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海外旅行に疲れる理由がついに判明

海外旅行に疲れる理由がついに判明

 

目次

1:海外旅行に疲れる主因

2:重い荷物は健康被害を生む可能性

3:様々な研究が健康被害リスクを指摘

4:旅行者は日常生活の8.5倍も重い荷物を運んでいる

海外旅行に疲れる

 

1:海外旅行に疲れる主因

海外旅行は楽しいものですが、多くの人が旅行後に疲れを感じます。旅行疲れの原因を知っていますか?

結論を言えば、重い荷物が海外旅行に疲れる主因です。しかも、重い荷物は健康被害を生む可能性があるのです。

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2:重い荷物は健康被害を生む可能性

米国NIOSHでは、理想的な条件下で持ち上げられる最大推奨負荷重量は、51ポンド(23.1kg)としています。National Institute for Occupational Safety and Health(NIOSH)は労働関連の傷病を予防するための研究と勧告を行う米国連邦機関です。

多くの航空会社が受託手荷物制限を23kg(50ポンド)としているのは、NIOSHのこの基準のためです。しかし、これはあくまでも屈強な空港労働者の健康被害を防ぐための基準であり、平均的な旅行者が運ぶことを推奨する重量ではありません。

 

受託手荷物1個当たりの重量制限(kg)

受託手荷物1個当たりの重量制限(kg)

注:エコノミークラスの場合

出所:各航空会社HP

 

 

海外旅行に疲れる

また、日本の厚生労働省も「職場における腰痛予防対策指針」において、重量物取扱い作業における努力義務を定めています。18歳以上の男性の重量制限は体重の約40%以下、女性の重量制限は男性の制限の60%位までとすることと定めています。18歳以上の日本人男性の平均体重は67.6kgなので、18歳以上の男性の重量制限は27.0kgとなります。また、日本人女性の重量制限は男性の60%なので、女性の重量制限は16.2kgとなります。男女平均では21.6kgとなります。(平均体重は2019年のデータです。)

旅行に疲れる

 

3:様々な研究が健康被害リスクを指摘

NIOSHや厚生労働省以外にも、様々な研究が重い荷物の運搬に対する健康被害リスクを指摘しています。

European Journal of Applied Physiology and Occupational Physiologyでは「若い健康な女性および男性に、それぞれ6kgまたは10kgを超える片手での長時間の運搬は、心血管系の非定常状態および疲労のEMG (electromyogram、筋電図)徴候を引き起こす可能性があるため、推奨されるべきではありません」としています。

また、European Journal of Sport Scienceでは、「10kg、15kg、20kgの荷物を背負っての60分以内の歩行は、生理的、代謝的、知覚的パラメータの増加を引き起こす」としています。

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4:旅行者は日常生活の8.5倍も重い荷物を運んでいる

受託手荷物の重量制限が平均23kgに対して、機内持ち込み手荷物の重量制限が7〜10 kgです。よって、最大で合計30kg以上の荷物を携えて海外旅行に行く人も多いということになります。日常生活においてスーパーマーケットでの買い物平均重量は3.53㎏(大阪府四条畷市の場合)ですから、その8.5倍も重い荷物を携えて海外旅行に行くのです。疲れて当然だと思いませんか。

このように、23kgを超える旅行中の重い荷物はあなたに健康被害を生む可能性があります。旅先で衣類をレンタルして運ぶ荷物重量を軽減し、疲れない旅をしませんか? 受託手荷物を減らすことはCO2排出量の大幅削減にもつながります。

もっと身軽な旅をしましょう!あなたの健康のために。私たちの地球のために。

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