Site Overlay

5月の日本旅程3日目(熊本県 食事編)

5月の日本旅程3日目(熊本県 食事編)

(5月19日 木曜日)

 

目次

1、天草ちゃんぽん 千蘭

2、HERO海 熊本駅店

3、ラーメン くすのき

 

1、天草ちゃんぽん 千蘭

5月19日の朝食兼昼食は三角駅近くの「天草ちゃんぽん 千蘭」でいただきました。天草ちゃんぽんは長崎ちゃんぽん、小浜ちゃんぽんと並んで「日本三大ちゃんぽん」の1つに数えられます。恥ずかしながら、私は長崎ちゃんぽんしか知りませんでした。なお、小浜ちゃんぽんは長崎県の小浜温泉(雲仙市小浜町)で発展したちゃんぽんです。「日本三大ちゃんぽん」で調べると小浜ちゃんぽんの代わりに戸畑ちゃんぽん(福岡県北九州市戸畑区)が挙げられる場合もあります。

天草ちゃんぽんは長崎ちゃんぽんの技に天草の食材を加えてアレンジしたのが始まりとされています。「千蘭」は奈良県で長年営業していた店主ご夫婦が奥さんの地元天草近くで2年前に開いた店です。奈良県では大人気店だったようで、ラーメン雑誌「究極のラーメン2020」のバラエティ部門でグランプリを受賞しました。店主によると奈良県の「千蘭」の常連さんが味を忘れられずに宇城市三角町まで食べに来ることもあるそうです。店主ご夫婦の気さくな人柄も人気の秘密でしょう。

天草ちゃんぽん 千蘭

私は焼きめし(600円)と大王肉入りの天草ちゃんぽん(900円)を注文しました。大王肉とは国内最大級大きさの地鶏「天草大王」の肉です。雄の最大のもので背丈90cm、体重約7kgにもなるとても大きい地鶏となります。ちなみに、ブロイラーは2kg前後の体重です。天草大王の肉質は硬すぎず柔らかすぎない歯ごたえ・弾力とジューシーさが特徴です。

天草ちゃんぽん 千蘭

「千蘭」の天草ちゃんぽんは魚介類が全く入っていないことが特徴です。スープも鶏出汁が効いた濃厚スープでした。この濃厚スープは癖になる味で今でも忘れられません。宇城市三角町というかなり小さな町のラーメン店ですが、確実に名店と言っていいでしょう。

 

2、HERO海 熊本駅店

夕食は熊本駅の肥後よかモン市場にある「HERO海 熊本駅店」で頂きました。私が注文したのは「一文字のぐるぐる」(530円)、「辛子蓮根」(650円)、「ばくだん」(530円)、「糸もずく酢」(530円)、「馬刺し盛り」(1,800円)です。「HERO海 熊本駅店」では熊本県天草諸島牛深出身の社長が牛深産の魚介類や熊本の郷土料理などを提供する居酒屋です。観光客にとっては様々な魚介類、郷土料理を食べられるため、非常に便利な居酒屋だと思います。

馬刺しは農林水産省の「郷土料理百選」に選ばれています。熊本県の馬肉生産量は日本一です。熊本県の馬刺しは誰もが知る有名料理で説明は不要でしょう。「HERO海 熊本駅店」で食べた馬刺しもとても美味しかったです。

HERO海 熊本駅店

一文字のぐるぐる」は農林水産省選定の熊本県の「うちの郷土料理」に選ばれています。一文字はわけぎの別称です。ぐるぐるとは茹でた一文字の白根の部分を軸に青い葉の部分をぐるぐると巻き付けたことで名付けられました。酢味噌や辛味噌をつけて食べます。昨年、熊本に旅行した時に初めて食べ、とても美味しかったので今回も注文しました。今回も美味しかったので、熊本に来るときは毎回注文しようと決意しました。

HERO海 熊本駅店

辛子蓮根」も農林水産省の「郷土料理百選」に選ばれています。「一文字のぐるぐる」などと異なり、「辛子蓮根」は全国的に有名な熊本県の郷土料理です。「辛子蓮根」の発祥は肥後国熊本藩初代藩主の細川忠利にかかわりがあります。病弱だった細川忠利に栄養をつけさせようと蓮根の穴に和辛子粉を混ぜた麦味噌を詰め、衣をつけて揚げたものを忠利に献上したのが始まりです。殿様用の料理だったので、江戸時代が終わるまでは秘伝の料理だったそうです。

なお、蓮根の生産量1位は茨城県でそのシェアは52%と圧倒的です(2021年)。一方、熊本県の蓮根生産量は全国6位、シェアは3.6%しかありません。

HERO海 熊本駅店

「ばくだん」は天草地方の名物料理です。かまぼこの中にまるごと1個のゆでたまごが入っています。ビールのつまみに最高でした。

HERO海

「糸もずく酢」は牛深産の「糸もずく」を使用したさっぱりした美味しい料理でした。ちなみに、沖縄で多く獲れる「太もずく」は、褐藻類・ナガマツモ科の「オキナワモズク」という種類です。一方、「糸もずく」は褐藻類・モズク科の「モズク」という種類です。「糸もずく」は繊維のまわりにぬめり成分があり柔らかく、なめらかな口あたりです。

HERO海

 

3、ラーメン くすのき

「HERO海 熊本駅店」で夕食を食べた後、熊本空港へ向かいました。私が利用したリムジンバスは以下の通りです。

熊本駅前18:25発 リムジンバス熊本空港行 熊本空港19:29着 運賃800円

熊本空港は熊本駅から1時間程度もかかることが難点です。日本の空港の中でも最も主要駅まで時間がかかる空港の一つです。同じ九州でも福岡空港は主要駅である博多駅まで地下鉄で5分というアクセスの良さと比較するとその違いは歴然です。

現在、熊本空港は改装作業中で、新旅客ターミナルビルは2023年春に開業予定です。そのため、食事処も仮設施設となっています。

私は熊本での最後の食事として、「くまもと土産 旬彩館」で「いきなりだご」を買い、「ラーメン くすのき」で買った「太平燕」とともに食べました。

「いきなりだご」の「いきなり」とは熊本弁で「簡単・手早く・すぐに」という意味です。また、「だご」は団子の熊本弁です。ホクホクのさつまいもに、小豆の餡の甘味、生地の塩味が効いてとても美味しい団子でした。「いきなりだご」は農林水産省の「郷土料理百選」に選ばれています。

いきなりだご

「太平燕」は元々、中国福建省福州の郷土料理でした。春雨スープにエビ、イカ、豚肉、白菜、などを炒めたものを載せ、揚げ玉子を添えた麺料理です。熊本での「太平燕」は明治時代に華僑が日本に伝えた料理と言われています。太平燕は農林水産省の「御当地人気料理特選」に熊本県の代表料理として選定されています。

「ラーメン くすのき」の「太平燕」は空港で食べたとは思えないほど、十分美味しいものでした。しかし、昨年の熊本旅行の際に熊本市内で食べた「紅蘭亭」の「太平燕」で感動した美味しさには劣りました。もちろん、「紅蘭亭」は名店なので、「紅蘭亭」に負けるのは仕方がありません。

太平燕

「いきなりだご」と「太平燕」を食べた後、「デコポンチューハイ」を飛行機の中で飲みながら羽田空港へ向かいました。ちなみに、「デコポン」は私が宿泊した不知火町(現・宇城市)で清見とポンカンをかけあわせ「不知火」として生産されたのが始まりです。この「不知火」系のうち糖度13度以上のものを「デコポン」の名称で商品化・出荷が開始されました。「デコポンチューハイ」は「デコポン」の商標を持つ熊本県果実農業協同組合連合会(熊本果実連)が販売しています。

デコポンチューハイ

私が羽田空港まで搭乗した飛行機は以下の通りです。

熊本空港20:30発 ANA650 羽田空港22:15着

今回の熊本旅行も大変楽しい旅となりました。今まで熊本旅行では人吉市や八代市、宇城市、荒尾市など今まで行ったことが無かった地域へ行けて良かったです。全てとても魅力的な土地でした。

 

(注:文中に掲載している交通機関の出発・到着時間や運賃、入場料、食事の料金などはBLOG執筆時のものです。今後変更する可能性がありますので、旅行に行く際にご自身でご確認ください。)

 

 

Follow me!

PAGE TOP