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4月の日本旅程3日目(愛媛県 食事編)

4月の日本旅程3日目(愛媛県 食事編)

(4月20日 水曜日)

 

目次

1、JRホテル クレメント宇和島「シレーヌ」

2、郷土料理 大衆割烹 ほづみ亭

3、大入亭

4、やきやき鉄板グリル ひまわり 一番町電車通り店

 

1、JRホテル クレメント宇和島「シレーヌ」

4月20日(水)の朝食は宿泊していたホテルから近くにあった「JRホテル クレメント宇和島」のレストラン「シレーヌ」で食べました。「シレーヌ」では「宇和島鯛めし」をはじめ「釜揚げシラス」、「地魚の開き」、「地野菜」等、地産の食材を使用した宇和島ならではの食事を朝から食べることができます。JRホテル クレメント宇和島に宿泊していない人でも「シレーヌ」で朝食を食べられます。

私は宇和島に来てからまだ食べてなかった「鯛めし朝食膳」(税込1,800円)を食べました。「宇和島鯛めし」は農林水産省が選ぶ愛媛県の「郷土料理百選」です。「宇和島鯛めし」は宇和海で獲れた真鯛の刺身をタレ、生卵、海藻などとかき混ぜ、ご飯の上にかけて食べる料理です。簡単に言うと、真鯛の刺身と海藻入り卵かけご飯です。「宇和島鯛めし」は全国的にも有名な郷土料理だと思います。

鯛めし朝食膳

「宇和島鯛めし」は宇和海の伊予水軍が船上で茶碗のご飯に醤油と刺身を混ぜ合わせ、かけて食べたのが起源と言われています。

一方、愛媛県松山市の「鯛めし」は焼鯛の炊き込みご飯です。私は鯛は刺身の方が好きなので、「松山鯛めし」より「宇和島鯛めし」のほうが好きです。

朝食から郷土料理を食べられる地域はとても少ないため、旅行者としては宇和島のように朝食で郷土料理を提供するレストランがあればとても助かります。宇和島以外の街でも朝から郷土料理を食べられる飲食店が多くなれば、より多くの人が郷土料理を食べられて観光客誘致にいいと思います。

「シレーヌ」の「鯛めし朝食膳」はとても美味しく、あっという間に食べました。美味しい郷土料理を食べられて、とても幸せな朝でした。

鯛めし朝食膳

 

2、郷土料理 大衆割烹 ほづみ亭

レンタサイクルで2時間の宇和島観光を楽しんだ後、「郷土料理 大衆割烹 ほづみ亭」で昼食を頂きました。「ほづみ亭」での前日の夕食がとても美味しかったので、「ほづみ亭」の「宇和島鯛めし」も食べたくて再訪しました。「ほづみ亭」は食べログ百名店です。

「ほづみ亭」で注文したのは「鯛めし・さつま よくばりセット」(税込1,650円)と「ふくめん」(税込715円)です。「鯛めし・さつま よくばりセット」は「宇和島鯛めし」と「さつま飯」のセットです。ご飯の御櫃と茶碗が二つついてくるため、味が全く異なる「宇和島鯛めし」と「さつま飯」を味わえます。

鯛めし・さつま よくばりセット

「さつま飯」は麦味噌、だし汁、焼いた魚をほぐしたものをすり鉢で混ぜ、ご飯や麦飯にかけて食べる郷土料理です。

「ほづみ亭」のおかみさんが前日の夕食時に、昔の宇和島の家庭では「さつま飯」がよく夕食に食べられた、と教えてくれました。「さつま飯」は「宇和島鯛めし」よりも宇和島のおふくろの味のようです。農林水産省によって愛媛県の「うちの郷土料理」でも紹介されています。

「さつま飯」は漁師が舟の上で食べたことが起源です。「伊予さつま」とも呼ばれています。「さつま」の名前の由来は諸説あり薩摩国(鹿児島県)から伝わったいう説や夫が妻を助けてつくる、つまり妻を補佐するという意味の「佐妻」からというさまざまな説があります。「ほづみ亭」のおかみさんは、簡単な料理なので、妻の負担を軽くするという意味の「佐妻」から来たのではないか、とおっしゃっていました。

「ほづみ亭」の「宇和島鯛めし」はとても美味しかったのです。ただし、「シレーヌ」の「宇和島鯛めし」と比べるとタレが濃いように思えました。いずれにせよ、「宇和島鯛めし」は真鯛の刺身をタレ、生卵、海藻を混ぜるだけの料理なので、味に大きな差が付きにくいように思います。

宇和島鯛めし

一方、「さつま飯」は味と香りに強烈なインパクトがありました。「さつま飯」は見た目の地味さとは裏腹に病みつきになりそうな美味しい料理でした。宇和島を再訪する際には必ず「さつま飯」を食べたいと思います。

さつま飯

「ふくめん」も宇和島の郷土料理です。農林水産省の「うちの郷土料理」でも宇和島市周辺の料理として紹介されています。「ふくめん」は糸コンニャクの上に、茹でた魚をほぐしたもの、ピンクのそぼろ、ネギなどを敷いたものです。祭りや正月、結婚披露宴や長寿祝いなどのハレの料理として食べられています。

「ふくめん」は華やかな見た目と異なり、かなり素朴な味でした。見た目が地味ですが強烈な味のインパクトがあった「さつま飯」とは正反対の食べ物と言えるでしょう。

ふくめん

 

3、大入亭

松山市に到着し、繁華街の大街道の近くにある「大入亭」で夕食を頂きました。「大入亭」では「刺身の盛り合わせ」、「焼きなす」、「のれそれ」、「イカ納豆」を食べました。「大入亭」はご夫婦2人で営んでいる小さな居酒屋です。

「刺身の盛り合わせ」には真鯛、ホゴ、鰹、シマアジ、イサキ、マゴチ、アコウ、キビガレイ(ホシガレイ)、マイカ、ショウサイフグ、カンパチ、サヨリが入っていました。「大入亭」が素晴らしいのは「刺身の盛り合わせ」の魚の種類を皿に盛った位置に合わせて、手書きで紙に書いてくれることです。そのため、このように多くの魚の種類をBLOGに掲載することができました。

刺身の盛り合わせ

「刺身の盛り合わせ」は全ての魚が愛媛県産でした。全ての種類の刺身がものすごく美味しかったです。特に、感動的な美味しさだったのは、マゴチ、ショウサイフグでした。「大入亭」はほとんど地元の客でしたが、皆口を揃えて「大入亭」の刺身が松山で一番美味しいと言っていました。私も大満足でした。

なお、ホゴはカサゴのことで松山市の方言です。ちなみに、カサゴのことを宇和島市ではマホゴというそうです。ショウサイフグはフグ科トラフグ属の仲間で全長35cm前後の中型種のふぐのことです。トラフグやマフグと比較して安価なので、ショウサイフグは庶民のふぐとして親しまれているようです。ただし、私にとって、この日に食べたショウサイフグの刺身は最高の味でした。

アコウはキジハタのことです。「来島海峡のアコウ(キジハタ)」(旬:7月~9月)は全国漁業協同組合連合会が選ぶ愛媛県の「PRIDE FISH」です。来島海峡は愛媛県今治市にある海峡です。来島海峡は速い潮流と豊富なプランクトンに恵まれた絶好の漁場です。夏のアコウの味は絶品らしいので、是非、夏に「来島海峡のアコウ(キジハタ)」を食べたいと思います。

焼きなす

イカ納豆

「焼きなす」、「イカ納豆」も美味しかったのですが、よくある料理なので特筆すべきものではありませんでした。穴子の稚魚である「のれそれ」は旬の最終時期であり、大きく育っていました。全長10cmくらいはある「のれそれ」で私が今まで食べた「のれそれ」で一番長いものでした。長いので、のど越しが堪りませんでした。

のれそれ

 

4、やきやき鉄板グリル ひまわり 一番町電車通り店

「大入亭」ではご飯類を食べなかったので、「やきやき鉄板グリル ひまわり 一番町電車通り店」で「元祖三津浜焼き」を食べ、「三津浜みなとハイボール」を飲みました。

三津浜みなとハイボール

三津浜焼き」は松山市西部の旧三津浜町周辺で食べられているお好み焼きです。三津浜のソウルフードです。大正時代に水で溶いた小麦粉を焼いてネギなどを乗せ、ソースをかけて出していた物が「一銭洋食」として売り出されていました。この「一銭洋食」が「三津浜焼き」の起源と言われています。なお、「三津浜焼き」は広島風お好み焼きと異なり、二つ折りにします。

三津浜焼き

 形状が似ている「広島風お好み焼き」も元々は子供のおやつであった「一銭洋食」が原型です。第二次世界大戦後の1950年ごろにできた屋台街で開業した「みっちゃん」の井畝井三男と「善さん」の中村善二郎が広島風お好み焼きの元祖と言われています。以下の写真は2022年3月に行った「みっちゃん総本店」の広島風お好み焼きです。

そば肉玉子

「三津浜焼き」と「広島風お好み焼き」の最大の違いは焼き方です。三津浜では生地を鉄板で焼き、その上に味付けをした麺を載せます。一方、広島では生地の上にキャベツや具材等を載せ、その後で生地と具材を麺の上に被せる焼き方が一般的です。以下の写真の1枚目は「三津浜焼き」、2枚目は「広島風お好み焼き」です。

三津浜焼き

広島風お好み焼き

「やきやき鉄板グリル ひまわり」の「元祖三津浜焼き」は広島の大行列店「みっちゃん総本店」に匹敵する美味しさでした。私は松山市に何度か旅行に行っていますが、今回、「三津浜焼き」を初めて食べました。今まで食べなかったことを後悔しました。これからは松山に行く際には「三津浜焼き」を必ず食べることとします。「広島風お好み焼き」は全国的に有名ですが、「三津浜焼き」ももっと有名になってもおかしくないと思います。是非、多くの方に「三津浜焼き」を食べて欲しいです。

 

 

(注:文中に掲載している交通機関の出発・到着時間や運賃、入場料、食事の料金などはBLOG執筆時のものです。今後変更する可能性がありますので、旅行に行く際にご自身でご確認ください。)

 

 

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