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「変化する勇気」で9割減の市場で大成長

「変化する勇気」で9割減の市場で大成長

 

先日、業界で注目されている作務衣の会社を訪問し、学ぶ機会を得ました。かつては他社に製造を委託し、自社製品を伝統的な呉服店に卸すだけの、多くの和装の企業と変わらない存在でした。しかし、過去40年間で呉服市場は大きく変化しました。矢野経済研究所によると、市場は1981年のピーク時の1兆8,000億円から2020年には2,000億円を下回る水準にまで落ち込んでいます。

この変化に直面し、作務衣の会社は卸先が減少し、小売り市場への進出を余儀なくされました。しかし、小売りではユーザーの細かな仕様に合わせた製造が必要でした。3社あった下請けのメーカーは、この仕様変更を「面倒だ」として受け入れませんでした。このため、会社は困り果て、最終的に自社工場の設立へと進むことになりました。

自社工場で生産した作務衣を自社ブランドで販売し、海外にも販路を広げた結果、今では売上が右肩上がりに成長しています。その後、下請けメーカーは全て廃業しました。

変化する勇気

この訪問を通じて、困難な状況でも「変化する勇気」を持ち続けることの重要性を改めて感じました。苦境に陥ったからこそ変化を選択したのでしょうが、多くの企業や人々が現状維持に甘んじている現代社会において、この会社の決断は特に印象的でした。しかも、「変化する勇気」を実行に移したからこそ、縮小する市場において、大きなチャンスをつかむことができたのです。現状に安住するのではなく、常に進化し続ける大切さを再認識しました。

samue

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