6月の日本旅程3日目(京都府、愛知県 食事編)
(6月10日 金曜日)
目次
1、お食事処 きたむら
遅い朝食として、「お食事処 きたむら」で「もり蕎麦」(840円)、「卵かけご飯」(320円)、「地鶏肝煮」(430円)、「鹿肉のしぐれ煮」(430円)を食べました。「かやぶきの里」に到着して、散策前の腹ごしらえです。
「もり蕎麦」は一番人気の蕎麦です。美山で収穫した蕎麦を石臼で挽いたそば粉を使用しています。毎日、店内で手打ちで作られた蕎麦となります。手打ち蕎麦にもかかわらず、とても細い麺できっちりと仕事をしていると感じさせられました。蕎麦の量は少し少な目でしたが、とても美味しい「もり蕎麦」でした。
「卵かけご飯」は地元でとれたばかりの卵を使ったもので、濃厚な卵の黄身が堪りませんでした。
「地鶏肝煮」、「鹿肉のしぐれ煮」に使用される地鶏、鹿肉も美山で獲れたものです。滋味あふれる地元産の肉でとても美味しかったです。「お食事処 きたむら」の横を流れる美山川(由良川)を見ながらテラス席で新鮮な空気を吸いながら地元産の食材を使用した朝食を食べたのはとてもいい経験でした。とても豊かな気持ちになりました。
2、カフェ美卵(Cafe Milan)
「かやぶきの里」の散策を一通り楽しんだ後、「カフェ美卵(Cafe Milan)」でプリンを食べました。「カフェ美卵(Cafe Milan)」は「かやぶきの里」にある中野養鶏場の卵直売所であり、カフェでもある店です。美山民俗資料館のすぐ近くにあります。中野養鶏場は「お食事処 きたむら」の近くにあります。
プリンは濃厚な卵と牧場の原乳が素材の手作りです。プリンは上から見ると卵のように見え、ビジュアル面でも美味しそうでした。「かやぶきの里」の景色を眺めながらテラス席で食べたプリンはとても美味しく感じました。
3、たけよし
「かやぶきの里」の散策を満喫した後、自転車で約20分の京都丹波高原国定公園ビジターセンターまで戻り、「たけよし」で鮎料理を食べました。
美山川(由良川)は美味しい鮎が獲れることで有名です。美山川には鮎の餌となる良質の珪藻類が生えるので美味しい鮎に育つそうです。美山川の鮎は全国各地の鮎の塩焼きを味、見た目、香りなどの基準で食べ比べ、グランプリを決めるイベント「清流めぐり利き鮎会」で準グランプリを何度も受賞(2008年、2013年、2014年、2015年、2019年)しました。このように、全国的にも身の締まりや味が良いことで知られています。2022年は5月28日に鮎の友釣りが解禁しました。なお、鮎の網漁は8月21日に解禁予定です。
「たけよし」は鮎料理を予約無しで食べられます。美山では予約無しで鮎を食べられる店は5軒しかないので注意が必要です。私が「たけよし」で食べたのは「鮎塩焼き」(1,200円)と「鮎の姿寿司」(1,200円)、「うるか」(200円)です。
「鮎塩焼き」は鮎料理で最も有名な食べ方です。私が美山に行った6月10日は鮎漁の解禁(5月28日)直後ということもあり、まだ鮎は小型でした。それでも、全く臭みがないとても美味しい「鮎塩焼き」でした。ちなみに、5月に行った熊本県八代市の「より藤」で食べた「鮎塩焼き」は史上最高の味でした。今でも「より藤」の鮎は忘れられません。
私の記憶にある限り、「鮎の姿寿司」を初めて食べたと思います。「鮎の姿寿司」は鮎の頭まで食べます。そのため、鮎漁の解禁直後の小型の鮎のほうが頭が柔らかく、美味しく食べられます。私が食べた「鮎の姿寿司」もとても美味しい寿司でした。「鮎塩焼き」以外の新たな食べ方を試すことができて良かったです。
「うるか」は鮎の内臓の塩辛です。「たけよし」の「うるか」は豆腐の上に載せて提供されました。鮎は内臓を食べることができる数少ない魚類です。それは鮎のエサが人間が食べても害がない藻類だからです。鮎の内臓にはビタミンAが豊富です。少し苦味がありますが、「うるか」は鮎漁の解禁時期しか食べられない夏の珍味として試してみる価値はあると思います。
「たけよし」は普通の食堂のように見える地味な外見の店ですが、味も接客も素晴らしかったです。京都丹波高原国定公園ビジターセンターのすぐ近くにあるので、多くの人に行っていただきたい店です。
「たけよし」で大満足の昼食を食べた後、バスの待ち時間で京都丹波高原国定公園ビジターセンター前にある「ふらっと美山」で京都麦酒アルトを買って、テラスで飲みました。京都麦酒は京都の老舗日本酒会社「黄桜」が生産するクラフトビールです。京都麦酒アルトは適度な苦みで飲みやすい美味しいビールでした。
4、住よし、かぶと、居酒屋鶴八
名古屋に移動し、駅のホームで「住よし」のきしめんを食べました。私は名古屋駅ホームにある「住よし」のきしめんが大好きで、名古屋に来るたびに必ず食べています。海老天ぷらと温泉卵が乗ったきしめんが500円とはとてもお得ではないでしょうか。いつも変わらぬ「住よし」のきしめんの味に大満足でした。なお、きしめんは農林水産省の「うちの郷土料理」に選定されています。
名古屋を少し散策した後、大学時代の友人と「かぶと」で食事をしました。「かぶと」は名古屋駅近くの新幹線高架下にあるカウンター席だけの大人気居酒屋です。私たちが訪問した6月10日も大混雑でした。私たちはゴリ(カジカ)の天ぷら、揚げ出し豆腐、つみれ揚げ、刺身盛り合わせ(写真は無し)などを食べ、大満足の夕食となりました。
「かぶと」の外では多くの空席待ち客が並んでいたので、さっと切り上げ、「かぶと」のすぐ近くの「居酒屋 鶴八」で飲みなおしました。「居酒屋 鶴八」は名古屋郷土料理を多く提供する居酒屋で、私たちは「手羽先の唐揚げ」、「どて煮」を注文しました。
名古屋周辺では「手羽先の唐揚げ」がよく食べられます。その発祥は「風来坊」と言われています。1963年に北九州小倉から名古屋にやって来た「風来坊」創業者の大坪健庫氏が「手羽先の唐揚げ」を開発しました。大坪健庫氏は若鶏の半身を「ターザン焼き」として看板メニューにしていましたが、ある日、仕入先に若鶏の注文が入っていませんでした。苦肉の策で手羽先を揚げ、「ターザン焼き」のタレにつけたところ、大ヒットしたとのことです。私にとっては、「風来坊」のタレは少し甘すぎるので、「風来坊」の「手羽先の唐揚げ」は好みではありません。しかし、名古屋に「手羽先の唐揚げ」を広げた貢献度が大きいと思います。
「どて煮」も名古屋名物です。牛すじやモツを八丁味噌でじっくりと煮込んだ料理です。私にとっては「どて煮」も少し甘く感じるので、普通のもつ煮込みのほうが好きですが、名古屋に来たら、頼まないわけにはいきません。
今回の旅行も大阪、京都、名古屋の多くの郷土料理や旬の魚介類を食べることができ、大満足のグルメ旅行となりました。大阪、京都、名古屋とも夏(7,8月)は猛暑となるので、6月の旅行はとてもいいタイミングでした。
(注:文中に掲載している交通機関の出発・到着時間や運賃、入場料、食事の料金などはBLOG執筆時のものです。今後変更する可能性がありますので、旅行に行く際にご自身でご確認ください。)