1月に旬を迎える魚介類①
1月に旬を迎える魚介類を日本全体とトップにランクされる都道府県に分けてご紹介します。なお、旬は天候変動による水揚げ状況により、地域によっても、年によっても異なる可能性があるため、あくまでも参考データとして考えてください。
目次
1、1月に旬を迎える魚介類(日本全体)
1月に旬を迎える魚介類は調査した87種類の中で28種類と一年間で6番目に多くなります。順不同で28種類の魚介類を列挙しますと以下の様になります。
魚類
鮟鱇(あんこう)、鰈(かれい)、きんき(きちじ)、金目鯛、小肌(このしろ)、鮫、鰆(さわら)、鱈(たら)、平目(ひらめ)、河豚、ぶり、ほうぼう、ぼら、まぐろ、わかさぎ
貝類
赤貝、牡蠣、蜆(しじみ)、帆立
その他魚介類
甘海老、飯蛸、ヤリイカ、伊勢海老、ずわい蟹、たらばがに、毛蟹、たらこ、海苔
1月に旬を迎える魚介類の種類・漁獲量が多い都道府県は1位が北海道(14種類の魚介類)、2位が青森県と宮城県(8種類)、4位が島根県(7種類)となります。なお、5位は岩手県、石川県(5種類)となります。
2、1位北海道
1月に旬を迎える魚介類の種類・漁獲量が多い都道府県は1位が北海道(14種類の魚介類)でした。北海道は7カ月連続のトップ3入りとなりました。
北海道では、以下の14種類が1月に旬を迎える魚介類となります。
魚類
鰈(かれい)、きんき(きちじ)、鮫、鱈(たら)、平目(ひらめ)、河豚、ぶり、わかさぎ
貝類
蜆(しじみ)、帆立
その他魚介類
甘海老、ヤリイカ、ずわいがに、たらば蟹
全国漁業協同組合連合会は北海道の冬の「PRIDE FISH」に、「稚内・留萌の銀杏草」(旬:1月-3月)、「日本海・噴火湾のほたて」(旬:12-3月)と「函館のごっこ(ホテイウオ)」(旬:12-4月)を選んでいます。「日本海・噴火湾のほたて」と「函館のごっこ(ホテイウオ)」は以前、ご紹介しました。「稚内・留萌の銀杏草」は1月から旬となります。
「銀杏草」はそのほとんどが北海道の日本海側でしか採れない貴重な海藻です。サラダにしたり、味噌汁に入れたりして、食べます。私は食べたことがないのですが、いつか稚内か留萌で食べてみたいです。
また、全国漁業協同組合連合会は北海道の春の「PRIDE FISH」に、「石狩湾のニシン」(旬:1月-5月)を選んでいます。かつて、北海道経済を支えたニシンは1950年代後半に漁獲量が激減しました。石狩振興局は1996年から稚魚の放流を始めて、漁獲量回復に努めています。その努力の甲斐もあり、近年はニシンの漁獲量が回復しつつあります。
3、2位青森県(宮城県と同数)
1月に旬を迎える魚介類の種類・漁獲量が多い都道府県は2位が青森県(8種類の魚介類、宮城県も8種類で2位)でした。
青森県では、以下の8種類が1月に旬を迎える魚介類となります。
魚類
鮟鱇(あんこう)、きんき(きちじ)、鱈(たら)、平目、わかさぎ
貝類
蜆(しじみ)、帆立
その他魚介類
ヤリイカ
代表的な冬の魚として、「わかさぎ」が1月の旬の魚に入りました。青森県はわかさぎの漁獲量で全国1位です。2位は北海道、3位は秋田県になります。
全国漁業協同組合連合会は、青森県の冬の「PRIDE FISH」に、「青森のホッキガイ(ウバガイ)」(旬:1-3月)を選んでいます。とても甘い貝で私は大好きです。
「ホッキガイ(北寄貝)」の正式名称は、「ウバガイ(姥貝)」です。寿命が30年以上と長寿であることから「ウバガイ(姥貝)」と名付けられています。
「ホッキガイ(北寄貝)」を使ったどんぶりとして、「三沢ほっき丼」が有名です。「PRIDE FISH」としては、旬が1-3月とされていますが、三沢市の「ほっき丼」は12月1日から3月31日まで食べることができます。なお、写真は北寄貝の寿司の写真であり、「ほっき丼」ではありません。
4、2位宮城県(青森県と同数)
1月に旬を迎える魚介類の種類・漁獲量が多い都道府県は2位が宮城県(8種類の魚介類、青森県も8種類で2位)でした。
宮城県では、以下の8種類が1月に旬を迎える魚介類となります。
魚類
きんき(きちじ)、鮫、鱈(たら)、平目(ひらめ)、まぐろ
貝類
牡蠣、帆立
その他魚介類
海苔
以前、ご紹介しましたが、全国漁業協同組合連合会は、宮城県の冬の「PRIDE FISH」に、「みやぎの殻付カキ」(旬:11-3月)を選んでいます。3月まで旬なので、1月も美味しく牡蠣を食べることができます。
次回は4位~6位をご紹介します。