社長メッセージ
目次
1:旅行大好きな私の不満
私は大の旅行好きです。これまでの訪問国は43か国、国内47都道府県は全て複数回旅行しました。過去30年間ほぼ2〜3か月に1回のペースで旅してきました。すべて個人旅行です。
そんな私には(特に海外旅行時に)常に同じ不満がありました。それは、荷物の多さと訪問国の観光情報を調べる煩わしさです。
海外旅行は日数が一週間〜10日と長いため、旅行前は荷物の準備、旅行中は荷物運搬、旅行後は洗濯・片付けなどの面倒さがあります。また、重い荷物を飛行機に搭載することによる飛行機のCO2排出量も直感的に気掛かりでした。更に訪問国の観光情報は日本語のものが少なく、英語や現地語での情報収集は極めて困難でした。
2:旅行者の不満
こうした私の不満を他の旅行者はどう感じているのか調べてみました。
少し古い調査ですが、2007年のJTB調査では「海外旅行の支度で苦になること」の1位は「荷物の準備」22%、「旅行から帰って来て面倒なこと」の1位は「荷物の片付け」48%でした。
2022年のBooking.com調査では世界の旅行者の41%が「地球環境への影響の軽減に貢献したい」とし、33%が「交通機関のCO2排出量を減らすための行動を取りたい」と回答しています。
また、2019年のHotels.com調査ではミレニアル世代(1980年から1995年頃までに生まれた世代)の旅行者の32%が、「人生における最大のストレスのひとつとして旅行の事前計画」と回答しています。
3:旅行者の不満を解消したい
このように、私の不満は多くの旅行者の不満でもありました。では、なぜこれらの不満が解決されないのでしょうか。それは未だに多くの旅行会社が団体旅行向けの商品に特化し、個人旅行者のニーズを満たせていないからだと思います。2019年において日本国内の個人旅行比率は83.6%(観光庁の旅行・観光消費動向調査、消費金額ベース)、訪日外国人旅行者の個別手配は76.6%(観光庁の訪日外国人消費動向調査)と個人旅行者が圧倒的多数です。この多くの個人旅行者の不満を解消できていないことが旅行業界の最大の問題です。
こうした不満を解消するため、私は2021年12月に株式会社EDO KAGURAを設立しました。主に提供するサービスは衣類など旅行用品レンタルと旅程作成などの旅行情報提供です。当面は訪日外国人旅行者向け、将来的には日本人の海外旅行向けにもサービスを行いたいと考えています。
荷物の不満は旅行に必要な品物、特に衣類を旅行先でレンタルすることにより解消します。レンタルなので、荷物の準備も運搬も片付けも必要ありません。また、荷物を飛行機に搭載しないことにより、CO2排出量も大幅に削減できます。例えば、訪日外国人旅行者の主要国19か国の平均では、20kgの荷物を搭載しないことによるCO2削減効果(成田空港往復)は植林186本分に相当します。
こうした気候変動抑制への貢献に寄与する当社サービスが評価され、「気候変動イニシアティブ」にも参加させていただきました。
また、荷物を飛行機に搭載しなければ、ロストバゲージリスクもゼロになります(2019年の世界の損失額は25億ドル)。
旅程作成などの旅行情報提供は「旅行の事前計画」に苦しむ多くの旅行者に対して、直接的に寄与します。特に、タイムパフォーマンス(時間対効果)を重視する旅行者には歓迎されると考えています。なお、既に2万件以上の日本の観光地情報を既にデータベース化済みです。
4:トラベル・ディバイドを解消したい
荷物や情報に対する旅行者の不満を解消することはユニバーサルツーリズム(すべての人が楽しめるよう創られた旅行)とユニバーサルデザイン(多くの人が利用できることを目指した設計)に繋がり、結果的にトラベル・ディバイドを解消すると考えています。
トラベル・ディバイドとはデジタル・ディバイドをヒントにした私の造語です。重い荷物や旅行情報格差が負担となり、旅行自体をあきらめてしまう高齢者、障害者、子連れファミリーなどの存在をトラベル・ディバイドと私は定義しています。
日本の高齢者の旅行回数(70歳以上)は、平均旅行回数に対し国内旅行は34%減、海外旅行は72%減です。同様に、乳幼児連れの海外家族旅行も27%減となります(いずれも2019年)。
トラベル・ディバイドを解消し、「誰もが自由に移動できる社会を作り、人々を幸せにする」ことが当社の存在目的(パーパス)です。私が大好きな旅行を誰もができる社会を作りたいと考えています。
5:自己紹介
最初の海外旅行はインド・ネパール40日間1人旅で、バックパッカー旅行を満喫しました。
このインド・ネパール旅行は、沢木耕太郎の「深夜特急」、椎名誠「インドでわしも考えた」、妹尾河童「河童が覗いたインド」、蔵前仁一「ゴーゴー・インド」・「ゴーゴー・アジア」などを読み、大きな影響を受けたことがきっかけです。実際に行ってみて私も大きなカルチャーショックを受け、生きる意味など多くのことを考えました。
私が最も多く訪問した国は台湾です。台湾の美味しい食事や台湾人の温かい人柄に惚れこみ、累計30回以上訪問しました。香港には仕事で約3年間滞在しました。
訪問国では地元の人々で賑わう飲食店で食べることが何よりも好きです。高級店ではなく、屋台や食堂など気軽に食べられる飲食店がほとんどです。
社長の訪問国一覧
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