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6月の日本旅程1日目(大阪府、食事編)

6月の日本旅程1日目(大阪府、食事編)

(6月8日 水曜日)

 

目次

1、空弁

2、あべとん

3、あばらや

 

1、空弁

6月8日の朝食は羽田空港で「空弁」を頂きました。今回の大阪・京都旅行とは全く関係ないのですが、福岡県の「やまやめんたい彩膳」(1,350円)を買いました。

やまやめんたい彩膳

「やまやめんたい彩膳」は羽田空港で売っている「空弁」の中では値段が高い部類に入ります。しかし、弁当の蓋を開けると彩りがとても地味でした。「駅弁」も「空弁」も彩りはとても大事だと思うので、蓋を開けてからがっかりしました。味はそこそこ美味しいのですが、彩りがとても地味というマイナス点を補えるような美味しさではありませんでした。値段を考えるととても割高感がある「空弁」だったと思います。やはり、羽田空港で福岡の弁当を買ったらいけなかったと反省しました。

やまやめんたい彩膳

 

2、あべとん

四天王寺を観光し、徒歩5分強の場所にある「あべとん」でお好み焼きを食べました。「あべとん」は「あべちか」という地下街にあります。「あべちか」の四天王寺側にあるので、四天王寺観光のあとに行くお好み焼き屋として、とてもいい立地です。私は11時20分前後に入店し、すんなり席を確保できましたが、11時半には既に満席となりました。

私は「あべとん」で「牛すじポン酢」(500円)と「あべとんミックス」(1,700円)を注文しました。「牛すじポン酢」はとても柔らかい牛筋を使用しているため食べやすく、とてもさっぱりして美味しかったです。お好み焼きの前に食べるにはちょうどいいメニューだと思います。

あべとん

「あべとんミックス」は海鮮や肉類など具沢山のお好み焼きです。具沢山で食べ応えがあり、とても美味しいお好み焼きでした。特に、お好み焼きの生地に山芋を多く使用しており、そのねばりと柔らかさがいい食感を生み出していました。大阪以外のお好み焼き屋で多くの店が提供している硬い生地とは全く違いました。また、お好み焼きの上に塗ったマヨネーズ、からし、ケチャップの上にハケでソースを塗るため、調味料の味が絶妙に一体化して味に深みを加えていました。私にとって、このスタイルは初めてのものであり、感動しました。

あべとん

「あべとん」は1970年開業の老舗です。食べログの百名店にも選ばれています。「あべとん」はモダン焼、ねぎ焼の元祖の店です。次回、「あべとん」に伺ったときにはモダン焼、ねぎ焼を食べたいと思います。

なお、お好み焼きは農林水産省の「御当地人気料理特選」に大阪代表の料理としてたこ焼きと共に選ばれています。お好み焼き、たこ焼きとも知名度は全国区なので、全ての人々に有名な料理だと思います。しかし、特にお好み焼きは大阪のものと大阪以外のものでは生地の柔らかさに大きな違いが出る傾向があるので、私は大阪に行くと必ずお好み焼きを食べます。今回行った「あべとん」も大満足のお好み焼きでした。

 

3、あばらや

夕食は難波の「あばらや」で食べました。難波駅から徒歩5分の便利な場所にあります。なんばグランド花月までは徒歩2分ほどの距離です。「あばらや」は便利な場所にありますが、細い路地にあるので、少し見つけにくいかもしれません。

あばらや

「あばらや」は1955年(昭和30年)創業の老舗寿司店です。創業当時は「あばら家」のような店だったので、そのまま「あばらや」という屋号にしたそうです。大阪らしい気取らなさに好感を持てます。

まず「あばらや」で感動したのはサービスセットです。サービスセットは生ビールと付出し、造り盛り合わせ、揚げ出し豆腐のセットでなんと1,000円です。こんな価格でサービスセットを出すと赤字になるのではないかと心配になります。なお、関西ではお通しのことを付出し、刺身のことを造りといいます。

造り盛り合わせには鯛、カンパチ、タコが入っていました。なお、全国漁業協同組合連合会は「魚庭のマダコ」(旬:6-10月)を夏の「PRIDE FISH」に選出しています。「魚庭」とは「なにわ」と読みます。魚の庭、すなわち豊かな海という呼び名からはじまったといわれています。私は「なにわ」は浪花もしくは浪速しか知らなかったので、「魚庭」を「なにわ」の語源ということは「PRIDE FISH」の名前で初めて学びました。

あばらや

あばらや

サービスセットの次に「スズキ塩焼き」、「穴子あて」を注文しました。「スズキ塩焼き」は「あばらや」の「本日のお勧め品」でした。スズキの旬は4月から8月なので、脂が乗った旬の美味しい時期に食べることができました。なお、全国漁業協同組合連合会は「大阪のスズキ」(旬:7-9月)を夏の「PRIDE FISH」に選出しています。

あばらや

「穴子あて」は肉厚ではなかったのが残念でした。ただし、全国漁業協同組合連合会は「大阪のマアナゴ」(旬:4-6月)を春の「PRIDE FISH」に選出しています。美食家の北大路魯山人も、「アナゴがうまいのは堺近海だ」と書き記しているようです。次回は肉厚の「大阪のマアナゴ」を食べてみたいと思います。なお、「あて」は主に関西地方で使われ、「肴」や「つまみ」という意味です。

あばらや

「あばらや」での最後の食事は名物の「さば寿司」のハーフ(1,300円)でした。「あばらや」の「さば寿司」は酢を使わずに塩だけで〆ます。塩だけで〆ることにより、鯖の旨みを凝縮させているそうです。私は酢で〆た鯖寿司も好きなのですが、塩のみで〆た鯖寿司は酢の匂いや味がしない分、より鯖の本来の味を楽しむことができたと思います。山椒の葉を使うことにより、鯖の臭みを消し、山椒のさわやかな香りを加味し、彩りも美しくするという素晴らしいアイデアに感銘を受けました。見た目も味も最高の鯖寿司でした。

さば寿司

なお、鯖の押し寿司は「バッテラ」と言われます。「バッテラ」は箱寿司といわれる大阪寿司の元祖です。「バッテラ」は農林水産省の「うちの郷土料理」に、箱寿司は「郷土料理百選」に選出されています。

「あばらや」では大満足の夕食を頂くことができました。多くの人にお勧めしたい店です。

 

(注:文中に掲載している交通機関の出発・到着時間や運賃、入場料、食事の料金などはBLOG執筆時のものです。今後変更する可能性がありますので、旅行に行く際にご自身でご確認ください。)

 

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