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1月の日本旅程3日目(山形県)

1月の日本旅程3日目(山形県)

(1月27日 木曜日)

 

目次

1、羽黒山 五重塔

2、羽黒山 三神合祭殿

3、加茂水族館

 

1、羽黒山 五重塔

朝、スイデンテラスホテルを出て、鶴岡駅経由で羽黒山に向かいました。私が利用したバスは以下の通りです。

サイエンスパーク8:37発 庄内空港連絡バス 鶴岡駅前8:46着 運賃330円

鶴岡駅前9:43発 鶴岡羽黒山頂線「いでは文化記念館前行」 いでは文化記念館前10:20着

鶴岡駅前のFOODEVER(マリカ東館1階)の鶴岡市観光案内所で庄内交通の路線バス1日乗り放題券2,000円を購入したため、鶴岡駅から羽黒山往復はこの1日乗り放題券を利用しました。鶴岡駅から羽黒山までの往復は2,500円かかるため、1日乗り放題券はお得です。羽黒山までのバスの往復では私以外にほとんど乗客がいませんでした。

羽黒山

なお、スイデンテラスホテルの目の前にサイエンスパークというバス停があるのですが、ホテルの方もスイデンテラスホテルには「路線バスの交通手段はない」と言っていました。これはサイエンスパークのバス停は庄内空港連絡バスしか停車せず、正確な出発時刻がないためです。なぜなら、庄内空港連絡バスは飛行機の到着時刻に合わせて出発するためです。ただし、バスの出発目安は飛行機到着の10分後なので、だいたいの到着時刻は分かります。庄内空港への飛行機到着が1日4本しかないので、バスも1日4本しかありませんが、スイデンテラスホテルから鶴岡駅にバスで行きたい人は庄内空港連絡バスを使ってみてください。

羽黒山の五重塔は山形県で唯一の国宝建造物です。私は五重塔を初夏に訪問したことがありますが、冬に訪問するのは初めてです。まず最初に、いでは文化記念館で長靴とストックを借りる必要があります。もちろん、自分でお持ちの方は必要がありませんが、雪道なので長靴とストックは五重塔に行くまでに必須の装備となります。無料で貸してもらえます。なお、山伏が使う金剛杖は1本100円で貸出されています。私は冬にはストックを借りる方がいいと思います。

羽黒山は出羽三山(他に月山、湯殿山)の一つで修験道の山です。羽黒山山頂までバスで行けますが、バスの時刻表を考えると最初に五重塔を訪問した方が時間の無駄がありません。

五重塔に行くには随神門(ずいしんもん)から入ります。随神門より内側は出羽三山の神域となります。

随神門

随神門

随神門を通ると継子坂(ままこざか)という下り坂となります。継子坂を降りると末社が点在しています。

継子坂

末社

末社

末社を越えると右手に須賀の滝(すがのたき)が見えます。須賀の滝の下流の川は雪が積もり、とても美しい景色でした。

須賀の滝

須賀の滝

須賀の滝(すがのたき)を越えると少し坂を上り、雪が積もった燈籠を越えると爺杉(じじすぎ)と五重塔が見えてきます。爺杉は樹齢1,000年以上の国の天然記念物です。

燈籠

爺杉

五重塔は平安時代中期の承平年間(931年 – 938年)に平将門が創建したと伝えられています。現在の塔は文中年間(約600年前)の庄内領主で、羽黒山別当の武藤政氏(むとう まさうじ、大宝寺政氏)の再建と伝えられています。塔の高さは約29.2メートルです。私は初めて五重塔を見たときはこんな山中に五重塔をどうやって建てたのか不思議でとても感動しました。今回の雪中の五重塔も神聖な雰囲気の中で美しく立っており、素晴らしかったです。なお、他に人はおらず、国宝の五重塔を独り占めできました。

五重塔

五重塔からの帰り道は継子坂(ままこざか)を随神門まで登るため大変でした。寒い日だったにもかかわらず、汗だくになりました。

随神門

 

2、羽黒山 三神合祭殿

いでは文化記念館で長靴とストックを返却し、羽黒山山頂までバスで行きました。

いでは文化記念館前11:23発 鶴岡羽黒山頂線「羽黒山頂行」 羽黒山山頂11:38着

羽黒山山頂に到着し、緩やかな上り道を行くと右側に出羽三山歴史博物館があり、さらに少し歩くと赤い鳥居が見えてきます。なお、出羽三山歴史博物館の開館期間は4月29日~11月23日です。

羽黒山山頂

羽黒山山頂

羽黒山山頂

この鳥居をくぐれば、「三神合祭殿(さんじんごうさいでん)」と「鐘楼」があります。ともに国の重要文化財です。三神合祭殿は1818年に完成した月山、羽黒山、湯殿山の三神を祀る茅葺木造建築物です。屋根の萱葺の厚さは2.1mもあり、日本三大茅葺きのひとつ(他は石川県の阿岸本誓寺、岩手県の正法寺本堂)に数えられています。

三神合祭殿

三神合祭殿の高さは五重塔に匹敵する28mもあり、その巨大さに驚きました。雪のため覆いがあり、外から詳細を見ることはできませんが内部には入って参拝できます。

三神合祭殿

鐘楼は切妻造りの萱葺きの建物です。江戸時代初期の1618年に再建されました。羽黒山では国宝五重塔に次ぐ古い建物です。鐘は1275年に作られたのもので、元寇(文永の役、1274年)の後に、鎌倉幕府が羽黒山の霊威をいたく感じて、羽黒山に奉ったものと伝わっています。

鐘楼

鐘楼

羽黒山山頂の三神合祭殿、鐘楼の周りはまさに雪山であり、羽黒山スキー場まであります。こんな雪山まで路線バスが走ってくれていて有難いです。鶴岡駅までの帰りのバスは以下の通りです。

羽黒山頂12:00発 鶴岡羽黒山頂線「エスモールBT行」 鶴岡駅前12:54着

羽黒山頂

羽黒山頂

 

3、加茂水族館

羽黒山から鶴岡駅に到着後、昼食を食べ、タクシーで加茂水族館に行きました。鶴岡駅から加茂水族館まではタクシーで約30分、料金は約4,000円です。鶴岡駅から加茂水族館までは2時間に一本程度バスがありますが、今回は時間の節約のためにタクシーを使いました。

私は加茂水族館には2回目の訪問となります。加茂水族館は「クラゲドリーム館」の愛称で知られており、クラゲの展示種類は60種類以上で種類数でギネス世界記録に認定されました。加茂水族館は経営不振の時期もありましたが、クラゲの展示により、年間50万人以上を集客する庄内地方有数の観光地となりました。

大人気の水族館ですが、山形県に「まん延防止等重点措置」が適用された初日だったこともあり、観客はほとんどいませんでした。その分、加茂水族館を満喫できました。

加茂水族館

ちなみに、クラゲの展示を始めたのはサンゴの水槽で偶然クラゲが発生するという出来事がきっかけです。ノーベル化学賞を受賞した下村脩氏が発見した緑色蛍光タンパク質(Green Fluorescent Protein:GFP)はオワンクラゲが由来でした。加茂水族館がオワンクラゲを飼育していたことが報道され、来館数が飛躍的に向上したこともあったようです。

クラネタリウム

加茂水族館に入るとクラゲ展示の前に様々な魚介類が展示されています。主に、庄内浜で獲れた魚介類です。

加茂水族館

加茂水族館

加茂水族館

加茂水族館

加茂水族館

加茂水族館ではクラゲの展示スペースを「クラネタリウム」と呼んでいます。直径5 メートルの水槽「クラゲドリームシアター」に浮遊する約1万匹のミズクラゲは圧巻です。他のクラゲの水槽もまるで宇宙のように感じます。

クラネタリウム

クラネタリウム

クラネタリウム

クラネタリウム

クラネタリウム

クラネタリウム

クラネタリウム

クラネタリウム

クラネタリウム

クラネタリウム

加茂水族館にはアシカやアザラシもいます。ゴマフアザラシがこちらを向いてくれました。

ゴマフアザラシ

ゴマフアザラシ

入館料:大人1,000円、小・中学生500円

 

加茂水族館の後、酒田駅へ行き、夕食を食べました。

ちなみに、羽黒山と加茂水族館は以下の飛行機に乗れば、東京から日帰り観光も可能です。

羽田空港7:10発 ANA393便 庄内空港8:10着

庄内空港17:45発 ANA400便 羽田空港18:50着

鶴岡は羽黒山や加茂水族館以外もおもしろいので、宿泊をして欲しいです。しかし、時間が無い方には日帰り観光も選択肢かと思います。

 

 

 

(注:文中に掲載している交通機関の出発・到着時間や運賃、入場料、食事の料金などはBLOG執筆時のものです。今後変更する可能性がありますので、旅行に行く際にご自身でご確認ください。)

 

 

 

 

 

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