荷物が無ければ、飛行機事故でも脱出は容易に
1月2日に発生した羽田空港における日本航空機と海上保安機の衝突・炎上事故では日本航空機の乗客乗員379人が全員脱出し、海外からも「奇跡の脱出」と報道されました。
今回の奇跡の脱出劇は乗員の的確な避難誘導とそれに冷静に従った乗客の行動にあると言われています。また、スムーズに脱出できた要因に、乗客が荷物を持たなかったことが背景にあると言われています。
2016年2月に新千歳空港で日本航空機のエンジントラブルが発生した際には荷物を持って逃げようとした乗客が多くいました。そのため通路がふさがれてしまうなどの混乱が機内で発生しました。この際にも、なんとか全員脱出できましたが荷物を持って逃げようとしたことによって大惨事になる可能性もありました。
私は先日、東武鉄道の特急スペーシアXに乗車しました。その際に外国人旅行者の大きな荷物が通路にはみ出していました。そのため、車掌や乗客の移動が邪魔になっていました。万が一、その特急で何らかの事故が起こったならば、通路にはみ出した荷物が邪魔になって脱出を困難にした可能性があります。
脱出は一刻を争います。こうした大きな荷物が邪魔になり、事故の際に脱出できず命を落とすということになることを防ぐ必要があります。今回の羽田空港での飛行機衝突事故では乗客は荷物を持たずに脱出しましたが、今後の事故の際に、同じような模範的な行動を全員がとれるかどうか保証はありません。そのためにも、旅行時に荷物を極力減らす、若しくは荷物を持たないということが事故の際の脱出リスクを最大限低減する方法根本的な解決策ではないでしょうか。
非常時だけでなく、通常の旅行時でさえ大きな荷物を運ぶことはラクではありません。当社ではレンタルを通じ荷物を減らすもしくは荷物をなくすことにより身軽な旅行を推進したいと考えています。荷物が少ないことは今回のような事故の際にも命を守ることにつながります。旅行の際に荷物を持ち運ぶという常識を見直してみてはいかがでしょうか。