9月の日本旅程3日目(岩手県1日目)
(9月28日 火曜日)
目次
9月の旅程3日目(岩手県1日目)は世界遺産でもあり、国宝でもある平泉の中尊寺・金色堂を中心に観光しました。平泉駅周辺でレンタサイクルをして、平泉周辺の観光スポットを回りました。田園風景の中を自転車で走るのはとても気持ち良かったです。
事前想定通り、レンタサイクルはとても効率的ではありましたが、時間不足で最初に計画した通りに全てを回ることはできませんでした。私は、今回、平泉文化遺産センター、金鶏山(きんけいさん)には行けませんでした。
やはり、達谷窟(平泉駅から約6km)、厳美渓(平泉駅から約9km)は遠いため、達谷窟、厳美渓に行ったうえで、平泉の観光スポットを廻るために半日では無理でした。すべて訪問するためには丸一日必要になります。
JR平泉駅到着後、9時過ぎにスタートしました。平泉駅横のレンタサイクル店「スワローツアー」では荷物を無料で預かってくれるので、コインロッカーを使わずにすみます。
なお、今回、私は遠いところから廻ろうと思い、厳美渓、達谷窟に先に行きました。
1、厳美渓(げんびけい)
(JR平泉駅から自転車で約30分)
国の名勝天然記念物です。川に浸食された渓谷が美しい景色を作り出しています。
厳美渓の名物は郭公(かっこう)屋の「郭公(かっこう)だんご」です。籠に500円入れて、木づちで板を叩けば、渓谷の反対側の店から籠に入っただんごとお茶がロープを伝って降りてきます。これは面白いシステムなので、是非、試していただきたいです。だんごの味も美味しかったです。2021年は11月末までの営業予定です。
2、達谷窟(たっこくのいわや)
(厳美渓から自転車で約10分)
征夷大将軍の坂上田村麻呂が毘沙門天をまつった岩窟です。岩窟は素晴らしかったです。ただし、平泉周辺の達谷窟以外のスポットが素晴らしいので、時間がない場合は達谷窟を省略してもいいのではないか、と思いました。
https://hiraizumi.or.jp/archive/sightseeing/takkoku.html
入場料:大人 500円、中・高校生 100円、小学生 無料
3、毛越寺(もうつうじ)
(達谷窟から自転車で約20分)
伽藍遺跡が良好な状態で残されています。世界遺産です。国の特別史跡・特別名勝です。
浄土庭園(毛越寺の「大泉が池」の周り)を散策するのが気持ちよく、常行堂(1732年に再建)、鐘楼堂もいい状態で保存されています。平泉では必ず訪問してほしい場所です。
鐘楼堂の鐘は人間国宝であった香取正彦氏の作品です。香取正彦氏は比叡山延暦寺の鐘や広島平和の鐘も作りました。札所で500円支払うと鐘つき体験ができます。護摩木に願い事と名前を書いて奉納します。その後、鐘をつき、鐘の音が続く間祈ります。とても綺麗な音色であるので、是非、鐘をついてみてください。
入場料:大人 700円、高校生 400円、小・中学生 200円
4、観自在王院跡(かんじざいおういんあと)
(毛越寺の隣)
寺院の遺跡で、世界遺産です。訪問時は修復作業中で景色を楽しむことはできませんでした。
5、中尊寺(金色堂、本堂)
(毛越寺、観自在王院跡から自転車で約10分)
中尊寺金色堂は12世紀(1124年に建造)から残る唯一のものです。金色堂は岩手県唯一の国宝(建造物)です。中尊寺は世界遺産です。
自転車置き場から中尊寺までは緩やかな山道を登り、徒歩10分ほどかかります。山道を行くと手前に中尊寺本堂があり、さらに行くと金色堂があります。金色堂の中は撮影禁止ですが、中尊寺のHPには金色堂内部のきれいな写真が載せられています。
金色堂は長年、覆堂(おおいどう)の中にありますが、創建当初の50年間ほどは覆堂がなく、金色堂がそのまま風雨にさらされていたようです。金色堂の素晴らしさを考えると、金色堂が900年間近くも盗賊などに荒らされずに維持されてきたことは奇跡的な出来事だと思います。
金色堂の拝観料(入場料)を支払うと讃衡蔵(さんこうぞう)の内部を見学できます。讃衡蔵は奥州藤原氏の残した文化財3000点あまりを収蔵する宝物館で、国宝や国の重要文化財が多く展示されています。とても見ごたえのある施設なので、金色堂に行く際には必ず見学してください。なお、内部の撮影は禁止です。
金色堂の入場料:大人 800円、高校生 500円、中学生 300円、小学生 200円
6、無量光院跡(むりょうこういんあと)
(中尊寺から自転車で約10分)
奥州藤原氏三代秀衡によって、宇治平等院の鳳凰堂を模して建立された寺院遺跡です。世界遺産です。建物は何もないので、少し拍子抜けしました。藤原氏の繁栄を想像しながら散策する場所です。
7、猊鼻渓(げいびけい)舟下り
(JR猊鼻渓駅から徒歩5分)
一ノ関で昼食を食べた後、予定通り、JRにて猊鼻渓に向かいました。猊鼻渓駅は無人駅です。列車のドアは車両のボタンを押して乗降りします。猊鼻渓駅の周りに喫茶店はありませんが、駅近くのファミリーマートではイートインコーナーがあります。
舟下り
乗船は90分間のはずですが、実際は60分程度でした。60分でちょうど良かったです。
1時間に1本の就航、最終便は15:00発
乗船料:大人(中学生以上)1,800円、小学生900円、幼児200円
猊鼻渓は日本百景の一つ。国の史蹟名勝天然記念物です。
舟下りでは船頭が唄う「げいび追分」を聞くことができます。とても美しい猊鼻渓を見ながら、哀愁漂う「げいび追分」を聞くという体験は素晴らしかったです。午前中に行った厳美渓と午後の猊鼻渓の比較では猊鼻渓のほうが良かったです。二つの渓谷をどちらか一つ選ぶとすると私は猊鼻渓を選びます。
旅程3日目の昼食、夕食は明日、投稿します。
(注:文中に掲載している交通機関の出発・到着時間や料金、入場料などはBLOG執筆時のものです。今後変更する可能性がありますので、旅行に行く際にご自身でご確認ください。)