11月の日本旅程6日目(福岡県4日目 食事編)
(11月20日 土曜日)
目次
1、名代ラーメン亭 博多駅地下街店
長崎・福岡旅行の最終日は早めの時間に博多ラーメンを昼食として食べました。旅行最後のラーメンとなったラーメン店は博多駅地下街にある「名代(なだい)ラーメン亭」です。営業開始が朝10時からなので、早めの昼食には最適でした。しかも、モーニングサービスでチャーシューメンが480円(通常580円)と破格の安さでした。
私が頂いたチャーシューメンはとても美味しかったです。安いけど美味しくないラーメンとは違います。安いのに美味しいラーメンなのです。今まで食べてきた博多ラーメンの中でもトップクラスのおいしさなのです。スープも麺もチャーシューも平均を大きく上回る味でした。もちろん、紅ショウガと辛子高菜もテーブルに置いてありましたのでラーメンに入れます。味が変化してさらに美味しくなりました。なお、店にはクッキングパパ(ロングセラーのグルメ漫画、博多が舞台)に「名代ラーメン亭」が登場したとのポスターが貼っていました。
私は11時前に入店しましたが、私がラーメンを食べていると続々入店してきて、ほぼ満席状態になりました。やはり、安くてうまい店は人気があります。モーニングサービスとはいえ、500円以下のラーメンを食べたのは久しぶりでした。最近のラーメン店ではトッピングしなくても700円以上するラーメン店がほとんどなので、味玉もチャーシューも入っていて480円は安過ぎます。原価はどうなっているのか、お店は儲かっているのか心配になる水準です。
たまたま、BLOG執筆日の4日前にYahooニュースで『「ラーメン1杯800円」は高いと思う?安いと思う?アンケート結果は?』という記事を見つけました。TOKYO FMの番組「Skyrocket Company」が実施した調査です。この調査結果では800円のラーメンが高いとの回答が73%、安いとの回答が27%でした。やはり、多くの人がラーメンを高いと感じているようですね。
確かに、20-30年前のラーメンは500円前後のイメージでした。それがラーメンブームなどから急上昇した印象です。実際、総務省の「小売物価統計調査」では2005年から2020年に中華そばの全国平均単価は18%上昇しました。もちろん、ラーメンの味も向上したと思いますので、私は文句ありません。ラーメン好きなので1杯800円を超えるラーメンでも私は喜んで食べています。
私の意見はラーメンの価格上昇はSNSの存在が大きかったのではないかと思っています。例えば、Instagramのハッシュタグ(12月2日時点)では「#ラーメン」が1,616万件あります。一方、同じ麺類でも「#パスタ」は494万件、「#うどん」は245万件、「#蕎麦」は193万件でした。他にも、「#焼肉」は646万件、「#カレー」は637万件、「#居酒屋」が604万件、「#イタリアン」は422万件、「#寿司」は341万件、「#フレンチ」は238万件、「#おにぎり」は189万件とラーメンが他の食事を圧倒していることが分かります。価格競争が終わらない「#牛丼」にいたっては37万件しかありません。
Instagramのハッシュタグを調べてみて面白かったのは、「#ラーメン」の1,616万件を上回る唯一の食事ジャンルは「#カフェ」の2,480万件でした。確かに、カフェはパンケーキやパフェなど食事を充実させることなどから、顧客単価が上昇しているイメージがあります。実際、日本フードサービス協会の「外食産業動向調査」を見ると2005年を100とした顧客単価は2020年に「喫茶」が131と大幅に上昇していました。一方、全体は113と若干の上昇に留まっています。なお、日本フードサービス協会の分類では最も悪化したのはパブレストラン/居酒屋の95でした。この15年間で単価が下落した唯一の分類です。
「#居酒屋」のInstagramのハッシュタグは604万件とそこそこ多いではないか、との意見はあると思います。しかし、居酒屋は数が多く、一件当たりのハッシュタグが極端に少ないのです。例えば、食べログに登録している店舗(日本全体)当たりのハッシュタグは「ラーメン」が325件、「焼肉」が226件、「カフェ」が223件などの上位に対して、居酒屋はわずか50件しかありません。SNS時代で集客力、ひいては単価が上昇するのであれば、提供する食事の見映えも重視する時代になったのではないでしょうか。
「名代(なだい)ラーメン亭」のラーメンの安さとラーメン業界全体の単価上昇からいろんなことを考えてしまいました。
2、居酒屋 まる家 西中洲
「居酒屋 まる家 西中洲」で早めの夕食を食べました。「居酒屋 まる家 西中洲」は魚介類が中心の居酒屋です。特に、大分県から直送した「いか姿造り」は有名です。もちろん、私も注文して食べました。この日のイカはアオリイカ(九州ではミズイカと呼びます)でした。新鮮ないか姿造りで甘さも歯ごたえもあり、とても美味しかったです。
いか姿造りを刺身で食べた後は残りを無料で天ぷらにしてくれます。このシステムは今回の旅行2日目に長崎県佐世保で行った居酒屋「ささいずみ」と同じです。新鮮なイカの天ぷらは最高に美味しかったです。
他にも、しめ鯖、たら白子湯引き、赤貝刺身を注文しました。しめ鯖は玄界灘 で獲れたマサバで酢の締め具合も最高で感動する美味しさでした。赤貝刺身も量は多くありませんでしたが、甘くて旨かったです。唯一、たら白子湯引きだけが若干臭みを感じて美味しくなかったです。ただ、全体的に美味しい食べ物がほとんどで、店員のサービスも良く、「居酒屋 まる家 西中洲」は大満足の店でした。博多で魚介類を食べる際にはお勧めの居酒屋です。
3、大衆割烹 ひかり
博多駅から福岡空港へ向かう前に、「大衆割烹 ひかり」へ行きました。4日前のBLOGに投稿したように、前日に「大衆割烹 ひかり」で夕食を食べたので、この日は再訪となります。連続で訪問したのは前日訪問時に全ての食事が美味しかったことと「ひとりクエ鍋」の張り紙に惹かれたからです。
高級魚のクエ(九州ではアラともいいます)の鍋と1ドリンク、小鉢がつく「ひとりクエ鍋」が3,300円はかなりのお得感があります。しかし、問題は提供時間の長さでした。注文から「クエ鍋」の提供まで約50分間かかりました。私は「居酒屋 まる家 西中洲」で食べていたので、「ひかり」では「クエ鍋」以外に注文していませんでした。1ドリンクだけで50分間待つとかなり長く感じました。店員も注文時に「クエ鍋」は提供まで時間がかかることを確認すべきでしょう。「ひかり」は特にアルバイト(と思われる)若い男性店員たちへの教育ができていないように感じました。一方、女性アルバイト(もしくは正社員)はきちんとサービスをしていました。
「クエ鍋」の味は美味しかったです。ただし、提供時間の長さから「ひかり」に対して失望したのも確かです。「ひかり」に行く際には鍋料理以外を注文するのがいいと思います。若しくは、鍋料理を頼むなら他の料理も注文して、気長に待ちましょう。
今回の長崎・福岡旅行でも美味しい魚介類や郷土料理を食べられました。長崎・福岡は魚介類が特に美味しい地域です。それに加え、魚介類以外の食事も美味しいので、旅行をしていて食事が毎日楽しみでしたし、実際期待を上回る美味しい食事を頂けました。
(注:文中に掲載している交通機関の出発・到着時間や運賃、入場料、食事の料金などはBLOG執筆時のものです。今後変更する可能性がありますので、旅行に行く際にご自身でご確認ください。)