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津軽鉄道・五所川原市と外国人観光客誘致について意見交換

津軽鉄道・五所川原市と外国人観光客誘致について意見交換

 

目次

1:外国人観光客誘致について意見交換

2:津軽鉄道の魅力

3:津軽鉄道周辺の外国人観光客の国籍

 

1:外国人観光客誘致について意見交換

先日、津軽鉄道様、五所川原市建設部都市交通課様(以下、敬称略)と外国人観光客誘致について、五所川原市役所(青森県五所川原市)にて意見交換をさせて頂きました。津軽鉄道は津軽五所川原駅と津軽中里駅 (営業距離20.7km)を結ぶ鉄道会社です。津軽五所川原駅ではJR東日本の五所川原駅と接続しています。

津軽鉄道 津軽鉄道

津軽鉄道も他の地方鉄道同様に赤字です。コロナ前の2019年度における鉄軌道事業の営業損益は2,535万円の赤字でした。これは鉄軌道事業の売上高の21.6%となる大きな赤字額です。津軽鉄道も他の地方鉄道同様に沿線住民の人口減少やモータリゼーションの影響を受けています。従って、今後は観光客を呼び込む必要があります。

当社は外国人観光客向けに衣類レンタルと旅行前コンシェルジェを行う会社として、津軽鉄道にお役になれることはないかと様々なデータを用いて、ご提案をさせて頂きました。

提案させていただいた内容は先日訪問した野岩鉄道に対する提案とほぼ同じ内容です。駅の段差解消率(以下、「バリアフリー化率」)と宿泊者・旅行者動向を示す宿泊施設の稼働率には非常に高い相関性(相関係数72%)があるため、バリアフリー化が必要です。しかし、津軽鉄道は赤字であるため投資余力がなく、バリアフリー化は容易ではありません。そのため、「段差」を乗り越えられる旅行者を増やし、投資余力を増し、「バリアフリー化率」を向上させるという順序が必要です。

宿泊施設の稼働率

注:鉄道網がない沖縄県を除く46都道府県のデータ
出所:国土交通省「令和3年度末 都道府県別の段差解消への対応状況について」、「宿泊統計(2019年)」

 

荷物

「段差」を乗り越えられる旅行者とは荷物が少ない旅行者です。当社が進める衣類レンタルにより、荷物を減らし、「段差」を乗り越えられる旅行者を増やすことは可能であると考えています。また、高齢者、障害者の荷物の負担減により、高齢化社会でも観光客数を維持できると考えています。

「段差」以外にも、外国人旅行者の約半分は地方の公共交通機関に困っており、92%は不便と感じています。さらに、施設のスタッフとのコミュニケーションや多言語表示にも困っています。

そのため、「身軽な旅行者」を増やすとともに、外国語での情報発信や乗り換え情報などの提供による利便性向上により、津軽鉄道を利用する外国人旅行者は増えると当社では考えています。

 

2:津軽鉄道の魅力

津軽鉄道の魅力は冬季のストーブ列車です。ストーブ列車は昭和5年(1930年)の津軽鉄道開業の年から走る全国的に有名な列車です。客車にダルマストーブをつけて暖房としており、多くの観光客がノスタルジックなストーブ列車目当てに五所川原を訪れます。また、ダルマストーブの上で車内販売されるスルメを焼き、日本酒と一緒に楽しむこともできます。運行期間は12月1日翌年3月31日までです。また、夏季は「風鈴列車」、秋は「鈴虫列車」など様々な工夫を車両に施しています。

津軽鉄道沿線の金木駅が太宰治の生家であったことから、太宰治の本を中心に車内や駅に「図書館」を設置していることや「津軽半島観光アテンダント」が津軽弁で観光案内や本の朗読をするなど様々なイベントを行っていることも魅力です。

津軽鉄道の沿線は自然に囲まれ、車窓からの風景は心が癒されます。また、車内から岩木山(津軽富士)も見ることができます。

津軽鉄道

津軽鉄道

 

3:津軽鉄道周辺観光地の外国人観光客の国籍

津軽鉄道が走る青森県の外国人観光客の国籍は台湾が最多です。また、台湾と同じ繁体中文を文字とする香港人も多く、合わせて約半分にもなります。そのため、繁体中文による情報発信や掲示が不可欠です。

青森県の外国人宿泊割合(2019年)

青森県の外国人宿泊割合

出所:青森県

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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