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2月の日本旅程1日目(兵庫県)

2月の日本旅程1日目(兵庫県)

(2月23日 水曜日)

 

目次

1、大正ロマン館

2、篠山城跡

3、青山歴史村・デカンショ館

4、武家屋敷群

5、河原町妻入商家群

6、王地山まけきらい稲荷

7、丹波篠山市立歴史美術館

8、春日神社

9、誓願寺

10、篠山城下町ホテルNIPPONIA

 

1、大正ロマン館

2月23日(水)から4泊5日で兵庫県、鳥取県、島根県を旅行しました。今回も荷物を旅行先に送り、「手ぶら旅行」を楽しみました。

まず、羽田空港から伊丹空港へ飛び、丹波篠山市へ向かいました。私が利用した飛行機は以下の通りです。

羽田空港7:25発 JAL103便 大阪伊丹空港8:35着

大阪伊丹空港に到着し、モノレール、阪急電鉄、JR、バスを乗り継ぎ、丹波篠山市内に行きました。私が利用した公共交通機関は以下の通りです。

 

大阪空港駅8:53発 大阪モノレール 蛍池駅8:55着

蛍池駅9:03発 阪急電鉄 宝塚本線 急行宝塚行 宝塚駅9:23着

JR宝塚駅 特急こうのとり3号 JR篠山口駅10:03着

篠山口駅10:39発 神姫バス 篠山営業所行 篠山本町10:51着 合計運賃2,690円

阪急電鉄

阪急電鉄

本来は篠山口駅10:10発のバスに乗れたはずだったのですが、特急こうのとり3号が信号故障で10分遅れたため、篠山口駅のバスは10:39発となってしまいました。なお、篠山口駅で話を聞いた観光案内所の方はとても親切に丹波篠山市の市内観光について教えてくれました。

丹波篠山市に到着後は「ぼたん鍋専門店 ぼたん亭」で最高に美味しい昼食を食べ、市内散策に出かけました。丹波篠山市の東新町、西新町、南新町、北新町、河原町、小川町、立町の一部が篠山伝統的建造物群保存地区として国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されています。市内のほとんど全ての観光スポットは歩いて廻ることができます。古い町並みを楽しみながら散策できる素敵な街です。

最初に訪れた「大正ロマン館」は1923年(大正12年)に建築された旧篠山町役場です。大正ロマネスク調の雰囲気がある綺麗な建物です。現在は丹波篠山の特産品を販売する観光施設になっています。

大正ロマン館

 

2、篠山城跡

大正ロマン館にすぐ近くにある篠山城は1609年に天下普請の城として、徳川家康が15ヶ国、20の大名に命じて作られました。築城の名人であった藤堂高虎、姫路城城主であった池田輝政らが指揮を執り、総勢8万人の労力により築城されました。篠山城は大坂城を包囲することが築城目的と言われています。財団法人日本城郭協会が選定した「日本100名城」にも選ばれています。

篠山城

篠山城大書院は天守のなかった篠山城の 中核をなす建物でした。大書院は木造住宅建築としては非常に規模が大きく、京都二条城の二の丸御殿(国宝)に匹敵する規模です。床面積は739.33平方メートル、棟高は12.88メートルもあります。実際に見ると建物の巨大さに圧倒されます。なお、屋根は入母屋造り、こけら葺きです。

篠山城大書院

篠山城大書院は1944年に焼失してしまい、現在の建物は2002年に再建されたものです。篠山城大書院の内部は見学できます。とても見応えがあります。

篠山城大書院

篠山城大書院

篠山城大書院

入場料金:大人400円、大学・高校生200円、中学・小学生100円

歴史4館(篠山城大書院、丹波篠山市立歴史美術館、青山歴史村・デカンショ館、
丹波篠山市立武家屋敷安間家史料館)の共通入館券は大人600円、高校・大学生300円、小・中学生150円でお得です。

篠山城内には藩主青山家の忠俊と忠裕を祭神として祀る青山神社もあります。 青山家は江戸幕府の老中など要職を歴任した徳川譜代大名の家柄でした。

青山神社

 

3、青山歴史村・デカンショ館

青山歴史村・デカンショ館は篠山城跡のすぐ近くにあります。入口の旧澤井家長屋門は丹波篠山市の指定文化財です。

旧澤井家長屋門

版籍奉還後に、篠山藩主青山家の別邸として建てられた「桂園舎」は元大名の別邸としてはとても質素な建物です。その質素さが元武士の潔さを見ているようで、私はとても好感を抱きました。

桂園舎

桂園舎

桂園舎

デカンショ館は全国的に有名な盆踊り歌として歌われる民謡「デカンショ節」や丹波篠山の魅力を紹介する施設です。2015年に文化庁による日本遺産の最初の18件の一つとして「丹波篠山 デカンショ節―民謡に乗せて歌い継ぐふるさとの記憶」が選ばれました。「デカンショ節」は国が認めた日本の「ふるさとの記憶」の一つです。

デカンショ節

デカンショ節

入場料金:大人300円、大学・高校生200円、中学・小学生100円

歴史4館(篠山城大書院、丹波篠山市立歴史美術館、青山歴史村・デカンショ館、
丹波篠山市立武家屋敷安間家史料館)の共通入館券は大人600円、高校・大学生300円、小・中学生150円でお得です。

 

4、武家屋敷群

丹波篠山市の御徒士町は江戸時代当時の面影を残す武士屋敷群です。

安間家は篠山藩主青山氏の家臣でした。安間家住宅は木造・茅葺の典型的な江戸時代後期の武士屋敷です。

安間家住宅

安間家住宅

安間家住宅の内部にも甲冑など様々な武家の展示物があり、見ごたえがありました。

安間家住宅

安間家住宅

安間家住宅の中に展示されていた稲畑人形は丹波市重要無形文化財です。

安間家住宅

入場料金:大人200円、大学・高校生100円、中学・小学生50円

歴史4館(篠山城大書院、丹波篠山市立歴史美術館、青山歴史村・デカンショ館、
丹波篠山市立武家屋敷安間家史料館)の共通入館券は大人600円、高校・大学生300円、小・中学生150円でお得です。

 

安間家住宅の並びにある佐藤家住宅は特別に公開していました。茅葺を葺き替えたばかりの住宅です。家主は非常に気さくな方で各種資料や甲冑を公開していました。錦絵などは個人所有とは思えないくらいに保存状態が良く、見ていて楽しかったです。佐藤家住宅は入場無料です。

佐藤家住宅

佐藤家住宅

佐藤家住宅

佐藤家住宅

 

5、河原町妻入商家群

御徒士町武家屋敷群から徒歩約5分の場所にある河原町妻入商家群は約600mの通りに江戸時代の面影を色濃く残す商家の家並みです。御徒士町武家屋敷群は通り全体と言うよりも武家屋敷が点在していましたが、河原町妻入商家群では商家がきれいに立ち並び、散策してより楽しいと感じました。

河原町妻入商家群

河原町妻入商家群

河原町妻入商家群

河原町妻入商家群

 

6、王地山まけきらい稲荷

王地山まけきらい稲荷は河原町妻入商家群から徒歩5分ほどの場所にある稲荷神社です。一の鳥居から約200段の階段を上ると稲荷本殿があります。赤い鳥居は44基あります。

王地山まけきらい稲荷

王地山まけきらい稲荷

まけきらい稲荷は以下の様な話が名前の由来です。

篠山藩の藩主青山忠裕公が江戸幕府の老中だった頃、毎年負け続けた篠山藩力士たちに悔しい思いをしていたところ、ある年、突如、篠山藩力士たちが他の藩に全勝しました。ところが、全勝した篠山藩力士たちは篠山藩にはいくら探してもいません。不思議がっていると篠山藩力士たちの名前が王地山平左衛門などお稲荷さんの山であることが分かり、お稲荷さんが殿さまをお助けしようと、江戸に行ったのだということになりました。その後、青山忠裕公は稲荷神社へ感謝のためにのぼり絵馬を奉納しました。

なお、青山忠裕公は江戸幕府の老中として最長の在籍期間(通算31年強)を誇り、先述の青山神社にも祭神として祀られています。

王地山まけきらい稲荷

 

7、丹波篠山市立歴史美術館

丹波篠山市立歴史美術館は元篠山裁判所です。王地山まけきらい稲荷から徒歩10分ほどの距離にあります。篠山裁判所は篠山藩庁の建物を使用して1870年(明治3年)に発足しました。木造建築の裁判所としては我が国最古級です。

丹波篠山市立歴史美術館

丹波篠山市立歴史美術館

入場料金:大人300円、大学・高校生200円、中学・小学生100円

歴史4館(篠山城大書院、丹波篠山市立歴史美術館、青山歴史村・デカンショ館、
丹波篠山市立武家屋敷安間家史料館)の共通入館券は大人600円、高校・大学生300円、小・中学生150円でお得です。

 

8、春日神社

丹波篠山市立歴史美術館からすぐの場所にある春日神社は約1,000年前に奈良の春日大社から分霊されました。1609年に篠山城築城のため、現在の地に奉遷しました。

春日神社

春日神社の能舞台は国の重要文化財です。能舞台は能楽愛好者であった篠山藩主の青山忠良公が1861年に奉納したものです。年に2回の能楽奉納時(元旦の「翁」の元朝能、春の「春日能」)以外は雨戸で閉ざされており、能舞台を見ることができないのは残念です。

春日神社

春日神社

春日神社の絵馬殿に奉納されている「黒神馬」は丹波篠山市の指定文化財です。この絵馬は1649年、篠山藩主松平忠国公が奉納された大額で、狩野尚信(なおのぶ)が描いたと伝えられています。絵馬殿には素晴らしい絵馬が多くあり、絵馬殿に行くだけでも春日神社に行く価値があると思います。私は絵馬をゆっくり鑑賞していてバスに乗り遅れ、国の重要伝統的建造物保存地区の福住に行けなくなってしまいました。

春日神社

春日神社

春日神社

 

9、誓願寺

私が宿泊したホテルのすぐ近くにある誓願寺は丹波の武将、波多野秀治(はたの ひではる)が天正年間(1573年~1592年)の初めに覚山天誉上人(室町幕府十三代将軍足利義輝の子)を開山として創建しました。室町時代の建築様式を残す楼門は丹波篠山の指定文化財です。楼門は釘を一本も使わない組み合わせ工法で作られました。

誓願寺

誓願寺

 

10、篠山城下町ホテルNIPPONIA

丹波篠山で宿泊したホテルは「篠山城下町ホテルNIPPONIA」です。「篠山城下町ホテルNIPPONIA」は「篠山城下町全体をホテルに」というコンセプトで運営されている古民家ホテルです。そのコンセプト通り、篠山城下町全体に宿泊場所が点在しています。特に、河原町妻入商家群の中に多くの「篠山城下町ホテルNIPPONIA」を発見することができました。古民家のリノベーションという素晴らしいコンセプトのホテルで応援したくなります。

篠山城下町ホテルNIPPONIA

篠山城下町ホテルNIPPONIA

篠山城下町ホテルNIPPONIA

篠山城下町ホテルNIPPONIA

篠山城下町ホテルNIPPONIA

篠山城下町ホテルNIPPONIA

篠山城下町ホテルNIPPONIA

篠山城下町ホテルNIPPONIA

ただ一つ不満を言えば、古民家なので防音が良くなかったのは大問題でした。古民家なので仕方ないのですが、音を気にする人はかなり気になると思います。

 

 

 

(注:文中に掲載している交通機関の出発・到着時間や運賃、入場料、食事の料金などはBLOG執筆時のものです。今後変更する可能性がありますので、旅行に行く際にご自身でご確認ください。)

 

 

 

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