ロストバゲージのリスクをゼロにするために
目次
1:私はロストバゲージを5回経験しました
2:ロストバゲージの確率
3:ロストバゲージを防ぐためには
1:私はロストバゲージを5回経験しました
皆さんはロストバゲージの経験はありますか?私は5回経験しました。
ロストバゲージとは、空港で飛行機に搭乗する際に預けた荷物が紛失することです。完全に荷物が紛失するのは5%と少なく、荷物の輸送遅延(75%)がほとんどです。
ロストバゲージの理由
出所:SITA
荷物輸送遅延の最大原因は、空港内での荷物配送の誤操作(45%)です。 他にも荷物のチケット(タグ)の貼り間違いなど様々な原因があります。
荷物の輸送遅延の理由
出所:SITA
私がロストバゲージの憂き目に遭ったのは、アメリカで2回、日本で1回、イタリアで1回、UAEで1回です。ロストバゲージによる損失額は、最終的には保険で補償されます。しかし無くなった荷物が出てくるまでに、急に着替え用衣類などの買い物をする必要が発生するなど、旅行や出張が台無しになりました。
2022年12月には、飛行機の遅延とそれに伴うロストバゲージにより、拠点のカナダから日本に向かったフィギュアスケートのペア競技選手(三浦璃来選手と木原龍一選手)が全日本選手権に出場できないという事件もありました。
航空輸送業界のロストバゲージによる年間請求額は2019年では25億ドルに達しました。
このようにロストバゲージは、旅行や出張、スポーツイベントなどを台無しにしたり、多額の金銭ロスが発生します。
2:ロストバゲージの確率
世界のロストバゲージは2007年に46.9百万個ありましたが、2019年には25.4百万個に減少しています。また、発生確率も2007年の1.88%から2019年には0.56%に大きく減少しました。
世界のロストバゲージの個数(百万個)
出所:SITA
発生する確率が大きく減少したといっても、私のように何回も飛行機に乗ると複数回ロストバゲージを経験することがあります。上述の2019年ロストバゲージ発生確率0.56%を基準に計算すると、19回飛行機に乗ると発生確率は10%を超えます。旅行や出張で飛行機に10往復搭乗すれば、10人に1人がロストバゲージに遭遇することになります。なお、100回飛行機に乗ると発生確率は43%に上昇します。
ロストバゲージ発生確率
出所:SITA、当社計算
3:ロストバゲージを防ぐためには
受託手荷物と機内持ち込み荷物の割合はそれぞれ81%と19%(2018年)と、圧倒的に受託手荷物の割合が多い状況です。しかも、機内持ち込み荷物の制限は年々厳しくなり、受託手荷物の割合が増加しています。
ロストバゲージに遭わない最高の自衛策は、荷物を最小限にして手荷物を飛行機に預けないことです。そのためには、旅行の荷物を減らすしかありません。当社の衣類レンタルサービスはそこに大いに貢献できます。最終的にはパスポートとスマートフォンだけで外国旅行に行ける世界を作りたいと、当社では考えています。