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6月の日本旅程1日目(大阪府)

6月の日本旅程1日目(大阪府)

(6月8日 水曜日)

 

目次

1、通天閣

2、安居神社

3、勝鬘院(しょうまんいん)

4、四天王寺

5、住吉大社

6、観心寺

7、烏帽子形八幡神社

8、長野神社

 

1、通天閣

6月8日(水)から10日(金)に大阪府、京都府を旅行しました。梅雨入り直前の旅行で、3日間とも晴れでした。3日とも自転車で観光地を回ることが多く、顔や腕は真っ黒に日焼けしました。

6月8日(水)は羽田空港から伊丹空港へ飛び、リムジンバスで大阪市内に出てから大阪の観光地を回りました。私が利用した交通手段は以下の通りです。

羽田空港7:30発 JAL103便 伊丹空港8:35着

伊丹空港9:05発 リムジンバス なんば駅前行 なんば駅9:30着 運賃650円

伊丹空港からなんば駅まではリムジンバスが早くて便利です。リムジンバスは高速道路を利用するため、伊丹空港からなんば駅までわずか25分しかかかりません。ちなみに、新大阪駅からなんば駅までは地下鉄で16分ですので、伊丹空港からなんば駅までと大きな差はありません。

まず最初に通天閣へ行きました。

なんば駅9:35発 御堂筋線 なかもず行 動物園前9:39着 180円

動物園前から通天閣までは徒歩5分強です。

ご存じのように、通天閣は大阪のシンボルタワーです。現在の通天閣は二代目で、1956年に完成しました。避雷針を含めた高さは108mあります。国の登録有形文化財に指定されています。

通天閣

私が通天閣近くに行くと多くの人々が通天閣に入場しようと並んでいました。私は今回、通天閣に上りませんでしたが、展望台まで登ると料金がかかります。

展望料金:大人(高校生以上)900円、子供(5歳から中学生)400円

なお、通天閣周辺は新世界という昭和時代の面影を色濃く残す繁華街です。新世界の象徴的存在であったフグ料理の「づぼらや」が2020年9月で閉店し、大きなふぐのちょうちんが撤去されたのは残念です。

通天閣

 

2、安居神社

次に、通天閣から徒歩5分強の安居神社へ行きました。安居神社は1615年の「大坂夏の陣」の際に真田信繁(真田幸村)が討死した場所です。安居神社の境内には真田幸村戦死跡之碑と真田信繁の像もあります。

安居神社

安居神社

 

3、勝鬘院(しょうまんいん)

次に、安居神社から徒歩5分強の勝鬘院(しょうまんいん)へ行きました。本尊が愛染明王であるため愛染堂とも呼ばれています。寺伝によれば、聖徳太子が開いた四天王寺にある敬田院、施薬院、療病院、悲田院のうちの施薬院に始まると伝えられています。創建年は593年と言われています。

1615年の大坂夏の陣によって金堂は焼失しましたが、1618年に江戸幕府第2代将軍の徳川秀忠によって金堂が再建されました。金堂は大阪府の有形文化財に指定されています。

勝鬘院金堂

多宝塔は大阪市内最古の木造建造物です。1597年に豊臣秀吉により多宝塔が再建されました。多宝塔は国の重要文化財に指定されています。とてもいい形状の多宝塔でしばらく見とれてしまいました。

多宝塔

勝鬘院のお祭りである愛染祭りは大阪三大夏祭りの一つで大阪市の無形民俗文化財です。2022年は6月30日、7月1日の二日間行われます。愛染祭りの二日間は金堂の愛染明王と多宝塔の大日大勝金剛尊の特別御開帳があります。

 

4、四天王寺

次に、勝鬘院から徒歩10分弱の四天王寺へ行きました。四天王寺は和宗の総本山の寺院で、創建年は593年です。奈良県の法隆寺と同じく聖徳太子建立の寺です。四天王寺は奈良県の飛鳥寺とともに日本における本格的な仏教寺院としては最古のものといわれています。なお、法隆寺の創建は607年です。

四天王寺の伽藍配置は「四天王寺式伽藍配置」といわれています。南から北へ向かって中門、五重塔、金堂、講堂が一列に並んでいます。その建物群を回廊が囲む形式で、最も古い建築様式であるとされています。

四天王寺五重塔

四天王寺鳥居、元三大師堂、石舞台、六時礼讃堂などは国の重要文化財です。石舞台は「日本三舞台」の一つに数えられます。「日本三舞台」の他の舞台は住吉大社、厳島神社です。四天王寺の石舞台は「日本三舞台」の中で最も立派だと思います。

四天王寺

四天王寺

四天王寺

中門(仁王門)の中にある仁王像は松久朋琳・宗琳作です。仁王像は奈良県の東大寺南大門仁王像に次ぐ大きさです。

仁王門

仁王門

仁王門

拝観料(中心伽藍):大人300円、高校生・大学生200円、小学生・中学生以下無料

拝観料(庭園):大人300円、高校生・大学生200円、小学生・中学生100円

拝観料(宝物館):大人500円、高校生・大学生300円、小学生・中学生以下無料

 

5、住吉大社

昼食後、住吉大社に行きました。私が利用した交通手段は以下の通りです。

天王寺駅前駅12:06発 阪堺電軌上町線 浜寺駅前行 住吉鳥居前12:22着 運賃230円

私は大阪にも路面電車があることを知りませんでした。阪堺電軌上町線は元々、四天王寺と住吉大社への参詣客輸送を目的として1900年に馬車鉄道として開業されました。四天王寺から住吉大社までのアクセスが便利だなあ、と感じたのは当然です。

阪堺電気軌道

住吉大社は全国にある住吉神社の総本社です。住吉大社によると創建は211年とされています。住吉大社本殿4棟(第一本宮、第二本宮、第三本宮、第四本宮)は国宝です。1810年の造営となります。本殿は「住吉造(すみよしづくり)」と称される独特の様式で、神社本殿としては飛鳥時代まで遡る最古様式に位置づけられています。

住吉大社

住吉大社

住吉大社

住吉大社

住吉大社

住吉大社

南門と両側の楽所(がくしょ、東楽所・西楽所)は国の重要文化財です。1607年に豊臣秀頼の再興により造営されました。

住吉大社

住吉大社

住吉大社

南門・東西楽所のすぐ近くに豊臣秀頼の再興による造営された石舞台があります。四天王寺の石舞台同様に「日本三舞台」の一つです。ただ、規模感は四天王寺の石舞台の半分程度の大きさです。住吉大社の石舞台も国の重要文化財です。

住吉大社

反橋(そりはし)は太鼓橋とも称され、住吉大社を象徴する橋です。高さは4.4メートルにもなり、橋を渡るのは簡単ではありません。

反橋

反橋

幸壽門の門前には角鳥居(かくとりい)があります。角鳥居の名は柱が四角柱であることに由来し、その独特な形式により「住吉鳥居」と称されています。

住吉鳥居

住吉大社には平日にもかかわらず、とても多くの人々が参拝していました。住吉大社が多くの信心深い人々に支えられていることがよく分かりました。

 

6、観心寺

住吉大社の次に観心寺に向かいました。私が利用した交通機関は以下の通りです。

住吉東駅13:19発 南海高野線 三日市町行 堺東駅13:26着

堺東駅13:28発 南海高野線 区間急行 三日市町行 河内長野駅13:47着 運賃450円

河内長野市観光案内所で自転車を借り、観心寺へ自転車で向かいました。電動アシスト付自転車のレンタル料金は3時間500円でした。河内長野駅から観心寺へ自転車で約15分程度でした。

観心寺は701年に役小角(役行者)が開創しましたと伝わります。その後、808年に空海が北斗七星を勧請したといわれています。

観心寺の金堂は正平年間(1346年 – 1370年)の建立された国宝です。和様、禅宗様、大仏様の折衷様式の代表的な寺院です。観心寺を厚く信任されていた後醍醐天皇が建武新政後(1334年頃)に楠木正成を奉行として金堂造営の勅を出されて、 現在の金堂ができました。

観心寺

観心寺

建掛塔は三重塔を建てかけて中断した一重目部分です。楠木正成が三重塔を建立しようと建築に着工した後、湊川の戦いで討死してしまいました。そのため、一重目を造り終えたところで工事が中止され、仏堂に改築された建物が建掛塔です。国の重要文化財に登録されています。

建掛塔

観心寺は楠木正成など楠木氏の菩提寺です。討死した楠木正成の首は観心寺に届けられ、首塚に祀られています。偶然にも私が幼少期にワクワクしながら歴史の本を読んで好きだった武将の楠木正成と真田幸村のゆかりの地を同じ日に訪れることができ、感慨深いものがありました。

観心寺

入場料:大人300円、小中学生100円

 

7、烏帽子形八幡神社

観心寺の次に、烏帽子形八幡神社へ行きました。烏帽子形八幡神社まで自転車で約15分かかりました。

烏帽子形山には楠木正成の楠木七城(河内七城)のひとつとされる烏帽子形城がありました。楠小二郎が烏帽子形城に入り、城の鎮護として神社を創祀したのが烏帽子形八幡神社の始まりと伝えられています。本殿は国の重要文化財に指定されています。

烏帽子形八幡神社

 

8、長野神社

6月8日の最後の観光として河内長野駅近くにある長野神社へ行きました。烏帽子形八幡神社からは自転車で約5分ほどの距離です。

長野神社

長野神社の本殿は1543年頃に建てられたといわれています。本殿は国の重要文化財に指定されています。祭神は素盞嗚命(牛頭天王)です。

長野神社

本殿の横に末社として、熊野宮・多賀宮・八幡宮・春日宮・高良宮の五社を合わせて祀っています。五社を一つの屋根の下に祀るのは珍しいのではないでしょうか。長野神社の本殿も境内もこじんまりとしています。

長野神社

 

 

(注:文中に掲載している交通機関の出発・到着時間や運賃、入場料、食事の料金などはBLOG執筆時のものです。今後変更する可能性がありますので、旅行に行く際にご自身でご確認ください。)

 

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