼたん亭」のビルの上には猪のオブジェが備え付けられていました。味もオブジェも素晴らしい店でした。

ぼたん亭

ぼたん亭

 

2、鳳鳴酒造

春日神社訪問後に、福住(国の重要伝統的建造物保存地区)に行く予定だったのですが、乗車予定のバスが定刻の一分前に到着したため、バスに乗れませんでした。そのため、バス停の近くにあった鳳鳴酒造に行くことにしました。これが大正解でした。

鳳鳴酒造は1797年創業の老舗酒蔵です。店の建物もとても古く、高い天井などとてもいい雰囲気でした。雛人形も飾ってありました。

鳳鳴酒造

鳳鳴酒造

鳳鳴酒造

鳳鳴酒造では飲み比べセット5種(660円)を飲みました。純米大吟醸酒から純米酒までどれもとても美味しいお酒でした。しかも、5種とも結構量が多く、とても飲みごたえがある飲み比べセットでした。

鳳鳴酒造

鳳鳴酒造では酒蔵の見学もできました。民俗資料館と見間違うような素晴らしい酒蔵で、江戸時代にタイムスリップしたように感じました。一方で、鳳鳴酒造は音楽振動酒(モーツァルトやデカンショ節を聴かせて育てた日本酒)や丹波篠山の名産である黒豆や栗を使ったリキュール酒など新しい取り組みも積極的にしている酒蔵でとても好感を持てました。店員さんたちもとても優しい方々で気持ちがいい対応をしてくれました。

鳳鳴酒造

鳳鳴酒造

鳳鳴酒造

鳳鳴酒造

 

3、篠山城下町ホテルNIPPONIA

夕食は宿泊先の篠山城下町ホテルNIPPONIAで頂きました。古民家ホテルなので、レストランの入り口(フロントの少し先)からいい雰囲気でした。

篠山城下町ホテルNIPPONIA

まず、最初に丹波の黒豆を使ったビール(発泡酒)を飲みました。丹波黒大豆は丹波地方発祥の「丹波黒」という黒色の大豆です。全国的にも高い知名度を誇る高級黒豆です。黒豆ビールはほのかに黒豆の香り・味がする美味しいビールでした。

丹波の黒豆を使ったビール

篠山城下町ホテルNIPPONIAの夕食はフレンチコースでした。最初の料理は「季節野菜のガルグイユ」でとても美しい盛り付けでした。「ガルグイユ」とはフランスの3つ星レストラン「ミッシェル・ブラス」の代表料理のようです。

季節野菜のガルグイユ

次に、「鰤のマリネ」を頂きました。旬の鰤ですが、マリネにすると旬の美味しさが十分に伝わらないと感じました。

鰤のマリネ

次に、「蕪のヴルーテ」を頂きました。ヴルーテとはカブや白ネギ、玉ネギなど白い野菜を使ったスープだそうです。おいしいスープでした。

蕪のヴルーテ

次に、「鮮魚のグリエ(牛蒡のアクセント 酒粕ソース)」を頂きました。特に、揚げた牛蒡がおいしかったです。

鮮魚のグリエ

メイン料理として、「但馬牛のロティ」を頂きました。ロティとは低温ローストされたビーフ、つまりローストビーフのことのようです。とても美味しかったのですが、少し筋があり食べにくかったのが難点でした。ちなみに、神戸牛は出荷の際に但馬牛の中から厳選された牛肉のことです。神戸牛の知名度と比べ、但馬牛の知名度が低いことは残念なことです。農林水産省は「神戸牛ステーキ」を兵庫県の「御当地人気料理特選」に選んでいます。

但馬牛のロティ

デザートは「苺と黒豆のグラチネ」を頂きました。グラチネはフランス語でオーブンなどで加熱して焼き色をつける技法の事とのことです。今回、私が知らない多くのメニュー名がありました。

苺と黒豆のグラチネ

夕食の全体的な印象は美しい盛り付けではありましたが、味は感動するようなものではありませんでした。それなりに全体的に美味しいのですが、感動する味に出会えなかったのは残念でした。 

 

 

 

(注:文中に掲載している交通機関の出発・到着時間や運賃、入場料、食事の料金などはBLOG執筆時のものです。今後変更する可能性がありますので、旅行に行く際にご自身でご確認ください。)

 

 

 

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