1月の日本旅程2日目(山形県 食事編)
(1月26日 水曜日)
目次
1、能登屋旅館
能登屋旅館の食事処で朝食を食べました。私は昔から温泉旅館の朝食が大好きです。温泉旅館の朝食は朝食とは思えないくらい多くのおかずの種類があり、朝から幸せな気分になります。能登屋旅館の朝食も種類が多く、大満足でした。
2、一茶庵 支店
銀山温泉から大石田駅へ能登屋旅館の送迎バスで向かい、大石田駅からローカル線で新庄駅へ行きました。新庄駅では鶴岡方面行の待ち時間が1時間以上あったので、新庄駅から徒歩10分強の距離にある「一茶庵 支店」に行きました。
「一茶庵 支店」は新庄市名物の「とりもつラーメン」の発祥の店と言われています。新庄駅近くには「一茶庵 本店」もあるのですが、本店では日本蕎麦が中心で、「とりもつラーメン」は提供していません。間違わないように注意する必要があります。なぜ、本店ではなく、支店が「とりもつラーメン」の発祥の店なのかは分かりません。そもそも、一茶庵の支店と本店は同系列の店なのかも不明です。
「とりもつラーメン」は新庄市名物ですが、1999年の山形新幹線の新庄駅までの延伸開業後に新庄の特産品として売り出しているラーメンです。延伸開業当時は「一茶庵 支店」など数店舗で「とりもつラーメン」を扱っているに過ぎませんでした。ただし、元々、新庄など最上地方では鶏を飼う農家が多く、祝い事の時に鶏を一羽潰してモツ煮込みにして食べる習慣があったようです。そして、一部の客がラーメンと鶏のモツ煮込みを同時に注文して食べるようになったことから、ラーメンに鶏のモツ煮込みを入れた「とりもつラーメン」が誕生したそうです。
「とりもつラーメン」に用いられるのは赤モツと呼ばれる心臓・砂肝・キンカン(卵巣)などの部位です。「一茶庵 支店」の「とりもつラーメン」はあっさりした醤油スープと「とりもつ」が絶妙なバランスで一気に食べられます。非常に食べやすい懐かしい気持ちになるラーメンで、新庄に来る際にはまた「とりもつラーメン」を食べたいと思いました。
「一茶庵 支店」のメニューでおもしろかったのは、汁がぬるめの「ぬるまもつラーメン」もあります。ただし、私が食べている間はほぼ全ての客が「とりもつラーメン」を注文し、「ぬるまもつラーメン」を頼んだ客はいませんでした。
3、居酒屋せいご
鶴岡市内観光後に、「居酒屋せいご」で夕食を食べました。「居酒屋せいご」のカウンターは奥行きがあり、広々として居心地がいい店でした。私は奥行きがあるカウンターの居酒屋が大好きです。
「居酒屋せいご」では刺身盛り合わせ、椎茸・ししとう焼き、イカ焼き、もつ煮込み、鱈の白子刺し、どんがら汁(寒鱈汁)を食べました。
どんがら汁(寒鱈汁)は農林水産省が「郷土料理百選」に選出している庄内地方を代表する郷土料理です。鶴岡市や酒田市では「日本海寒鱈まつり」を毎年開催しています。写真では汁の中の鱈の身が見えませんが、実際は鱈の身がゴロゴロと入っており、美味しいどんがら汁(寒鱈汁)でした。なお、「どんがら」は、あらを指す言葉で、寒鱈のあらを使って作る汁が「どんがら汁」です。
庄内浜ではマダラが冬を代表する魚であり、先述のどんがら汁(寒鱈汁)が有名です。マダラが獲れるということは白子も美味しく、トロリとした食感の白子が大好きな私は当然注文しました。庄内地方の日本酒にとても合う最高に美味しい白子でした。
刺身盛り合わせ、椎茸・ししとう焼き、イカ焼き、もつ煮込みも全て美味しく大満足の居酒屋でした。
2月9日のブログに鶴岡市が「ユネスコ食文化創造都市」に日本で唯一選出されていると書きました。鶴岡市は日本海の海の幸(サクラマスや寒鱈など)、出羽三山などの山の幸(山菜やきのこなど)、広大な庄内平野の里の幸(米、たけのこ、だだちゃ豆など)など多くの食材に恵まれた場所です。修験の聖地としての精進料理も有名です。鶴岡市は1889年の学校給食発祥の地でもあります。
実は鶴岡市はとても広く、市町村としては日本で7位、東北地方で1位の面積(出所wikipedia、2015年)を誇ります。食材が豊富なのも納得です。
私は食べ物がおいしく、景観が素晴らしく、温泉もある庄内地方が好きで、何度も旅行に行っています。是非、多くの方々に庄内地方へ旅行に行って欲しいと思っています。
(注:文中に掲載している交通機関の出発・到着時間や運賃、入場料、食事の料金などはBLOG執筆時のものです。今後変更する可能性がありますので、旅行に行く際にご自身でご確認ください。)