3月に旬を迎える魚介類①
3月に旬を迎える魚介類を日本全体とトップにランクされる都道府県に分けてご紹介します。なお、旬は天候変動による水揚げ状況により、地域によっても、年によっても異なる可能性があるため、あくまでも参考データとして考えてください。
目次
1、3月に旬を迎える魚介類(日本全体)
3月に旬を迎える魚介類は調査した87種類の中で25種類と一年間で3番目に少なくなります。順不同で25種類の魚介類を列挙しますと以下の様になります。
魚類
真鰺、いかなご、鰈(かれい)、さより、鰆(さわら)、白魚、しらす、鯛、ぶり、ほうぼう、鱒、わかさぎ
貝類
青柳(あおやぎ)、赤貝、あさり、牡蠣、はまぐり、帆立
その他魚介類
飯蛸、アオリイカ、ヤリイカ、かずのこ、ずわい蟹、ひじき、わかめ
3月に旬を迎える魚介類の種類・漁獲量が多い都道府県は1位が北海道(11種類の魚介類)、2位が兵庫県(8種類)、3位が島根県、長崎県(7種類)となります。なお、5位は青森県、茨城県、千葉県(5種類)となります。
2、1位北海道
3月に旬を迎える魚介類の種類・漁獲量が多い都道府県は1位が北海道(11種類の魚介類)でした。北海道は9カ月連続のトップ3入りとなりました。
北海道では、以下の11種類が3月に旬を迎える魚介類となります。
魚類
いかなご、鰈(かれい)、白魚、ぶり、鱒、わかさぎ
貝類
青柳(あおやぎ)、あさり、帆立
その他魚介類
ヤリイカ、ずわい蟹
「PRIDE FISH」
全国漁業協同組合連合会は北海道の春の「PRIDE FISH」に、「石狩湾のニシン」(旬:1月~5月)を、冬の「PRIDE FISH」に、「稚内・留萌の銀杏草」(旬:1月~3月)、「日本海・噴火湾のほたて」(旬:12月~3月)と「函館のごっこ(ホテイウオ)」(旬:12月~4月)を選んでいます。全て、以前紹介しましたので、今回は説明を割愛します。
3、2位兵庫県
3月に旬を迎える魚介類の種類・漁獲量が多い都道府県は2位が兵庫県(8種類の魚介類)でした。
兵庫県では、以下の8種類が3月に旬を迎える魚介類となります。
魚類
いかなご、鰈(かれい)、しらす、鯛
貝類
牡蠣
その他魚介類
ヤリイカ、ずわい蟹、わかめ
「PRIDE FISH」
全国漁業協同組合連合会は兵庫県の冬の「PRIDE FISH」に「兵庫の赤ガレイ」(旬:12月~3月)、「兵庫のり」(旬:12月~5月)、「播磨灘産 1年牡蠣」(旬:12月~2月)を選んでいます。また、兵庫県の春の「PRIDE FISH」に「瀬戸内海のイカナゴ」(旬:2月~4月)、「兵庫のハタハタ」(旬:2月~4月)、「浜坂産ホタルイカ」(旬:3月~5月)が選ばれています。「浜坂産ホタルイカ」以外は前回の「2月に旬を迎える魚介類②」で全て紹介しましたので、今回は「浜坂産ホタルイカ」のみ紹介します。
ホタルイカは兵庫県の日本海側の浜坂港、香住港、柴山港、津居山港に水揚げされます。特に、浜坂港の水揚量は全国有数となっています。なお、ホタルイカは富山県が有名ですが、兵庫県が全国で水揚げ量トップです。兵庫県と富山県では漁の仕方が異なります。兵庫県では水深200mの深海で底曳網漁、富山県では定置網でホタルイカを獲ります。漁の時間帯も兵庫県は昼間、富山県は夜間と異なります。また、兵庫県では旬は春とはいえ、年中獲れますが、富山県ではメスの産卵時の3月~5月に限定されます。
4、3位島根県
3月に旬を迎える魚介類の種類・漁獲量が多い都道府県は3位が島根県(7種類の魚介類)でした。なお、長崎県も3位です。
島根県では、以下の7種類が3月に旬を迎える魚介類となります。
魚類
真鰺、鰈(かれい)、鰆(さわら)、白魚、ぶり、ほうぼう
その他魚介類
ずわい蟹
「PRIDE FISH」
島根県では全国漁業協同組合連合会が選ぶ「PRIDE FISH」が1年間で4種類しかなく、3月は該当する魚介類はありませんでした。
5、3位長崎県
3月に旬を迎える魚介類の種類・漁獲量が多い都道府県は3位が長崎県(7種類の魚介類)でした。なお、島根県も3位です。
長崎県では、以下の7種類が3月に旬を迎える魚介類となります。
魚類
真鰺、鯛、ぶり
貝類
あさり
その他魚介類
ヤリイカ、ひじき、わかめ
「PRIDE FISH」
全国漁業協同組合連合会は長崎県の冬の「PRIDE FISH」に、「長崎とらふぐ(養殖トラフグ)」(旬:11月~3月)を選んでいます。以前紹介しましたので、今回は説明を割愛します。
次回は5位だった3県をご紹介します。