11月にお勧めの福岡県の郷土料理
「郷土料理百選」
11月にお勧めの福岡県の郷土料理は「水炊き」と「がめ煮」になります。両方とも農林水産省が選ぶ「郷土料理百選」に選ばれています。「水炊き」、「がめ煮」ともに年中食べることができますが、鍋物である「水炊き」は11月以降の寒い季節により合っていると思います。
https://www.maff.go.jp/j/nousin/kouryu/kyodo_ryouri/attach/pdf/panf-2.pdf
「水炊き」
「水炊き」は鶏肉を煮立て、うま味を引き出し、ポン酢などにつけて食べる料理です。水炊きの具を食べ終わった後の、様々な具のうまみが溶け出したスープを使う雑炊は本当に美味しいです。個人的には、鍋料理の後の雑炊やスープは鍋料理の具を食べるよりも好きです。
「がめ煮」
「がめ煮」は鶏肉とこんにゃく、根菜などを醤油、砂糖、みりん等で味付けした煮物です。料理の起源は福岡県にあった黒田藩の戦陣料理であったようです。福岡県北部は「筑前(ちくぜん)の国」と呼ばれていたことから九州以外では「筑前煮」とも呼ばれます。福岡県の郷土料理でありますが、日本全国の家庭で作られている和食の典型的な料理と言ってもいいかと思います。
「はかた地どり」
これら福岡県の郷土料理である「水炊き」や「がめ煮」に適した地鶏肉として、軍鶏をベースに開発されたのが「はかた地どり」です。ブランド地鶏として有名です。日本全体で、「はかた地どり」の出荷羽数は57万羽となり、3位です(2020年)。1位は阿波尾鶏206万羽、2位は名古屋コーチン90万羽です。なお、4位に福岡県の「はかた一番どり」55万羽が入ります。福岡県は地鶏の出荷羽数でも日本有数であることが理解できます。
「辛子明太子」
農林水産省の「御当地人気料理特選」に福岡県からは「辛子明太子」が選ばれています。スケソウダラの卵巣を唐辛子などで調理した汁に漬け込んだものです。スケソウダラの旬は12-3月ですが、辛子明太子は年中食べることができます。「辛子明太子」は明太子スパゲティーなどいろんな料理にアレンジされて日本全国に普及しています。
https://www.maff.go.jp/j/nousin/kouryu/kyodo_ryouri/attach/pdf/panf-33.pdf