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3月の日本旅程4日目(広島、岡山 食事編)

3月の日本旅程4日目(広島、岡山 食事編)

(3月25日 金曜日)

 

目次

1、尾道ラーメン 一丁

2、郷土料理浜吉(はまよし)

 

1、尾道ラーメン 一丁

鞆の浦、明王院・草戸稲荷神社から福山駅に戻り、「尾道ラーメン 一丁」で昼食を食べました。4月19日のBLOGに投稿したように、尾道ラーメンには2系統あり、「新横浜ラーメン博物館の創業者の岩岡洋志は尾道ラーメンを尾道・福山ラーメンと呼ぶべき」と言っています。従って、福山市で食べる尾道ラーメンも御当地ラーメンと言っていいでしょう。

「尾道ラーメン 一丁」は13時過ぎでも客が多く並んでいました。福山市の人気ラーメン店であることは間違いありません。食べログでも3.62の高得点で、福山市ではトップに掲載されています。

私は「ラーメン」(650円)を注文しました。「尾道ラーメン 一丁」のラーメンは黒いスープに豚の背脂が多く浮いている典型的な「尾道ラーメン」でした。

尾道ラーメン 一丁

ラーメンの味は最近食べたラーメンの中でもトップクラスの美味しさでした。前日に、尾道で食べた「喰海」では麺が少し柔らかく感じたのですが、「尾道ラーメン 一丁」のラーメンは私好みの固めの麺でした。また、スープに背脂がとても多く入って保温効果が高いため、食べ終わるまで熱々のスープだったこともうれしかったです。

味も麺の硬さもスープの熱さも自分好みの最高のラーメンでした。大満足して、店を後にしました。福山市に来たら、絶対に再訪しようと自分に誓いました。

 

2、郷土料理浜吉(はまよし)

倉敷観光を終え、「浜吉(はまよし)」で夕食を食べました。「浜吉」で注文したのは「お造り盛り合わせ」、「ママカリの酢の物」、「ベラタ(穴子の稚魚)」、「黄ニラのおひたし」、「ベイカ(米烏賊)」、「たこみそ(タコの肝)」、「たこもち(タコの卵)」です。いろいろな種類の郷土料理や珍味を食べることができました。

全国漁業協同組合連合会が選定した岡山県の「PRIDE FISH」には「朝干(あさび)のさわら」(旬:4月~6月)が含まれています。今回、「浜吉」の「お造り盛り合わせ」にさわらの刺身が含まれており、その美味しさを堪能できました。

お造り盛り合わせ

「浜吉」では倉敷市の下津井漁港で水揚げされた魚を中心に食事を提供する郷土料理店です。下津井漁港は北前船や参勤交代の御座船も寄港し、江戸時代はとても繁栄した港でした。下津井漁港は今でも瀬戸内海有数の漁港です。瀬戸大橋のたもとにある漁港です。

「浜吉」の焼いたママカリを酢漬けにした「ママカリの酢の物」は絶品でした。通常、「ママカリの酢の物」はママカリを焼かずに酢漬けにすることが多いですが、焼いたママカリは酢漬けなのに、焼き魚ならではの香ばさがあり、絶妙の味でした。

ママカリの酢の物

農林水産省は岡山県の「うちの郷土料理」に「ママカリの酢漬け」を選んでいます。「ママカリ」は岡山県の呼び方で、関東では「サッパ」と呼ばれる小魚です。私は東京に25年間住んでいますが、「サッパ」という魚は聞いたことがありませんでした。一方、私が岡山県の隣の兵庫県出身だからか「ママカリ」という魚名はよく知っています。全国的にも「ママカリ」の呼び名のほうが有名のような気がしますが、私の気のせいでしょうか。なお、「ママカリ(サッパ)」を食用としているのは岡山県周辺の香川県、広島県くらいだそうです。

「ママカリ」の語源も有名かと思いますが、「あんまりおいしいので隣にご飯(まんま)を借りに行ってしまう」が語源です。ちなみに、「サッパ」の語源は「さっぱ」と同じニシン科のコノシロと比べると味がさっぱりしているからだそうです。いずれにせよ、変わった語源が魚名になっています。なお、調べてみると「サッパ」は関東では獲れても雑魚として捨てているそうです。

また、全国漁業協同組合連合会は「ママカリ」を岡山県の秋の「PRIDE FISH」に選んでいます。旬は9月~11月です。

「ベラタ(穴子の稚魚)」もツルっとした食感が堪らない美味しさでした。「ベラタ」は穴子の稚魚で岡山県での呼び名です。全国的には「ノレソレ」と呼ばれています。なお、「ノレソレ」は高知県での呼び名が全国に広がったものです。なお、兵庫県(淡路島や明石市)では「ハナタレ」、茨城県では「ペロペロ」と呼ばれているそうです。いろんな名前があるのですね。「ハナタレ」と言われると食べる気がしなくなります。「ベラタ」は1月~3月頃によく獲れるので、私が食べた3月末は旬の最後の時期でした。

ベラタ(穴子の稚魚)

「黄ニラのおひたし」も岡山県の「うちの郷土料理」に選ばれています。黄ニラは岡山県の特産品で、全国生産量の7割を誇ります。黄ニラは普通のニラと同じ種類のニラですが栽培方法が異なります。光を遮断して栽培することによって、葉緑素の発生を抑えて黄色にし、収穫した後は太陽光に当てることで鮮明な黄色になります。黄ニラは生食できるほどクセがなく、上品な香りがします。「浜吉」の「黄ニラのおひたし」もとても美味しかったです。

黄ニラのおひたし

「ベイカ(米烏賊)」は前日に福山市で食べた「チイチイいか」のことです。前日の「ベイカ」は少し癖(独特の苦味)がありましたが、「浜吉」の「ベイカ」は全く癖がなかったです。とても美味しい「ベイカ」でした。なお、岡山県における「ベイカ」の旬は4月から6月中旬です。

ベイカ

「浜吉」で一番感動した食べ物は「たこみそ(タコの肝)」でした。タコの肝は生まれて初めて食べたと思います。「浜吉」ではタコの肝を煮詰めて調味料で味をつけ凍らせたものを薄く削って提供しています。日本酒と良く合う絶品珍味でした。こういう絶品料理に出会えるので、旅行はやめられません。なお、先述の下津井漁港で水揚げされたマダコは「下津井ダコ」として全国的に有名です。

たこみそ

最後に注文した「たこもち(タコの卵)」は「たこみそ」の感動には及びませんが、美味しい珍味でした。「たこもち」は蛸の卵をボイルしたものをぽん酢で食べる食べ物です。蛸の卵のプチプチとした食感が堪りませんでした。

たこもち

今回の広島・岡山の3泊4日の旅も美味しい料理の連続で大満足でした。岡山県は半日しか旅行できなかったので、次回は岡山県をもっとゆっくり旅行したいと思います。

 

 

(注:文中に掲載している交通機関の出発・到着時間や運賃、入場料、食事の料金などはBLOG執筆時のものです。今後変更する可能性がありますので、旅行に行く際にご自身でご確認ください。)

 

 

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