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千葉県の2つの地方鉄道(小湊鉄道)

千葉県の2つの地方鉄道(小湊鉄道)

 

目次

1:はじめに

2:千葉都市モノレール

3:五井駅で小湊鉄道に乗車

4:飯給(いたぶ)駅

5:房総里山トロッコ列車

 

小湊鉄道

1:はじめに

4月中旬に東京から日帰りで千葉県房総半島の2つの地方鉄道に乗車してきました。地方鉄道から日本の魅力を再発見したいと考えたからです。結論としては、乗車した小湊鉄道いすみ鉄道とも非常に魅力ある地方鉄道で、日帰りでも泊まり掛けでも、とても満足できる旅行ができると感じました。

千葉県五井駅から小湊鉄道に乗車し、上総中野駅でいすみ鉄道に乗り継ぐと房総半島を縦断できます(もちろん逆ルートも可能)。両鉄道ともに乗車できる「房総横断記念乗車券」が2,000円で販売されています。

私は東京駅から千葉駅へ向かい、千葉駅から五井駅へ行きました。千葉駅で途中下車せず総武線快速を利用すれば、東京駅から五井駅の所要時間は約1時間です。

小湊鉄道

2:千葉都市モノレール

千葉駅でわざわざ途中下車したのは、久しぶりに千葉都市モノレールを見たかったためです。千葉都市モノレールは懸垂式モノレールとしては世界最長の営業距離(15.2 km)です。懸垂式モノレールの立体交差も極めて珍しいようです。

千葉モノレール

千葉駅東口前には2022年1月末から金色のポストがあります。これは東京パラリンピック・バドミントンの2種目(女子シングルス・ダブルス)で金メダルに輝いた里見紗李奈選手の栄光を称えるために設置されました。「ゴールドポストプロジェクト」として、東京オリンピック・パラリンピックの金メダリストを称えるための金色のポストは日本全国に79か所設置されています。(2022年5月25日時点)

金色ポスト

 

3:五井駅で小湊鉄道に乗車

五井駅に到着すると小湊鉄道の鉄道基地があり、多くの車両が停車していました。レトロなオレンジ色系(国鉄気動車標準色)の車両が並んでいるのは壮観で、車内もかなりレトロ感がありました。なお、五井駅では小湊鉄道の本社に連絡すると、機関車の保存展示車両を見学することができます。私は今回時間がなかったため見学できず残念でした。

五井駅

小湊鉄道

小湊鉄道は1917年に設立された鉄道会社です。五井駅から上総中野駅まで、39.1kmの営業路線です。

小湊鉄道は「創立100年の里おこしベンチャー企業」として、「里おこし」を行っています。その「里おこし」の一環として、養老渓谷駅前を逆開発しています。逆開発とは駅前からアスファルトを撤去し、周囲の自然環境に存在する木や花を植えていくことです。自然を駅舎までつなげるという、まさにサステナブルな運動です。私の実家も兵庫県の里山のような場所にあるため、小湊鉄道の「里おこし」にはとても共感できます。

五井駅を出発するとすぐに田園風景が広がります。また、歴史が長い鉄道会社だけあり、駅舎などの22施設が国の有形文化財に登録されています。こうした古い駅舎などを眺めながら田園風景の中をゆっくりとレトロな列車で走るのは、とても心が和みます。

 

4:飯給(いたぶ)駅

私は青色でバス停のような駅舎の飯給(いたぶ)駅で下車しました。この駅で下車したのは私だけでした。飯給駅の一日平均乗車人員が3人(2019年)という数字からすると当然です。

飯給駅

飯給駅は「難読駅ランキング 東日本編」において、正答率が18.7%で1位となりました。私は全く読めませんでした。この地名には、壬申の乱(672年)に敗れて房総半島に逃げてきた弘文天皇(大友皇子)一行に地元の民が食事を捧げたことで「飯給」の名を授かったという伝説があります。飯給駅前にある白山神社は弘文天皇を祭神としています。

飯給駅

飯給駅の外には2012年に設置されたToilet in Nature(世界一大きなトイレ)があります。ただし、女性専用です。トイレのドアは使用していないときは解放されているので、男性でも中の様子を見ることができます。一見の価値はあります。トイレの設計は建築家の藤本壮介氏が手掛けています。

飯給駅

飯給駅

飯給駅は桜・菜の花の名所となっていますが、私が訪問した時は桜の見頃が終わっており、閑散としていました。田植え前の水田にいるカエルの鳴き声と鶯の鳴き声しか聞こえませんでした。飯給駅のベンチから白山神社と里山を眺めていると、時間が経つのを忘れとてもリラックスできました。途中下車するにはお勧めの駅です。

飯給駅

 

5:房総里山トロッコ列車

飯給駅から月崎駅に小湊鉄道で移動し、散策を楽しみました。飛んでいるキジも見かけました。その後、月崎駅から乗車した「房総里山トロッコ列車」は観光客でほぼ満席でした。大声で会話している人が多く、飯給駅で里山の静けさを楽しんだ直後の私は興ざめしました。なお、「トロッコ列車」に乗車するには小湊鉄道ホームページから事前予約が必要です。

房総里山トロッコ列車

終点の養老渓谷駅では、折り返して五井駅に向かう車両に大勢の人が観光バスから乗り込んでいました。「房総里山トロッコ列車」は、バスツアーのコースにも組み込まれている観光客向けの列車で、地方路線の「のんびりリラックスした雰囲気」とは全く違うので注意が必要です。

房総里山トロッコ列車

養老渓谷駅では、地元客向けのラーメン屋でどこか懐かしい味わいのラーメンを堪能してから、いすみ鉄道との接続駅である上総中野駅へ向かいました。上総中野駅は菜の花がきれいでした。

ラーメン

ラーメン店

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