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12月にお勧めの青森県の郷土料理

12月にお勧めの青森県の郷土料理は「いちご煮」「せんべい汁」です。農林水産省が選ぶ「郷土料理百選」には「いちご煮」と「せんべい汁」が選ばれています。鍋物である「せんべい汁」は寒い季節により美味しくなります。

https://www.maff.go.jp/j/nousin/kouryu/kyodo_ryouri/attach/pdf/panf-28.pdf

「いちご煮」には、イチゴは入っていません。「いちご煮」はウニと鮑の潮汁で、ウニの赤みが朝もやに映る野イチゴの果実のように見えることから「いちご煮」と言われています。詩的な名前ではありますが、初めて聞く人には、ややこしい名前です。なお、写真はウニと鮑の写真であり、「いちご煮」ではありません。

ウニと鮑

青森県では「いちご煮」に入るウニの旬は春から初夏、鮑の旬は11-12月なので、鮑を基準に考えれば、「いちご煮」は12月は最も美味しい時期となります。ただし、青森県のウニと鮑の産地である階上(はしかみ)町では毎年7月下旬に「いちご煮祭り」を開催しています。この点から考えると、「いちご煮」の旬はウニを優先しているのでしょう。

「せんべい汁」は汁物専用の南部せんべいを割り入れ煮込んだ汁物です。通常、せんべいはお菓子ですが、食事としてもせんべいを食べるところが、ユニークです。「せんべい汁」と呼ばれますが、鍋で煮込む鍋物となります。私は最初に食べたときに、その美味しさに驚きました。具から出たダシの味がしみ込んだせんべいの味と食感が最高です。

「いちご煮」「せんべい汁」ともに、青森県南部の八戸市周辺の郷土料理です。八戸は鎌倉時代の1300年代以降、江戸時代が終わるまでの長期にわたって、盛岡を拠点の中心とした南部氏の支配下にありました。そのため、文化圏としては八戸は岩手県とのつながりが深く、「いちご煮」「せんべい汁」ともに、岩手県北部の郷土料理でもあります。

八戸の地名は、一戸、二戸、三戸、五戸、六戸、七戸、八戸、九戸のうちの一つです。四戸以外は一から九まであります。そのうち、一戸、二戸、九戸は岩手県北部、三戸、五戸、六戸、七戸、八戸は青森県南部にあります。岩手県北部と青森県南部の繋がりの強さは今に残る地名でも分かります。

残念ながら、青森県からは農林水産省の「御当地人気料理特選」は選ばれていません。一般的に、青森県のご当地グルメとして、有名なのは、青森市の「味噌カレー牛乳ラーメン」、十和田市の「バラ焼き」、三沢市の「ほっき丼」などでしょうか。なお、写真はカレーラーメンの写真であり、「味噌カレー牛乳ラーメン」ではありません。

カレーラーメン

北寄貝は全国漁業協同組合連合会が選ぶ青森の冬の「PRIDE FISH」にも選ばれています。三沢市の「ほっき丼」は12月1日から3月31日まで食べることができます。なお、写真は北寄貝の寿司の写真であり、「ほっき丼」ではありません。

北寄貝の寿司

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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