11月の日本旅程2日目(長崎県2日目 食事編)
(11月16日 火曜日)
目次
1、BigMan京町本店
平戸市から佐世保市内に戻り、昼食の佐世保バーガーを「BigMan京町本店」で食べました。佐世保バーガーは農林水産省が長崎県の「御当地人気料理特選」に選んだ御当地グルメです。
佐世保バーガーは1950年頃、佐世保の飲食店が米海軍基地から直接レシピを聞き、米軍基地周辺でハンバーガーを作り始めたのがはじまりとされています。日本ハンバーグ・ハンバーガー協会によると佐世保は日本の「ハンバーガー伝来の地」です。
佐世保バーガーは「佐世保市内の店において、手作りで作り置きしないハンバーガー」というルールがあります。おおまかにいえば、佐世保で作る手作りグルメバーガーということになります。従って、店によって具材や大きさなどはバラバラです。
上記のように佐世保にはハンバーガーの歴史はありますが、「佐世保バーガー」という呼称が使われ始めたのは2004年頃からです。従って、町おこしの一環としての御当地グルメといえます。
アンパンマンの作者のやなせたかし氏が「佐世保バーガーボーイ」というキャラクターを作り、佐世保駅前にもマスコットが展示されています。
私が行った「BigMan京町本店」は1970年創業の老舗ハンバーガー店です。ベーコンエッグバーガーを最初に販売したのもBigManです。「BigMan京町本店」は食事サイトの食べログで「2021年百名店」、長崎県のハンバーガー部門で1位に選ばれるなど現在でも評価が高い店です。
私が「BigMan京町本店」に入店したのは12時40分くらいでしたが、先客はゼロでした。お昼時に人気店に先客がいないことに驚きましたが、私の入店後にどんどん客が入店してきました。
私はスペシャルバーガーとフライドポテト、ビールセットを注文し、合計1,650円(税込)でした。なお、ハンバーガーだけの値段はスペシャルバーガーが880円(税込)、元祖ベーコンエッグバーガーが770円(税込)です。スペシャルバーガーは元祖ベーコンエッグバーガーにチェダーチーズが挟まれています。スペシャルバーガーは出来立て熱々でとても美味しかったです。ただ、値段を考えると元祖ベーコンエッグバーガーを注文すれば良かったかな、と思いました。
夜にバーに行った際に店員に聞くと、佐世保市民は佐世保バーガーをあまり食べないようです。それは値段が高すぎるからです。確かに、ハンバーガーとフライドポテト、ドリンクで1,000円を超える値段は安くありません。佐世保バーガーは主に観光客向けの御当地グルメのようです。ただし、美味しいことは間違いありません。
2、ささいずみ
夜は居酒屋「ささいずみ」で夕食を食べました。「ささいずみ」は店内に生け簀のある居酒屋です。私は17時前後に入店しましたが、18時には満席になりました。佐世保市内で屈指の人気店と言えるのではないでしょうか。
生け簀のある居酒屋はそれほど珍しくありません。生け簀のある店では魚の独特の臭さに閉口することがありますが、「ささいずみ」の生け簀は全く臭さがないところが素晴らしかったです。
「ささいずみ」で注文したのは刺し盛(鯛、ヒラス、「天使の海老」)、活イカ、ハーブ鯖を使った炙りしめ鯖、すり身揚げ、カキフライ、鯵活き造りの寿司です。
刺し盛(鯛、ヒラス、「天使の海老」)ではヒラス(ヒラマサ)が絶品でした。「天使の海老」はニューカレドニア産の「パラダイス・プロン」という品種の海老です。刺身に最高の品質の海老ということで美味しかったのですが、私にとっては日本の甘えびの方が美味しいと感じました。
活イカは刺身で食べた後に、無料で天ぷらにしてくれます。刺身はイカの甘みがとても強く最高の美味しさでした。
ハーブ鯖を使った炙りしめ鯖もとても美味しかったです。長崎県ではハーブを配合した飼料を与えて育てた鯖を「長崎ハーブ鯖」としてブランド化しています。
想像以上に美味しかったのが魚の「すり身揚げ」でした。フワフワの食感で何個でも食べれそうな美味しさでした。蛸が入っていない明石焼きに近い食感でした。「すり身揚げ」は佐世保の居酒屋の定番メニューのようです。佐世保に行ったら、是非食べてみてください。
寒くなりカキの季節になったので、カキフライはやはり美味しかったです。カキフライはまさに冬の定番の食べ物で安定の美味しさです。
最後に食べた鯵活き造りの寿司は美味しかったのですが、提供時間の遅さだけが残念でした。他の料理は注文後5-10分程度で提供されたのですが、鯵活き造りの寿司だけは30分以上かかりました。他の料理との差が著しく、提供時間の遅さが目立ってしまいました。
食べ終わり会計を済ませて店を出ると外に「ささいずみ」の食べ物が買える自動販売機もありました。居酒屋の店の外に自動販売機があるのはかなり珍しいのではないでしょうか。
3、グラモフォン
「ささいずみ」を出て、米兵御用達の「外国人バー街」に行きました。佐世保らしい店で飲みたかったからです。佐世保は米軍基地があるので、米兵たち向けの飲食店があります。もちろん、日本人も入れます。
「外国人バー街」は佐世保三ヶ町商店街(さんかちょうしょうてんがい)のスマイルホテル佐世保周辺にあります。佐世保三ヶ町商店街は全長398mで直線のアーケード街としては日本一の長さとなります。「外国人バー街」には英語の看板の店が並んでいます。
私は「外国人バー街」で老舗っぽい「グラモフォン」に入り、ウィスキーを飲みながら、米兵たちと話をしました。まだコロナウィルスの影響で完全に米兵客は戻っていないとのことでしたが、3-4人の客はいました。米兵たちは気さくな人たちばかりで楽しい佐世保の夜となりました。なお、米兵向けバーとはいえ店員は日本人なので安心です。
(注:文中に掲載している交通機関の出発・到着時間や運賃、入場料、食事の料金などはBLOG執筆時のものです。今後変更する可能性がありますので、旅行に行く際にご自身でご確認ください。)