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4月の日本旅程2日目(高知県、愛媛県)

4月の日本旅程2日目(高知県、愛媛県)

(4月19日 火曜日)

 

目次

1、四万十川サイクリング

2、江川崎駅

3、松丸駅

4、奥内の棚田(遊鶴羽の棚田)

5、宇和島駅

6、宇和島城

 

1、四万十川サイクリング

4月19日(火)は朝8時から四万十川サイクリングに出かけました。下流の中村駅から上流の江川崎駅までの42kmの長距離サイクリングです。ちょうどマラソンコースと同じ距離となります。荷物が無い「手ぶら旅行」なので、乗り捨て(中村駅で借り、江川崎駅で返却)となるサイクリングも可能となります。川の上流に向かうルートですが、非常に緩やかな勾配なので、苦になりませんでした。所要時間は3時間半でした。

他にもサイクリストがいると思ったのですが、一度もサイクリストは見かけませんでした。自転車は前日に中村駅にある四万十観光協会で24時間2,000円の料金で借りていたので、朝はホテルから出発できました。

高瀬沈下橋

四万十川は全長196kmの四国最長の川です。日本全体では11番目に長い川となります。四万十川は本流に大規模なダムが建設されていないことから「日本最後の清流」と呼ばれています。また、柿田川(静岡県、全長1.2km))・長良川(岐阜県、全長166km)とともに「日本三大清流」の一つです。名水百選日本の秘境100選にも選ばれています。

四万十川沿線の水田では田植えが終わった時期で美しい風景でした。

四万十川

四万十川と新緑の季節で山々が美しかったことと鴬の鳴き声が常に聞こえ、とても気持ちのいいサイクリングでした。ほととぎすの鳴き声も聞こえたような気がしたのですが、ほととぎすが5月以降に渡来することを考えると違ったのかもしれません。サイクリング前日と当日に初鰹を食べたので、ほぼ俳句の「目には青葉山ほととぎす初鰹」の世界を堪能できました。

四万十川

四万十川

四万十川

四万十川には沈下橋が多くあり、総数は本流に22本にもなります。欄干がなく、台風や大雨の増水時には沈下することで、流木などが橋脚などに引っ掛って滞留し水圧がかかり橋全体が破損、流失するのを防いでいます。沈下橋の存在が四万十川をより有名にしていると言っていいと思います。

今回、中村駅から江川崎駅まで沈下橋は6本ありました。サイクリングなので、どこにでも停車でき、6本全ての沈下橋の写真を撮ることができました。下流側から6本の沈下橋を説明します。

佐田沈下橋は最も下流にある沈下橋です。全長291.6mと最も長い沈下橋です。

佐田沈下橋

三里沈下橋は佐田沈下橋の次に下流側にある沈下橋です。全長145.8mと短めですが、とても美しい沈下橋でした。

三里沈下橋

三里沈下橋

高瀬沈下橋は全長232.3mと四万十川で3番目に長い沈下橋です。

高瀬沈下橋

高瀬沈下橋

勝間沈下橋は全長171.4mあります。橋脚が3本ある珍しい沈下橋です。映画「釣りバカ日誌14」の撮影現場となりました。

勝間沈下橋

勝間沈下橋

口屋内沈下橋は全長241.3mあります。曲線を多用した珍しいデザインの沈下橋です。

口屋内沈下橋

岩間沈下橋は全長120.0mあります。美しい沈下橋です。

岩間沈下橋

岩間沈下橋

江川崎駅手前の津大橋には鯉のぼりが泳いでいました。四万十川の上空を泳ぐ鯉のぼりの景色は最高でした。

鯉のぼり

鯉のぼり

 

2、江川崎駅

江川崎駅で自転車を返却し、松丸駅へ向かいました。私が利用したJRは以下の通りです。

江川崎駅12:11発 予土線 宇和島行 松丸駅12:35着 運賃260円

江川崎駅から松丸駅までの列車は初代新幹線0系をイメージし、キハ32形気動車を改造した「鉄道ホビートレイン」でした。「鉄道ホビートレイン」は2014年に運航開始しました。改造費用は約1,500万円でした。

鉄道ホビートレイン

鉄道ホビートレイン

外見のかわいらしさだけでなく、車内には鉄道模型が数多く展示されているおもしろい列車です。1日3本の運行です。私は全く運行情報を知らなかったのですが、運良く「鉄道ホビートレイン」に乗車できました。

鉄道ホビートレイン

鉄道ホビートレイン

鉄道ホビートレイン

改造前のキハ32形気動車と比較すると「鉄道ホビートレイン」との差がはっきりします。

キハ32形気動車

 

3、松丸駅

松丸駅は「森の国ぽっぽ温泉」という温泉施設が併設されています。温泉施設が併設されている駅は全国に18ヶ所ありますが、四国では松丸駅だけです。駅前には無料の足湯もあります。私は時間が無く、温泉に入れず残念でした。

森の国ぽっぽ温泉

「森の国ぽっぽ温泉」の湯は薪ボイラーの燃料で沸かされています。松野町内の間伐材で作った薪を利用して、地元の資源を地元で消費する循環システムを採用しています。

入浴料金:大人520円、中学生320円、小学生160円

松丸駅から広見川を渡ると「虹の森公園」があります。「虹の森公園」には「おさかな館」という小さな水族館があり、そのカウンターで自転車の貸出を行っています。1日3,000円と高いですが、GIANTの最新Eバイク(ESCAPE RX-E+)を借りることができます。なお、電動アシスト機能がついてないクロスバイクは1日1,500円、4時間1,000円と割安です。私はEバイクを借り、奥内の棚田(遊鶴羽の棚田)へ向かいました。

「虹の森公園」には端午の節句用の幟旗がはためいていました。

虹の森公園

 

4、奥内の棚田(遊鶴羽の棚田)

奥内の棚田及び農山村景観」は2017年に国の重要文化的景観に選定されました。農林水産省の「日本の棚田百選」にも認定されています。奥内の棚田は松丸駅から約10kmあり、自転車で約30分かかります。かなりの急こう配かと思い、Eバイクを借りましたが、実際にはそれほど急な坂ではなかったので、通常のクロスバイクでも行けると思います。

奥内の棚田

なお、Googleマップには奥内の棚田ではなく、遊鶴羽(ゆずりは)の棚田として表示されます。遊鶴羽は奥内の集落を構成する下組(しもぐみ)、本谷(ほんたに)、榎谷(えのきだに)の4つの集落の一つです。

奥内の棚田

奥内の棚田

棚田はとても綺麗な景色でした。私が今まで見た棚田の中でもトップクラスの美しさだったと思います。田植えが終わったばかりということもあるのか集落にはほとんど人影がありませんでした。

奥内の棚田

奥内の棚田

奥内の棚田

「奥内の棚田」のすぐ近くに、奥内の薬師堂があり、その境内に「逆杖の公孫樹(イチョウ)」があります。空海(弘法大師)が奥内を訪れた際に利用したイチョウの杖を地面に立てたら、芽吹いて大木のイチョウになったと言われています。イチョウの木は根周り12m、高さ30mに達します。愛媛県指定天然記念物です。

逆杖の公孫樹

逆杖の公孫樹

逆杖の公孫樹

 

5、宇和島駅

「虹の森公園」で自転車を返却し、松丸駅から宇和島駅へ向かいました。私が利用したJRは以下の通りです。

松丸駅15:09発 予土線しまんトロッコ1号 宇和島行 宇和島駅15:57着 運賃460円

しまんトロッコ号」は江川崎~土佐大正駅間で連結したトロッコ車両に乗車できます。1日1便の運行です。私は「鉄道ホビートレイン」同様に、「しまんトロッコ号」の運行予定も知らなかったのですが、運よく乗車できました。次回は江川崎~土佐大正駅間でトロッコ車両に乗車したいと思います。

しまんトロッコ号

しまんトロッコ号

「しまんトロッコ号」はクッションの効いた座り心地が良い座席でした。松丸駅から宇和島駅まで私以外に2名しか乗客がいませんでした。もっとJR四国の列車に乗車して、JR四国を応援しましょう。

しまんトロッコ号

宇和島駅に到着すると高知駅同様、アンパンマン列車が停車していました。

アンパンマン列車

宇和島駅は行き止まり式ホームがある完全なターミナル駅です。日本では完全なターミナル駅が少ないので、宇和島駅のような完全なターミナル駅は好きです。

宇和島駅

宇和島駅前には宇和島鉄道で運行していたドイツ・コッペル社の1号機関車のレプリカが置かれています。そのレプリカ横には「鉄道唱歌」を作詞した大和田建樹の歌碑が設けられ、ボタンを押すと「鉄道唱歌」が流れます。大和田建樹は1857年に宇和島で生まれた国文学者・歌人・詩人です。また、歌碑のそばには闘牛像もあります。宇和島は全国的にも珍しい闘牛の街です。

宇和島駅

宇和島駅

 

6、宇和島城

宇和島のホテルにチェックインした後に、宇和島城に行きました。宇和島城は現存12天守の一つであり、財団法人日本城郭協会が定めた日本100名城です。宇和島城の天守は国の重要文化財です。丘陵全体が国史跡に指定されています。宇和島城は1615年に伊達秀宗が入城して以来、宇和島伊達家の居城でした。伊達秀宗は仙台藩主伊達政宗の庶長子です。

なお、第9代宇和島藩主伊達宗城は福井藩主松平春嶽、土佐藩主山内容堂、薩摩藩主島津斉彬と並び幕末の四賢侯と称されました。

宇和島城の天守は約80mの丘陵上にあり、宇和島駅から近い場所にある「藩老桑折氏武家長屋門(移築建造物、宇和島市指定有形文化財)」から石段を上ると15-20分ほどかかります。石段が急なため、天守まで登るのはかなり疲れます。

藩老桑折氏武家長屋門

宇和島城

宇和島城

 宇和島駅から遠く、天赦園側にある「上り立ち門」は武家の正門とされる薬医門形式です。国内に現存する薬医門としては最大クラスの規模を誇ります。創建年代の特定には至っていないものの、現存最古クラスの可能性を秘めています。宇和島市指定有形文化財です。

上り立ち門

苦労して登った分、宇和島城の天守台や天守3階からの景色は絶景でした。宇和海がとても綺麗に見えました。現在の天守は1662年から1671年に2代目藩主伊達宗利によって建て替えられた独立式層塔型3重3階の建物です。5重6階の姫路城などに比べると小ぶりの天守ですが、天守からの眺望は現存12天守の中でトップクラスだと思います。

宇和島城

宇和島城

宇和島城

宇和島城

天守内には鎧兜などの他、愛媛県出身の墨絵アーチスト茂本ヒデキチ氏の武将の絵が展示されていました。

宇和島城

宇和島城

宇和島城

天守への入場料:大人200円、中学生以下無料

 

 

 

(注:文中に掲載している交通機関の出発・到着時間や運賃、入場料、食事の料金などはBLOG執筆時のものです。今後変更する可能性がありますので、旅行に行く際にご自身でご確認ください。)

 

 

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