9月の日本旅程(東北・北海道旅行)のまとめ、注意点
9月26日から10月4日にかけて旅行した東北(宮城県・岩手県)・北海道は食事が美味しく、景色も素晴らしい最適なルートでした。その旅行のまとめといくつかの注意点を報告します。
目次
今回の旅行で食べられた「郷土料理百選」と「御当地人気料理特選」
再確認しますが、今回の旅行ルート設定は「旬の魚介類と郷土料理を食べ尽くす」という目的で作成したものです。食が最優先で、観光地の優先順位は2番目です。いわゆる「花より団子」の旅行ルートです。とはいえ、世界遺産、国宝、重要文化財など観光スポットをできるだけ多く回ることを目指しました。その分、慌ただしい旅程となっています。もちろん、ゆっくり旅行したい人は旅程を伸ばすか、訪問する観光スポットを減らすことが必要となります。
今回の旅行で食べられた「郷土料理百選」と「御当地人気料理特選」
宮城県:ずんだ餅、はらこ飯、牛タン焼き
岩手県:わんこそば、ひっつみ、盛岡冷麺、盛岡じゃじゃ麺
北海道:ジンギスカン、石狩鍋、ちゃんちゃん焼き、うに・いくら丼、スープカレー
「郷土料理百選」と「御当地人気料理特選」は農林水産省の選定です。
今回の旅行で食べられた旬の「PRIDE FISH」
宮城県:殻付カキ
岩手県:陸前高田のエゾイシカゲ貝、岩手の秋さけ(いくら)
北海道:苫小牧のほっき、厚岸のかき
「PRIDE FISH」は全国漁業協同組合連合会の選定です。
旅行最大の注意点(ローカル鉄道・バス)
旅行のルールとして、レンタサイクルを含む公共交通機関のみを利用する環境配慮型旅行としました。
公共交通機関を利用する旅行は自動車での旅行と比べるとCO2排出量は圧倒的に少ないです。例えば、国土交通省のデータでは、1人が1km移動する際のCO2排出量は自動車の130gに対し、航空機は98g(自動車の75%)、バスは57g(同44%)、鉄道は17g(同13%)です。
しかし、ローカル鉄道・バスの利用には注意点があります。まず、運行本数がとても少なく、1時間に1本どころか1日に3-4本ほどの運行本数の場合もあります。予定していた鉄道やバスに乗り遅れたら、予定が大幅に変更となってしまうことや最悪の場合には宿泊場所に帰れない場合もあります。また、運行時間が変更になる場合があります。特に、日本の場合は4月や10月に時刻表が変更となる場合が多く、その時期に旅行する際には注意が必要です。
さらに、ローカル鉄道の乗り降りにも注意が必要です。ローカル鉄道では運転士が一人で運行するワンマン列車があります。その場合は、乗り降りの際に自分自身で乗降ボタンを押して、ドアを開閉する必要があります。また、乗るときは車両後方から、降りるときは車両前方から、というルールもあります。しかも、2両編成の列車の場合は、2両目のドアが開かないので、1両目でのみ乗り降りするというルールもあります。無人駅で切符を持っていない場合にはバスのように乗車の場合に乗車の際に乗車駅証明書を取る必要もあります。
こうしたルールは日常的に、そのローカル鉄道を利用している場合は当然と思うかもしれませんが、旅行者にとっては利用方法が難しく、パニックになることもあります。私も大船渡線の猊鼻渓駅で2両目から乗ろうとして、乗降ボタンを押してもドアが開かず、一瞬パニックとなりました。先述のように、ローカル鉄道は運行本数が少ないため、乗降のルールを知らずに予定の列車に乗れないと次の列車は数時間後ということもあり得ます。日本の地方を旅行する際には乗降ルールは絶対に覚えておきましょう。
身軽な恰好での旅行
なお、今回の旅行は自分の衣服や電源コードを宿泊先に事前に送り、毎日「手ぶら旅行」を楽しみました。やはり、散歩するような身軽な恰好で旅行するのはとてもラクです。鉄道や飛行機で到着後すぐに行動できるのは時間の有効活用に大切なことです。今回の東北・北海道旅行は8泊9日でしたが、もしキャリーバッグに荷物を詰めて旅行したら、かなり大きな荷物になったことでしょう。旅行の最終日には、洗濯代行業者に着た衣服を送り、洗濯もせずにすみました。皆さんにも「手ぶら旅行」の快適さを経験して欲しいです。
9月26日(日曜日)宮城県1日目
初日は仙台市内の観光スポットを回りました。観光スポットを巡回する「るーぷる仙台」で快適に観光ができます。私は瑞鳳殿と大崎八幡宮(国宝)、仙台東照宮(国の重要文化財)の3ヶ所が気に入りました。仙台東照宮は「るーぷる仙台」では行けません。JR仙台駅からJR東照宮駅まで行き、徒歩となります。
宮城県の「御当地人気料理特選」の「牛タン焼き」、郷土料理の「はらこ飯」はとても美味しかったです。仙台駅には「すし通り」、「牛たん通り」もあるので、仙台駅での食事には困りません。
https://www.livit.jregroup.ne.jp/gyutan-sushistreet/
注意点
「るーぷる仙台」に乗った後の、観光地スポット周遊の際に、飲食店はほとんどありません。「るーぷる仙台」の乗車前か乗車後に食事のスケジュールを入れましょう。
https://edokagura.com/2021/10/12/actualbesttravelrouteday1/
https://edokagura.com/2021/10/13/besttravelrouteinsepmiyagiday1food/
9月27日(月曜日)宮城県2日目
塩釜、松島は観光スポットがコンパクトにまとまっていて、とても散策しやすかったです。私は瑞巌寺(国宝)、円通院(国の重要文化財)、と鹽竈(しおがま)神社(国の重要文化財)、松島島巡り観光船(松島は日本3景)が良かったです。
宮城県は気仙沼港、塩釜港など港が多く、海産物が豊富です。とてもおいしい魚介類を食べることができました。
注意点
漁港のある塩釜では、食べログなどで評価が高い寿司屋が多いです。松島や仙台での食事もいいのですが、塩釜での食事も考慮するといいのではないでしょうか。
鹽竈神社の表参道(男坂)には202段の階段があり、上るのは大変です。「女坂」と呼ばれる少し傾斜がラクな道があるので、「女坂」を使うのもいいでしょう。
新富山からの松島湾の展望は木々が茂り、あまり綺麗な景色が見えなかったです。海からの眺望のほうが綺麗でした。
https://edokagura.com/2021/10/14/besttravelroutemiyagiday2/
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9月28日(火曜日)岩手県1日目
レンタサイクルをして、平泉、厳美渓(げんびけい)を回りました。猊鼻渓(げいびけい)は一関から鉄道で行きました。レンタサイクルは快適でした。
私は、中尊寺(世界遺産、国宝)、毛越寺(もうつうじ、世界遺産)、猊鼻渓(日本百景、国の史蹟名勝天然記念物)が良かったです。世界遺産の中尊寺、毛越寺のある平泉に行く人は多いと思いますが、平泉に行く際には猊鼻渓にも行ってほしいです。猊鼻渓では船頭が歌う「げいび追分」を聞くことができます。哀愁漂う歌声を聞きながら、美しい渓谷を眺めて舟に乗る経験はとても良いものでした。
一関の餅文化を反映した「ひと口もち御膳」はとても美味しかったです。事前に知らなかった食文化を知ることができるのも旅の良さだと思います。気仙沼の魚介類はさすがの美味しさでした。
注意点
平泉、厳美渓、猊鼻渓と多くの観光スポットを回りましたが、かなり慌ただしくなりました。現実的には、日程を2日間にするか観光スポット訪問を減らすかしかないでしょう。
平泉駅横のレンタサイクル店「スワローツアー」では荷物を無料で預かってくれます。
先述のように、猊鼻渓駅での乗降方法は要注意です。
https://edokagura.com/2021/10/17/besttravelrouteinsepday3iwate/
https://edokagura.com/2021/10/18/bestrtavelrouteinsepday3iwatefood/
9月29日(水曜日)岩手県2日目
陸前高田の震災遺構を見ると東日本大震災の被害の大きさにしんみりとした気持ちになりました。
陸前高田で食べた「エゾイシカゲ貝」の寿司は絶品でした。今回の旅行では、北海道、苫小牧の北寄貝とともに、最高の感動となる食事でした。
注意点
まず最初に、陸前高田駅(バス高速輸送システムの駅)横にある陸前高田市観光物産協会でレンタサイクルをすると便利です。
https://edokagura.com/2021/10/19/bestravelrouteinsepday4iwate/
https://edokagura.com/2021/10/20/bestrtavelrouteinsepday4iwatefood/
9月30日(木曜日)岩手県3日目
盛岡市内は非常にコンパクトにまとまっており、観光しやすかったです。私は岩手銀行赤レンガ館(国の重要文化財)が外観も内装も良かったです。
岩手県の「御当地人気料理特選」の「盛岡じゃじゃ麺」と郷土料理の「ひっつみ」はとても美味しかったです。
注意点
盛岡市内は盛岡中心市街循環バス「でんでんむし」の1日券を購入して回りました。しかし、徒歩で廻れる距離の観光スポットが多いため、1日券を買わず、その都度乗車券を購入する方が安いかもしれません。
私は盛岡駅前から13:45発のバスで小岩井農場に行きましたが、もう少し早めに盛岡駅を出ないと十分満喫できません。
「ひっつみ」を提供している飲食店は少ないので、「ひっつみ」を食べたいなら事前に調べることが必要です。
https://edokagura.com/2021/10/21/besttravelrouteinsepday5iwate/
https://edokagura.com/2021/10/22/besttravelrouteinsepday5iwatefood/
10月1日(金曜日)北海道1日目
五稜郭(国の特別史跡)、縄文遺跡の大船遺跡・垣ノ島遺跡(世界遺産)、函館山展望台を全て回ることができ、とても充実した1日でした。訪問した全ての観光スポットが良かったです。国宝「中空土偶」を垣ノ島遺跡で見ることができました。
豊富な海産物と農産物が獲れる北海道の食は充実しています。多くの旬の魚介類と郷土料理の「ちゃんちゃん焼き」を食べることができました。
注意点
「五稜郭公園前駅」は五稜郭タワーから徒歩約10分かかります。函館駅前4番乗り場から出発する「五稜郭タワー・トラピスチヌシャトルバス」を利用すれば、五稜郭タワーすぐ近くまでバスで行くことができます。函館駅前を9:15から1時間毎に出発しています。
五稜郭タワーから五稜郭を写真撮影する場合は広角レンズがないと全景を撮影することができません。
鉄道、バスで長距離を移動する人は1日間鉄道、バス、市電の乗り放題となる「旅するパスポート&フリーパス」を買うとお得です。
大船遺跡から垣ノ島遺跡まで(両遺跡の距離は約5km)はタクシーで移動すると便利です。
https://edokagura.com/2021/10/23/besttravelrouteinsepday6hokkaido/
https://edokagura.com/2021/10/24/besttravelrouteinsepday6meals/
10月2日(土曜日)北海道2日目
今回の旅程の中で、最も驚いたのが苫小牧でした。苫小牧市科学センターには本物の宇宙ステーション「ミール」(旧ソ連の実物予備機)が展示されています。土曜日でしたが、私以外に見学者がおらず、「ミール」を独り占めすることができました。本物の宇宙ステーションを独占する機会は苫小牧以外でできないのではないでしょうか。
苫小牧で食べた北寄貝の刺身は私の人生で一番美味しかった貝だったかもしれません。陸前高田のエゾイシカゲ貝と苫小牧の北寄貝のおいしさは一生忘れることはないと思います。
注意点
JR苫小牧駅横の苫小牧観光案内所(観光協会)でレンタサイクルをすると苫小牧の移動は便利です。
https://edokagura.com/2021/10/25/besttravelrouteinsepday7hokkaido/
https://edokagura.com/2021/10/26/besttravelrouteinsepday7meals/
10月3日(日曜日)北海道3日目
多くの丘や「青い池」など、とても綺麗な美瑛の景色を満喫できました。札幌からの日帰りでも美瑛は十分満喫できました。
注意点
美瑛は丘が多く、走行距離も長いので、電動アシスト自転車を借りることを強くお勧めします。
四季彩の丘からの美瑛駅方面へ向かう場合、国道237号線を自転車で走ると車の交通量が多いため非常に危ないです。国道以外を通るようにしましょう。
https://edokagura.com/2021/10/27/travelrouteinsepday8hokkaidoday3/
https://edokagura.com/2021/10/28/travelrouteinsepday8meals/
10月4日(月曜日)北海道4日目
札幌市内観光は観光スポットがコンパクトにまとまっていて、とても便利でした。今回、札幌で回った観光スポットの中では、豊平館(ほうへいかん)、北海道庁旧本庁舎、札幌市資料館(旧札幌控訴院庁舎)が私は好きです。全て国の重要文化財です。
大人気店の「カリーヤ!コング」の「スープカレー」は丸ごと北海道の食材でとても美味しかったです。
「Tap Room BEER KOTAN」のクラフトビール、「ぽんぽこ亭」の「石狩鍋」も最高の美味しさでした。
注意点
「カリーヤ!コング」に行きたい人は開店時間前に行くことをお勧めします。
https://edokagura.com/2021/10/29/travelrouteinsepday9hokkaidoday4/
https://edokagura.com/2021/10/30/travelrouteinsepday9meals/
(注:文中に掲載している交通機関の出発・到着時間や料金、入場料などはBLOG執筆時のものです。今後変更する可能性がありますので、旅行に行く際にご自身でご確認ください。)