10月の旅程(北陸・近畿)のまとめ、注意点
10月20日から10月27日にかけて旅行した北陸(石川県・福井県)・近畿(京都府・兵庫県)では旬の魚介類や郷土料理がとても美味しく大満足の旅行となりました。また、世界遺産や国宝建築物など多くの素晴らしい観光地を訪問することができました。今回の旅行のまとめといくつかの注意点を報告します。
目次
1、今回の旅行で食べられた「郷土料理百選」と「御当地人気料理特選」
再確認しますが、9月の旅程に続き今回の10月の旅程も「旬の魚介類と郷土料理を食べ尽くす」という目的で作成したものです。食が最優先で、観光地の優先順位は2番目です。いわゆる「花より団子」の旅行ルートです。とはいえ、世界遺産、国宝、重要文化財など観光スポットをできるだけ多く回ることを目指しました。その分、慌ただしい旅程となっています。ゆっくり旅行したい人は旅程を伸ばすか、訪問する観光スポットを減らすことが必要となります。個人的には余裕を持ってゆっくり旅行することをお勧めします。
1、今回の旅行で食べられた「郷土料理百選」と「御当地人気料理特選」
石川県:治部煮
福井県:越前おろしそば、さばのへしこ
兵庫県:明石焼き
「郷土料理百選」と「御当地人気料理特選」は農林水産省の選定です。
2、今回の旅行で食べられた旬の「PRIDE FISH」
石川県:いしかわのサワラ、いしかわのノドグロ、いしかわの甘えび
福井県:福井のさわら、若狭の寒ブリ
京都府:京鰆
兵庫県:明石だこ、淡路島の生しらす、淡路島のサワラ、明石浦のもみじ鯛
「PRIDE FISH」は全国漁業協同組合連合会の選定です。
3、旅行最大の注意点(ローカル鉄道・バス)
今回も旅行のルールとして、レンタサイクルを含む公共交通機関のみを利用する環境配慮型旅行としています。
再確認となりますが、公共交通機関を利用する旅行は自動車での旅行と比べるとCO2排出量は圧倒的に少なくなります。例えば、国土交通省のデータでは、1人が1km移動する際のCO2排出量は自動車の130gに対し、航空機は98g(自動車の75%)、バスは57g(同44%)、鉄道は17g(同13%)です。
ワンマン列車の乗降方法が大変分かりにくいので、前回に続き今回もローカル鉄道・バスの利用について注意点を挙げます。
今回もえちぜん鉄道で運転士が一人で運行するワンマン列車がありました。このワンマン列車では、JR同様、乗り降りの際に自分自身で乗降ボタンを押して、ドアを開閉する必要がありました。無人駅の場合は、1両目1番前のドアから整理券を取って乗る、降りる際は前方にいる運転士に切符を渡して降りるという方式です。従って、ワンマン列車の場合は常に1両目の前方部分に乗るようにすれば安心です。日本の地方を旅行する際には電車の乗降ルールは絶対に覚えておきましょう。なお、えちぜん鉄道では日本語では乗降方法のポスターが駅に貼ってありましたが、英語など外国語のポスターはありませんでした。
また、長距離を旅行する際には列車を乗り継ぐ為の待ち時間が長くなることが往々にしてあります。地方の駅では、駅内に喫茶店など休憩施設がないことが多いので、自分が乗り継ぎたい列車が来るまでの待ち時間をベンチに座るなど、ただボーッと過ごす羽目になります。そんな時間を有効に使う為、是非 途中下車をお勧めします。ただし、その際は必ず駅員に「一度駅を出るが、次の電車までに戻る」と言ってから切符を見せて改札を出てください。(目的地ではない土地にフラッと降り立ってみるのも、旅の醍醐味だと私は思っています。)
また、細かな注意点は旅行日にそれぞれ書きましたのでご覧ください。
4、今回も身軽な恰好での旅行
今回の旅行でも自分の衣服や電源コードを宿泊先に事前に送り、毎日「手ぶら旅行」を楽しみました。例えば、初日に小松空港から空港バスで小松駅へ行き、そのまま「こまつの杜」で大型建機に乗れたのも大きな荷物を持ってなかったからです。宿泊先は金沢市だったので、ホテルに荷物を預けに行くわけにはいきませんでした。やはり、散歩するような身軽な恰好で旅行するのはとてもラクです。鉄道や飛行機で到着後すぐに行動できるのは時間の有効活用に大切なことです。今回も旅行の最終日には、洗濯代行業者に旅行中に着た衣服を送り、洗濯もせずにすみました。皆さんにも「手ぶら旅行」の快適さを経験して欲しいです。
5、10月20日(水曜日)石川県1日目
初日は「こまつの杜(もり)」と「那谷寺」に行きました。
「こまつの杜」とは建設機械メーカーのコマツの創立90周年を記念して、2011年に小松工場跡地に誕生した施設です。全て無料で楽しむことができます。
「こまつの杜」では日本に一台しかない超大型ダンプトラック「930E」と超大型油圧ショベル「PC4000」の運転席に搭乗できるのが魅力です。両方とも海外鉱山でしか稼働していないため、日本では「こまつの杜」でしか乗ることはできません。
那谷寺の大悲閣(本殿)、三重塔、護摩堂、鐘楼、書院は国の重要文化財です。また、奇岩遊仙境・稲荷社、書院庭園・茶室は国の名勝です。私は特に、大悲閣(本殿)の素晴らしさに感動しました。
「こまつの杜」見学の後に、小松市で最も歴史が古い寿司屋「割烹 鮨 米八」で昼食を頂きました。寿司はとても美味しく、サービスも良いため、お勧めの寿司屋です。今回の北陸・近畿旅行の中でも最も印象に残った店の一つです。
金沢市の寿司屋は北陸新幹線開通後の東京からの観光客増加で人気が出過ぎて予約困難な店が多いですし、値段がとても高くなっています。小松市の「割烹 鮨 米八」は美味しい寿司がリーズナブルな価格で頂けます。今回私が食べた寿司コースは6,500円ととてもお得感がありました。
「割烹 鮨 米八」には板場に「檜舞台(能舞台)」があります。歴史ある店の「檜舞台」の前で頂く寿司は格別でした。
「割烹 鮨 米八」で提供する寿司は、ほとんど全て近海産の旬の魚介類を使っているとのことでした。我々の旅行のテーマである「10月に旬を迎える魚介類を食べること」にピッタリ合致している店でした。石川県の旬の魚で紹介した鰆、甘海老を食べることができました。
注意点
「こまつの杜」での両大型建機への搭乗開催日、開催時間は以下の通りです。開催時間は一日1-2時間しかないので、大型建機に乗りたい方は事前に時間を確認する必要があります。
開催日
毎週 火曜~土曜日(第5土曜日をのぞく)
(4月~11月)10:00〜11:00 / 15:00〜16:00
(12月~3月)10:00~10:30 / 15:00~15:30
悪天候時は中止です。
那谷寺からの路線バス(粟津駅、小松駅行き)は平日は1日5本、土日祝は1日3本と少ないので注意が必要です。加賀温泉郷を巡る周遊バス「キャンバス」の運行は10月31日まで運休ですが、11月1日から那谷寺にも停車するバスの運行再開が発表されました。「キャンバス」は1日4便運行します。
6、10月21日(木曜日)石川県2日目
2日目は金沢市内を観光しました。金沢市は観光スポットがコンパクトにまとまっており、各スポットは歩いて行ける距離感です。従って、一日で多くの観光スポットを回ることができます。
金沢市内で回った観光スポットは以下の通りです。旧石川県第二中学校本館、旧金澤陸軍兵器支廠(石川県立歴史博物館、加賀本多博物館)、国立工芸館、成巽閣(せいそんかく)、兼六園、金沢城公園、尾崎神社(おさきじんじゃ)、尾山神社、長町武家屋敷跡、金沢駅。金沢観光では金沢21世紀美術館も有名です。私は以前行ったことがあるので、今回は行きませんでしたが、美術館に行ったことがない方は行く価値が高いと思います。
旧石川県第二中学校本館、旧金澤陸軍兵器支廠、成巽閣、金沢城公園(石川門、三十間長屋、鶴丸倉庫)、尾崎神社、尾山神社(神門)は国の重要文化財です。
また、兼六園は国の特別名勝です。
昼食は兼六園の中にある「三芳庵」で頂きました。食べたのは茶懐石風弁当(3,300円)です。国の特別名勝である兼六園で庭園を見ながらの昼食は贅沢な経験でした。また、石川県産の旬の食材をふんだんに盛り込んだ食事に大満足でした。食事の内容は、旬の魚である鰆の昆布巻きと甘海老のお造り(刺身)、石川県の郷土料理である治部煮、香箱ガニ(ただし、新潟産でした、石川県での漁解禁日は11月6日でした)、鰤の焼き物、加賀野菜の天ぷら、などでした。兼六園の「三芳庵」での食事はとてもお勧めです。
私が夕食を食べた「ゆめり」もお勧めです。「ゆめり」は店のご主人の出身である奥能登の地魚、地酒を中心に提供している店です。とにかく、全ての料理が美味しかったです。特に、お造り盛り合わせ、ノドグロ焼き、バイ貝の刺身、加賀蓮根の蓮蒸しが最高に美味でした。
注意点
金沢市内の観光には共通券などお得なチケットが多くあります。事前に確認しておくと良いでしょう。
兼六園プラスワン利用券(有効期間2日間)
大人(18歳以上)500円
兼六園に加えて、6施設(金沢城公園、石川近代文学館、石川県立美術館、石川県立歴史博物館、加賀本多博物館、いしかわ生活工芸ミュージアム)のうちいずれかに入場できます。
SAMURAI PASSPORT(サムライパスポート)(有効期間2日間)
1,000円で以下の12施設に入場可能です。前田土佐守家資料館、武家屋敷跡 野村家、菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門、特別名勝 兼六園、いしかわ生活工芸ミュージアム 、石川県立美術館、石川県立歴史博物館、金沢市老舗記念館、金沢市立中村記念美術館、鈴木大拙館、金沢能楽美術館、石川四高記念文化交流館
7、10月22日(金曜日)福井県1日目
3日目に石川県から福井県へ向かい、丸岡城、永平寺、一乗谷朝倉氏遺跡へ行きました。
丸岡城は国の重要文化財であり、現存12天守の一つです。
永平寺は曹洞宗の仏教寺院で日本曹洞宗の中心寺院(大本山)です。永平寺の建造物は山門や仏殿、法堂など19棟が国の重要文化財に指定されています。永平寺の宝物殿に開祖道元が書いた国宝「普勧坐禅儀」があります。
一乗谷朝倉氏遺跡は国の特別史跡・特別名勝・重要文化財と三重指定になっています。一乗谷朝倉氏遺跡以外には金閣寺、銀閣寺、醍醐寺三宝院、平城宮、厳島神社の5ヶ所のみです。
福井駅から徒歩3分ほどの場所にある「大衆割烹 善甚(よしじん)」で夕食を頂きました。日本海で獲れた魚介類だけでなく多くのメニューがある優良店です。この日はお造り(刺身)の盛り合わせ(ハマチ、寒ブリ、甘海老、カンパチ、スズキ、真鯛)、白エビのかき揚げ、もずく酢、ダダミ(白子)ポン酢、へしこ焼き、竹田の油揚げ、を食べました。
「へしこ焼き」は私には塩辛過ぎました。「さばのへしこ」は内臓を取り除いた鯖を塩漬けにした後に粕漬けにするもので、そのまま食べる場合と焼いて食べる場合があります。「さばのへしこ」は農林水産省が選ぶ福井県の「郷土料理百選」に選ばれています。
「竹田の油揚げ」は福井県の老舗谷口屋(創業1925年)の油揚げです。総務省の家計調査によると2020年の「油揚げ・がんもどき」の1家庭(2人以上の家族)当たり消費金額で福井市は1位でした。平均消費金額は全国平均の3,027円に対し、福井市では6,197円と2倍以上でした。
注意点
丸岡城まで、芦原温泉駅からはバスで19分ですが、福井駅からは50分かかります。東尋坊に行く場合でも、芦原温泉駅は福井駅より東尋坊に近くて便利です。土日祝限定ですが、東尋坊、あわら温泉、芦原温泉駅、丸岡城、永平寺を巡るフリー切符があります。
永平寺の奥にある「寂光苑(じゃっこうえん)」では自由に鐘がつけます。「寂光苑」を訪問する人は少ないですが、厳粛な雰囲気の永平寺で鐘をついてみてはいかがでしょうか。
8、10月23日(土曜日)福井県2日目
旅行4日目は東尋坊、瀧谷寺(たきだんじ)、旧岸名家住宅、旧森田銀行本店、福井駅、大安寺、養浩館(ようこうかん)庭園、佳枝廼社(さかえのやしろ)に行きました。
東尋坊は国の名勝・天然記念物です。柱状節理が約1kmに渡って続きます。険しい岩壁は最も高い場所で約25mになります。
瀧谷寺は国の重要文化財、名勝です。宝物殿の雨漏り工事のために、国宝の金銅宝相華文磬(平安時代794年-1185年の鳴器)を見ることはできませんでした。雨漏り工事が終われば、宝物殿の拝観も再開されるでしょう。
大安寺(大安禅寺)は本堂、山門、廟所などが国の重要文化財です。
養浩館庭園は数寄屋造りの屋敷をそなえる回遊式の庭園で国の名勝です。
福井駅周辺には恐竜モニュメントや座っている恐竜博士、恐竜のトリックアートなどがあり楽しめます。
福井駅の横にあるビル「ハピリン」一階の「あみだそば 福の井」で昼食を頂きました。「あみだそば 福の井」の越前おろし蕎麦は麺つゆに大根おろしが入っているタイプのおろし蕎麦です。農林水産省が越前おろし蕎麦を福井県の「郷土料理百選」に選んでいます。
「まるさん屋 福井片町」で夕食を頂きました。福井県のソウルフードである浜焼き鯖が絶品でした。
「まるさん屋 福井片町」の後に、すぐ近くにある「手軽そば」でおろし蕎麦(700円)を食べました。「手軽そば」のおろし蕎麦は今回の福井旅行の中で最も美味しいと思えるくらいの美味しさでした。私はおろし蕎麦の大根おろしは辛いほうが好きなのですが、「手軽そば」の辛さは私の理想通りの辛さでした。
注意点
えちぜん鉄道は土・日・祝日限定で一日フリーきっぷがあります。1日乗り放題で大人(中学生以上)1,000円、こども500円です。福井駅から三国港駅(東尋坊の最寄り駅)までの乗車券は片道770円なので、往復するならかなりお得です。東尋坊に加えて、福井県立恐竜博物館にえちぜん鉄道で勝山駅に行くなら(片道770円)、更にお得になります。
9、10月24日(日曜日)福井県3日目
5日目に、今庄宿本陣跡、敦賀、明通寺、神宮寺、若狭一の宮(若狭姫神社)、「蘇洞門(そとも)めぐり」遊覧船、小浜西組を回りました。
今庄宿本陣跡は福井藩が参勤交代の際に利用した宿場町です。国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
敦賀の旧大和田銀行本店本館、氣比神宮大鳥居は国の重要文化財です。
明通寺は福井県内にある唯一の国宝建造物(本堂と三重塔)です。本堂は1258年(鎌倉時代中期)に再建、三重塔は1270年に再建されました。三重塔は日本で8番目に古いものです。本堂も三重塔も素晴らしかったです。本堂内の薬師如来(やくしにょらい)像など多くの国の重要文化財もあります。その多くは平安時代(794年-1185年)のものです。
「お水送り」で有名な神宮寺の本堂は国の重要文化財です。
「蘇洞門(そとも)」は国の名勝です。
小浜西組は重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
朝食として駅弁を食べました。駅弁は「敦賀名産 元祖鯛鮨」(1,100円)です。蓮子鯛を使った彩りも綺麗なお寿司です。とても美味しい寿司でした。
「すし政本店」で昼食を食べました。注文したのは「名物3種盛り」(2,400円)です。鯖寿司、小鯛寿司、焼き鯖にぎりの3種類が入っています。小浜の名物である鯖と蓮子鯛の2種類の魚を食べられ、また、鯖は2種類の食べ方ができるお得なお寿司です。
「魚源(ととげん)西舞鶴店」で夕食を食べました。「魚源(ととげん)西舞鶴店」での夕食は大満足でした。私が注文したのは、贅沢やっこ、お造り(太刀魚、沖アジ、真アジ、石垣鯛)、土海老の天ぷら、万願寺焼きです。お造り(刺身)でいただいた魚は全て舞鶴の近海ものでした。
土海老は京都丹後の近海で獲れる幻の海老です。土海老は傷みやすく産地以外ではあまり流通していません。土海老の天ぷらは濃厚な旨味を感じられ、驚くほど美味しかったです。
万願寺とうがらしは京野菜として有名です。舞鶴が発祥地です。
注意点
今庄駅のコインロッカーは無料なので散策する際には有難いです。
小浜駅前の観光案内所で電動アシスト自転車を借り、明通寺まで約40分(約9km)かかりました。小浜駅から「あいあいバス」で明通寺までも行けますが、一日4本しか運行がありません。
小浜は半日では観光スポットをとても回り切れず、最低1日は必要だと思いました。
10、10月25日(月曜日)京都府1日目
6日目は知恩寺、天橋立、伊根の舟屋を回りました。
智恩寺(ちおんじ)は日本三文殊の一つとして知られています。1501年に落成した多宝塔は国の重要文化財です。
天橋立は日本三景の一つで、国の特別名勝です。なお、天橋立は高い場所に上らないとその美しい姿を見ることができません。
伊根は文化庁から重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。伊根の舟屋は船の収納庫の上に住居を備えた建造物です。
伊根の「兵四楼」で昼食を食べました。私が食べたのは「海鮮丼」(1,500円)と「へしこ寿司一貫」(200円)です。海鮮丼は鰆、真鯛、ホウボウ、カンパチなど具沢山で平均以上に美味しかったです。なお、全国漁業協同組合連合会は京鰆(旬:10月~12月)を京都府の秋の「PRIDE FISH」に選んでいます。感動したのは「へしこ寿司」のほうでした。「へしこ寿司」は多くの鯖が獲れる伊根の郷土料理になっています。「兵四楼」の「へしこ寿司」は酢などで「へしこ」の塩辛さを抜き、ネギとショウガを載せて頂きます。
注意点
伊根町観光協会で無料のレンタサイクルがあります。
雨の日は舟屋内部見学がお勧めです。2軒の舟屋が自由に回れて大人600円、小人300円でした。
バスは時刻表よりも遅れることが多いので、電車への乗り継ぎは余裕を持ちましょう。
11、10月26日(火曜日)兵庫県1日目
7日目は書寫山圓教寺、姫路城、好古園、一乗寺、鶴林寺を回りました。
書寫山圓教寺(書写山円教寺:しょしゃざんえんぎょうじ)天台宗の別格本山の寺院です。966年、性空(しょうくう)の創建と伝えられています。平安時代末期には武蔵坊弁慶が書写山で修行したとされています。大講堂、食堂、常行堂などは国の重要文化財(建造物)です。
姫路城は奈良法隆寺とともに日本初の世界遺産となりました。国宝でもあります。
一乗寺は兵庫県加西市にある創建650年とかなり古い天台宗の寺院です。1171年の建立の三重塔は国宝建造物となります。日本で6番目に古い三重塔です。国の重要文化財である大悲閣(本堂)や常行堂も素晴らしい建築物でした。
鶴林寺は兵庫県加古川市にある天台宗の寺院です。589年、聖徳太子が命じて建立した刀田山四天王寺聖霊院が鶴林寺の始まりと伝えられています。本堂と太子堂は国宝建造物です。鐘楼、常行堂、護摩堂は国の重要文化財です。
夕食は「雷寿司」で頂きました。店主は播磨灘の坊勢島(家島諸島)の漁師一家出身で魚の目利きは確かな方です。播磨灘など近海物を中心に魚介類を仕入れて提供しています。私が食べたのは「雷おまかせ」12,100円でした。食べたものは、お造り盛り合わせ(蝦蛄、車海老、平貝、北寄貝)、茶碗蒸し、寿司(ノドグロ、鰯、ウニイクラ、穴子)、栄螺つぼ焼き、ワタリガニ、キンキの塩焼き、などです。なお、蝦蛄や穴子は姫路での漁獲量も多く、姫路名産になっています。
注意点
バスに多く乗るなら、神姫バスの一日券(大人1,300円、小人650円)はかなりお得です。また、姫路駅から書写山ロープウェイとバスのセット券(大人 1,420円 、小人 710円)もあります。
1日で姫路市、加西市、加古川市の3ヶ所の国宝を見ることができます。しかし、かなり慌ただしくなるので、できれば2日間に分けて見学することをお勧めします。
12、10月27日(水曜日)兵庫県2日目
8日目は明石城、道の駅「あわじ」、淡路夢舞台、旧木下家住宅、五色塚古墳、旧武藤山治邸、孫文記念館(移情閣)、神戸ハーバーランドを回りました。
明石城の二つの三重櫓は国の重要文化財です。なお、明石城の巽櫓(たつみやぐら)・坤櫓(ひつじさるやぐら)は日本に12基しか現存していない三重櫓のうちの二つと貴重なものです。
五色塚古墳は4世紀の終わりから5世紀の初めにかけて作られた前方後円墳(全長194m、後円部の高さ18m)です。古墳最上部からは淡路島、明石海峡大橋、大阪湾がはっきりと見え素晴らしい眺めです。多くの人に訪問をお勧めした観光スポットです。
孫文記念館(移情閣)は八角三階建ての楼閣「移情閣」で1915年(大正4年)に神戸の貿易商・呉錦堂が建てた別荘です。現在は孫文記念館として神戸と孫文の関わりなどの資料が展示されています。国の重要文化財です。
「鯛の卵かけご飯」(580円)を「道の駅ナカ食堂」で食べました。明石海峡大橋を見ながら外で食べることができます。
「たこ磯」で玉子焼を食べました。農林水産省が兵庫県の「御当地人気料理特選」に明石焼き(玉子焼)を選んでいます。「たこ磯」では蛸と穴子が入ったミックス焼き(15個1,100円)を食べました。蛸の食感と味、そして穴子の味がしっかり感じられ、絶品でした。
「魚の棚商店街」の「あかし亭 魚の棚」で「明石名物三種(鯛、蛸、伝助穴子)」のお造りと伝助穴子トロ蒸しを食べました。「明石名物三種」は全種絶品でした。特に、鯛が美味しかったです。伝助穴子はお造りよりも蒸した方が私の好みでした。やはり大きな穴子は脂がのっていて美味しいです。なお、伝助穴子は以前ご説明しましたが、兵庫県で一本300g以上の大きなサイズの穴子のことを「伝助穴子」と呼んでいます。
注意点
淡路島に渡る場合にバスを利用すると明石海峡大橋を通るので大橋を見ることはできません。大橋を海の上から堪能できる船「淡路ジェノバライン」の利用を片道だけでもお勧めします。
淡路市のコミュニティバス「あわ神あわ姫バス」の運賃は1乗車につき500円と高いです。乗り放題の一日乗車券は1,000円なので、2回以上乗るなら一日乗車券を買った方がお得です。一日乗車券はバスの運転手から購入できます。
「あわ神あわ姫バス」の道の駅「あわじ」のバス停は道路沿いにあります。道の駅「あわじ」の駐車場には無料送迎バスのバス停もあり紛らわしいです。私は間違えてしまいした。注意が必要です。
旧木下家住宅・旧武藤山治邸・孫文記念館は三邸共通入場券:340円があり、お得です。
(注:文中に掲載している交通機関の出発・到着時間や料金、入場料などはBLOG執筆時のものです。今後変更する可能性がありますので、旅行に行く際にご自身でご確認ください。)