Site Overlay

2月の日本旅程2日目(兵庫県)

2月の日本旅程2日目(兵庫県)

(2月24日 木曜日)

 

目次

1、太鼓やぐら

2、柏原八幡宮

3、丹波市役所 柏原支所、大ケヤキ(木の根橋)

4、織田神社・建勲神社

5、旧氷上高等小学校校舎

6、柏原藩主織田家旧邸長屋門、柏原藩陣屋跡

7、辰鼓楼

8、出石城跡

9、明治館

10、宗鏡寺(沢庵寺)

11、楽々鶴 出石酒造

12、旧福富家住宅

13、咲楽屋(さくらや)

14、桂小五郎移住跡

15、おりゅう灯篭

16、永楽館

17、日出神社

 

 

1、太鼓やぐら

ホテルで朝食を食べ、バスで柏原(かいばら)駅へ向かいました。私が乗ったバスは以下の通りです。

篠山本町9:12発 神姫バス 丹波医療センター行 柏原駅9:42着 運賃720円

柏原では国の重要文化財の「柏原八幡宮」を見学するのが主な目的です。柏原は初訪問でしたが、散策して楽しい街でした。丹波篠山に行かれる際には、是非、柏原にも行っていただきたいです。

まず、最初に「太鼓やぐら」へ行きました。柏原駅から徒歩5分弱の距離です。「太鼓やぐら」は柏原藩邸の造営(1714年)前後に作られました。時報や火事などの警報に用いられたものです。

太鼓やぐら

 

2、柏原八幡宮

柏原八幡宮」の社殿(本殿及び拝殿)は国の重要文化財です。舒明天皇の時代(629~641年)に素戔鳴尊(すさのおのみこと)を奉祀したのが創始と伝えられています。現在の社殿は天正13年(1585年)に羽柴(豊臣)秀吉によって再々建されたものです。社殿の建築様式は「権現造」の先駆けとなる建築様式として貴重です。なお、「権現造」とは本殿と拝殿の2棟を一体化し、間に「石の間」と呼ばれる一段低い建物を設ける建築方法です。

「柏原八幡宮」は入船山の山頂にあるため、社殿までは石段を登る必要があります。私が行った日も何人かのお年寄りたちが参拝のため、ゆっくり石段を登っていました。社殿は素晴らしい外観で、感動しました。

柏原八幡宮

柏原八幡宮

柏原八幡宮

境内には三重塔があります。神社に塔があるのは全国でも18例しかなく、神仏習合当時の景観を現代に伝えています。三重塔と釣鐘は兵庫県指定重要文化財です。

柏原八幡宮

 

3、丹波市役所 柏原支所、大ケヤキ(木の根橋)

「柏原八幡宮」がある入船山の麓に「丹波市役所 柏原支所」があります。「丹波市役所 柏原支所」は1935年に旧柏原町役場として建てられた木造洋館2階建ての建物です。後述する旧氷上高等小学校校舎と同じような黄色の色の建物に郷愁をそそられました。

丹波市役所 柏原支所

丹波市役所 柏原支所のすぐ横には兵庫県指定文化財、天然記念物である大ケヤキ(木の根橋)があります。樹齢1000年とも推定される巨木で、長さ10mになる自然の橋梁となっていることから「木の根橋」とも呼ばれています。

大ケヤキ(木の根橋)

大ケヤキ(木の根橋)

 

4、織田神社・建勲神社

丹波市役所 柏原支所、大ケヤキ(木の根橋)のすぐ近くに「織田神社」があります。「織田神社」は柏原藩3代目藩主、織田信勝が「織田権現」として祀られています。信勝は織田信長の弟、初代柏原藩藩主織田信包の孫です。かなり、質素な神社です。

織田神社

「織田神社」から徒歩5分ほどの距離にある「建勲神社」は織田信長を祭神とする神社です。日本では織田信長をを祀る「建勲神社」は3ヶ所(京都府京都市、山形県天童市)しかありません。「織田神社」同様、かなり簡素な神社で一時は日本を支配した織田家の栄枯盛衰ぶりを感じさせます。

建勲神社

 

5、旧氷上高等小学校校舎

旧氷上高等小学校校舎は 1885年(明治18年)に竣工した木造2階建ての校舎です。兵庫県の重要有形文化財です。現在は「たんば黎明館」として、レストランやライブラリーとして使用されています。

旧氷上高等小学校校舎

旧氷上高等小学校校舎

 

6、柏原藩主織田家旧邸長屋門、柏原藩陣屋跡

柏原藩主織田家旧邸長屋門は1714年に建てられたもので、1818年の藩邸全焼の際にも災禍を免れ、創建当初のものが残っています。入母屋造です。兵庫県指定文化財です。

柏原藩主織田家旧邸長屋門

長屋門をくぐると柏原藩陣屋跡があります。柏原藩陣屋は長屋門同様に、1714年に建てられました。全国でも数少ない陣屋遺構として、国の史跡に指定されています。

柏原藩陣屋跡

入場料:大人210円、中高生100円、小学生50円

柏原歴史民俗資料館・田ステ女記念館の入場券を兼ねています。

 

7、辰鼓楼

柏原散策を楽しんだ後は、出石へ行きました。私が利用した公共交通機関は以下の通りです。

柏原駅11:23発 特急こうのとり5号 八鹿駅12:24着

八鹿駅12:52発 全但バス 出石行 城下町出石13:17着 運賃合計3,260円

柏原駅には黄色い特急こうのとりが停車していました。2020年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公・明智光秀が築いた福知山市にちなんで、2020年8月より運行しています。一日一本の運行なので、かなり貴重な車両のようです。

黄色い特急こうのとり

私は以前、黄色の新幹線「イエロードクター」も東京駅で見ました。かなり、ラッキーです。

イエロードクター

私が乗車したのは白い特急こうのとりです。

特急こうのとり

和田山駅ではかなり雪が積もっていました。和田山駅のホームの先に朽ちかけた旧和田山機関庫がありました。旧和田山機関庫は1912年に建てられ、80年以上使われてきたそうです。

旧和田山機関庫

バスターミナル城下町出石に到着後、出石そばを食べ、出石のシンボル辰鼓楼へ行きました。

辰鼓楼は城の石垣など廃材を利用して1871年(明治4年)に建てられました。1881年9月8日から時計台として稼働し始めました。札幌時計台は1881年8月12日の稼働なので、日本で2番目に古い時計台です。今では豊岡市出石伝統的建造物群保存地区(国の重要伝統的建造物群保存地区)を代表する建造物となっています。辰鼓楼の由来は建設当初、辰の刻(7時から9時)の城主登城を知らせる太鼓を叩く楼閣であったためです。

辰鼓楼

 

8、出石城跡

辰鼓楼から徒歩数分の場所にある出石城跡は1604年に有子山城山麓の郭および館のみを出石城と命名し江戸幕府に居城として届けた城です。江戸時代に出石藩の藩庁として使われました。東西に配置された櫓は1968年に復元されたものです。

出石城跡

出石城跡

有子山城の石垣は有子山山頂に今でも残っています。なお、有子山城は1574年に室町時代の有力守護であった山名祐豊が築城しました。1580年、羽柴秀吉の攻撃を受け、城は落城しました。

有子山城

出石城跡にある感応殿は出石藩の藩主であった仙石家初代の仙石秀久を祀っています。仙石秀久は豊臣秀吉の最古参の家臣で少年の頃より仕え、のちに、徳川家にも仕えて大名になりました。大盗賊・石川五右衛門を捕縛したとの伝承も残っています。

感応殿

東西櫓や感応殿をさらに階段で登ると有子山稲荷神社があります。創建は1604年です。石段の参道には37基の鳥居が並び、157段の石段があります。雪が積もっており、階段の昇り降りは大変でしたが、有子山稲荷神社の社殿は素晴らしく、苦労して登った甲斐がありました。有子山稲荷神社から眺める出石市内の景色はとても綺麗でした。

有子山稲荷神社

有子山稲荷神社

有子山稲荷神社

有子山稲荷神社

 

9、明治館

出石城跡から10分弱歩いた場所に明治館があります。明治館は明治20年(1887年)に建てられた郡役所で、木造2階建てのレトロな洋館です。出石に残る唯一の明治期の洋館です。和の雰囲気が強い出石の中ではかなり違和感があり、目立つ洋館です。

明治館

入場料:大人200円、高校生・大学生120円

 

10、宗鏡寺(沢庵寺)

宗鏡寺(すきょうじ)は1392年に建てられました。沢庵和尚の故郷の寺であるため、沢庵寺と呼ばれています。沢庵和尚は1573年12月1日に現在の兵庫県豊岡市出石町で生まれました。沢庵和尚の父は有子山城を築いた山名祐豊の重臣秋庭綱典でした。沢庵和尚には、沢庵漬けを考案した、宮本武蔵を諭した、など多くの伝承があります。宗鏡寺では沢庵和尚伝承の製法で沢庵漬けを作って、販売しています。

宗鏡寺

宗鏡寺

宗鏡寺の隣にある願成寺にはNHK大河ドラマ「八重の桜」の主人公・新島八重の最初の夫であった川崎尚之助(出石藩出身)の供養碑があります。

願成寺

願成寺

 

11、楽々鶴 出石酒造

宗鏡寺、願成寺から徒歩5分の距離に創業1708年の歴史ある酒蔵である出石酒造があります。白壁が多い酒蔵としては珍しい赤壁の酒蔵があります。出石酒造の代表銘柄「楽々鶴(ささづる)」は全国的にも有名な日本酒です。私が訪問した日は残念ながら休業でした。

出石酒造

出石酒造

出石酒造

 

12、旧福富家住宅

豪商であった旧福富家住宅の母屋は1912年に建てられました。母屋は木造二階建ての町家建築で建築時のまま現存します。現在は豊岡市立出石史料館として一般公開されています。残念ながら時間が無く、私は館内を見学できませんでした。

旧福富家住宅

入場料:大人300円 高校生・大学生:180円

 

13、咲楽屋(さくらや)

咲楽屋(さくらや)は明治期に建築された町屋(旧浅井家住宅)をカフェや福祉関連施設として再生されました。赤茶の土壁と戸などの赤いベンガラが特徴的な建物です。

咲楽屋

 

14、桂小五郎移住跡

禁門の変(1864年)後に、桂小五郎が幕府から逃れて9ヶ月間潜伏していた住居跡があります。「広江屋」の商号で荒物屋を営んでいた住居跡は旧福富家住宅のすぐ近くです。

桂小五郎移住跡

 

15、おりゅう灯篭

出石川の橋のたもとにある江戸時代の船着場の灯籠は「おりゅう灯篭」と呼ばれています。鎌倉時代の悲恋物語の主人公「おりゅう」にちなんだものとされています。「おりゅう灯篭」は桂小五郎移住跡から徒歩5分程度です。

おりゅう灯篭

 

16、永楽館

永楽館は「おりゅう灯篭」のすぐ近くにあります。永楽館は1901年に建設されました。近畿地方最古の芝居小屋であり、現地に現存する日本最古の劇場建築です。兵庫県の重要有形文化財です。なお、私の訪問時は休業中でした。

永楽館

永楽館

17、日出神社

出石町から但東町にある日出神社へバスで行きました。私が利用したバスは以下の通りです。

城下町出石15:25発 全但バス 奥藤行 畑山15:52着 運賃750円

日出神社は室町時代末期の16世紀初頭に建てられました。本殿は室町時代末期の建築技法をよく伝えているとして、国の重要文化財に指定されています。私の訪問日は雪深く、神社にたどり着くまで大変でした。苦労して行ったわりにはあまり感動する神社ではありませんでした。日出神社に行かずに、出石観光をもっとゆっくりすれば良かったと思いました。

日出神社

日出神社から出石に戻り、豊岡駅へバスで行きました。私が利用したバスは以下の通りです。

畑山16:32発 全但バス 出石行 城下町出石17:00着

城下町出石17:25発 全但バス 豊岡駅行 豊岡駅17:52着  運賃1,340円

 

 

(注:文中に掲載している交通機関の出発・到着時間や運賃、入場料、食事の料金などはBLOG執筆時のものです。今後変更する可能性がありますので、旅行に行く際にご自身でご確認ください。)

 

 

 

Follow me!

PAGE TOP