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12月の日本旅程3日目(青森県3日目 青森・秋田食事編)

12月の日本旅程3日目(青森県3日目 青森・秋田食事編)

(12月13日 月曜日)

 

目次

1、中みそ

2、BRICK A-FACTORY

3、クラフトビール

4、とっぴんぱらりのぷ

5、秋田きりたんぽ屋

 

1、中みそ

観光スポット巡りをしている途中に、中三弘前店地下の「中みそ」で味噌ラーメンを食べました。「中みそ」という変わった店名は「中三デパート」のデパ地下で誕生した「みそラーメン」なので「中みそ」という店名になりました。「中みそ」は元々「チャイナドール」という店名だったそうです。全く違う名前に店名を変えたのは面白いですね。

中みそ

私が「中みそ」に行った理由は「中みそ」が弘前市民のソウルフードである、とのネット記事を見つけたからです。たしかに、中三弘前店地下の「中みそ」へ行くと11時過ぎでも多くの客で賑わっていました。地元客の注文を観察していると1人で二つの味のラーメンの小サイズを二つ頼む人も複数人いました。

また、旅行後に調べてみると「2020年12月~2021年2月に行われた『第一回弘前ラーメンプロジェクト』で第1位を獲得した」ようです。さらに、2021年5月には弘前市のふるさと納税返礼品に認定されました。行政が認める弘前市民のソウルフードということです。

「中みそ」の味噌ラーメンを食べてみると野菜たっぷりで確かに美味しかったです。ただし、個人的にはもう少しコクが欲しかったです。とはいえ、野菜たっぷりの味噌ラーメンの中サイズが630円と比較的安いのは定期的に食べるであろうソウルフードとしては素晴らしいと思います。

なお、中三というデパートは青森県を地盤としており、主力店舗は弘前店です。創業は青森県五所川原市で中三呉服店として創業しました。

 

2、BRICK A-FACTORY

弘前駅2階の「BRICK A-FACTORY」でアップルパイと生シードルを食べました。「BRICK A-FACTORY」は2021年4月にオープンしたばかりの新しい店です。生シードルは150mlで500円でした。私は普段、シードルを飲まないのですが、150mlで500円はとても高いと思います。青森市の「A-FACTORY」の試飲の際にも思いましたが、シードルというのは値段が高い飲み物なのですね。もう少し安いシードルがあれば、もっと手軽に飲めるのに、と思いました。

BRICK A-FACTORY

アップルパイは洋菓子店「ボンジュール」(弘前市)の監修によるものでとても美味しかったです。アップルパイ330円は適正価格と思いました。

 

3、クラフトビール

弘前駅の駅ビル「アプリーズ」で「Be Easy Brewing」のクラフトビール「めんこい  Weizen」の缶ビールを買い、秋田までの列車の中で飲みました。「めんこい」は津軽弁で可愛いという意味です。缶ビールに描かれた女性は弘前出身のモデルさんです。「めんこい  Weizen」はWeizenビールならではのバナナとクローブの香りが感じられる飲みやすく美味しいビールでした。

めんこい  Weizen

「Be Easy Brewing」には「なこなこしい Golden Ale」もあります。「なこなこしい」は津軽弁で親しく仲のいい様の意味です。「Be Easy Brewing」創業者の米国人Gareth Anson Burnsさんの津軽愛が伝わるビールのネーミングが素晴らしいです。

弘前駅の改札横には大きなリンゴのオブジェが飾られています。さすが、リンゴの街です。

リンゴのオブジェ

 

4、とっぴんぱらりのぷ

秋田駅に到着しホテルにチェックインしてから、居酒屋「とっぴんぱらりのぷ」で夕食を食べました。「とっぴんぱらりのぷ」の意味は秋田弁で「めでたし めでたし」、「はい、これでおしまい」などの意味です。

居酒屋「とっぴんぱらりのぷ」には炉端焼き(「とっぴんぱらりのぷ」では「原始焼き」と言っています)があり、とてもいい雰囲気の中でおいしい郷土料理や魚介類、肉料理などを食べられます。

とっぴんぱらりのぷ

お通しと秋田県のクラフトビール「田沢湖ビール」のアルト(Alt)との組み合わせもとても美味しかったです。

とっぴんぱらりのぷ

私が注文したのは、刺身2点盛(カガミダイ、カンパチ)、焼き椎茸、焼きハタハタです。

とっぴんぱらりのぷ

カガミダイ(上記写真の左側)は秋田県を中心に獲れる魚ですが、漁獲量が非常に少ない希少な魚です。カガミダイの旬は10月~2月ということなので、ちょうど旬の時期に貴重なカガミダイの刺身を食べれました。淡白な味わいながらも噛むほどに旨味が出てきて、とても美味しい魚でした。

焼き椎茸も肉厚でジューシーでとても美味しかったです。

とっぴんぱらりのぷ

焼きハタハタは冷凍ではない貴重な生ハタハタを使用して炉端で焼いたものです。12月に秋田へ旅行に行ったのはハタハタを食べるためと言っても過言ではありません。ハタハタ漁は沿岸で12~17日間、沖合で22日間しか操業できないという漁獲枠があり、非常に貴重な魚です。特に、近年は不漁が目立ち、秋田でも生ハタハタを食べることが難しくなりつつあります。特に、私が食べれた卵を持つ雌の漁獲量が減っているようです。大粒の卵(ブリコ)のプチプチした食感が堪らなく美味しかったです。

ハタハタ

ハタハタ

なお、全国漁業協同組合連合会が「秋田ハタハタ」を秋田県の冬の「PRIDE FISH」に選んでいます。ハタハタは漢字で鱩とも鰰とも書きます。雷が使われるのは、ハタハタの漁期の11月は秋田県に雷が多いからと言われています。また、神の漢字は、普段は全く姿を見せない魚が正月前に突然、大群で押し寄せてくることから、神様の恵みの魚であるとしたからと言われています。鱩、鰰ともに他の魚にない漢字でロマンがあります。

「とっぴんぱらりのぷ」は利き酒師が勧める日本酒が数多く揃っており、食べ物との相性も教えてくれます。皆さんに自信を持ってお勧めできる居酒屋です。

とっぴんぱらりのぷ

 

5、秋田きりたんぽ屋

「とっぴんぱらりのぷ」の後に、予約していた「秋田きりたんぽ屋」に行きました。私は事前に一人用のきりたんぽ鍋を「秋田きりたんぽ屋」が提供していることを調べていたので、確実にきりたんぽ鍋を食べれるように予約していたのです。秋田に旅行に行くからには代表的な郷土料理のきりたんぽ鍋を食べたいと思っていました。

ただし、「とっぴんぱらりのぷ」にも一人用のきりたんぽ鍋があったので、「秋田きりたんぽ屋」を予約していたことを後悔しました。私が行った時点(19時過ぎ)で「秋田きりたんぽ屋」は客で満席になっており、人気居酒屋であることが分かりました。しかし、私個人としては「とっぴんぱらりのぷ」をとても気に入ったので、「秋田きりたんぽ屋」に行かずに、そのまま「とっぴんぱらりのぷ」に居たかったというのが正直な気持ちです。

「秋田きりたんぽ屋」では、全て秋田の郷土料理である「冬のがっこ なた漬け」、「ハタハタの白子漬け」、「ハタハタの刺身」、「じゅんさい」、「きりたんぽ鍋」を注文しました。

「冬のがっこ」とは「冬の漬物」のことです。「なた漬け」とは大根を鉈(なた)でそぎ、塩でしめた後、甘酒で漬ける漬物です。素朴な味わいでとても美味しかったです。

秋田きりたんぽ屋

「ハタハタの白子漬け」は私が初めて食べる珍味でした。「ハタハタの刺身」は小ぶりのハタハタが酢漬けされた刺身でした。

秋田きりたんぽ屋

秋田きりたんぽ屋

「じゅんさい」は国産の9割が秋田県三種町で生産されています。今では日本国内で食べられている「じゅんさい」の8割が中国産です。ツルっとした食感の「じゅんさい」は美味しくて堪りませんでした。

秋田きりたんぽ屋

きりたんぽ鍋は素朴な味わいで美味しかったです。きりたんぽは囲炉裏端で焼かれたものを鍋に入れています。なお、農林水産省はきりたんぽ鍋を「郷土料理百選」に選出しています。

秋田きりたんぽ屋

秋田きりたんぽ屋

「秋田きりたんぽ屋」は全体的に平均を上回る美味しさの食事を提供しているいい居酒屋でした。ただし、客向けの紙芝居など観光客向けに特化し過ぎで興ざめな部分もありました。また、バイトの質のばらつきが大きく、注文をきちんと受けてくれているのか心配になることもありました。

 

 

(注:文中に掲載している交通機関の出発・到着時間や運賃、入場料、食事の料金などはBLOG執筆時のものです。今後変更する可能性がありますので、旅行に行く際にご自身でご確認ください。)

 

 

 

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