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7月の日本旅程1日目(北海道、食事編)

7月の日本旅程1日目(北海道)

(7月2日 土曜日)

 

目次

1、郷土料理 奈辺久(なべきゅう)

2、居酒屋 ブぅ~

3、つぶ焼 かど屋

 

1、郷土料理 奈辺久(なべきゅう)

今回の北海道旅行における最初の食事は阿寒湖温泉にある「郷土料理 奈辺久(なべきゅう)」でいただきました。「奈辺久」は阿寒湖遊覧船乗り場のすぐ近くにあります。11時20分前に入店しましたが、既に半分以上の客で埋まっていました。かなりの人気店です。

「奈辺久」での目当ては5月~7月のみ食べられる阿寒湖特産のヒメマス(姫鱒)の刺身でした。しかし、2022年のヒメマス漁は5月の数週間で終了し、刺身の提供はしていませんでした。ヒメマスの刺身を食の最優先目的に阿寒湖を訪問したので残念でした。しかし、冷凍ヒメマスの塩焼きがメニューにあったので注文しました。ヒメマスの塩焼きはとても上品な味で食べやすく、美味でした。

ヒメマスの塩焼き

7月24日のBLOGでも書きましたが、ヒメマスは紅鮭の陸封型の魚です。ヒメマスをアイヌ語ではカパツ・チェプ (kapacep)といいます。なお、ヒメマスは阿寒湖とチミケップ湖(北海道網走郡)が原産です。

今回、ヒメマスの刺身を食べられなかったので、代替策としてニジマス(阿寒サーモン)の刺身を注文しました。ニジマスは阿寒湖で養殖されています。阿寒湖産のニジマスは湖に注ぐ冷たい水に育まれ、身が引き締まっているのが特徴です。ニジマスの刺身は写真にあるように、ものすごく脂が乗った最高の味でした。私が今まで食べたニジマスの刺身で一番美味しかったと言っていいでしょう。まさに感動の味でした。

ニジマスの刺身

また、阿寒湖で獲れたワカサギの天ぷらも非常に美味しいものでした。阿寒湖は冬に凍るため、氷上のワカサギ釣りが人気です。ワカサギ漁としては冬の1~3月に加え、9月~10月上旬も行います。

ワカサギの天ぷら

「郷土料理 奈辺久(なべきゅう)」での食事はどれも最高に美味しく、人気店であることがとても理解できる名店でした。次回、阿寒湖温泉に行く機会があれば、必ず寄りたい郷土料理店です。

 

2、居酒屋 ブぅ~

阿寒湖温泉から釧路市内に戻り、釧路フィッシャーマンズワーフMOOの2階にある「居酒屋 ブぅ~」で夕食を食べました。「居酒屋 ブぅ~」には18時半に予約して行ったので座れましたが、他の席は既に満席でした。阿寒湖温泉の「郷土料理 奈辺久(なべきゅう)」同様に、かなりの人気店です。

「居酒屋 ブぅ~」では「刺身盛り合わせ」、「もろきゅう」、「こまい一夜干し」、「アスパラバター焼き」、「鱒子おろし」、「じゃがバター」を注文しました。

もろきゅう

「刺身盛り合わせ」にはアオソイ(青ゾイ)、カンパチ、鮪赤身、ニジマス、ホタテ、鯨が入っていました。特に、ホタテ刺身の甘みには感激しました。

刺身盛り合わせ

「こまい一夜干し」は初めて食べましたが、逸品でした。氷下魚はカチカチに干して焼いたものしか食べたことがありませんでした。今回食べた「こまい一夜干し」は身が柔らかく、氷下魚の旨みが凝縮された素晴らしい味でした。

こまい一夜干し

北海道のアスパラを使った「アスパラバター焼き」はアスパラの甘みが強く、やわらかい美味しいバター焼きでした。

アスパラバター焼き

「鱒子おろし」はニジマスの卵と大根おろしを合わせたものです。いくらと違い、鱒子を食べる機会があまりないので、今回は貴重な機会でした。いくらの価格が高騰しているため、今後、鱒子を見る機会が増えるかもしれません。鱒子もいくらに負けず劣らず美味しかったです。

鱒子おろし

「じゃがバター」は北海道産の希少品種「インカのめざめ」を使用した絶品じゃがバターでした。「インカのめざめ」は南米アンデス地方の原種を日本向けに改良したじゃがいもです。通常のジャガイモと比べ、糖度が高く断面が鮮やかな黄色であることが特徴です。北海道でも生産量が少なく、「幻のじゃがいも」とも言われています。

じゃがバター

北海道、特に、道南と道東では「じゃがバター」はイカの塩辛と一緒に食べます。「じゃがバター」とイカの塩辛の組み合わせはイカの漁獲量が多い函館で始まったといわれています。「インカのめざめ」とイカの塩辛の組み合わせも美味しいのですが、「インカのめざめ」の甘みが減り、もったいない気もしました。イカの塩辛と組みまわせる「じゃがバター」は男爵イモを使う方がいいと思いました。

 

3、つぶ焼 かど屋

「居酒屋 ブぅ~」の次に、「つぶ焼 かど屋」へ行きました。釧路最大の歓楽街である「末広歓楽街」にある店です。「つぶ焼 かど屋」は1966年創業の老舗です。食べ物のメニューは「つぶ焼き」(900円)と「ラーメン」(700円)しかありません。「つぶ焼き」はつぶ貝を焼いたもの、「ラーメン」は醤油ラーメンです。つぶ貝は「ヒメエゾボラ」、「青つぶ」と呼ばれる種類で、旬は夏です。

ちょうど、つぶ貝を焼いている目の前のカウンター席に座ることができました。数十個ものつぶ貝の焼き加減を見ながら、秘伝のタレをかけつつ、焼いていく姿はまさに職人技です。

つぶ焼き

つぶ焼き

焼きあがったつぶ貝5個をつぶ貝が転がらないようにくぼみが開いた専用の木ゲタに載せ、客に提供します。専用の木ゲタはタモ材を使った特注品とのことでした。タモ材は野球のバットにも使われる硬い木材です。竹串を刺して、つぶ貝を貝殻から取ります。しかし、最後の肝の部分が取れない場合は木ゲタに貝殻を打ち付けると肝がズルっと出てきます。そのため、硬いタモ材を使用しているとのことでした。

つぶ焼き

秘伝のタレを使って焼かれた熱々のつぶ貝はまさに絶品で感動しました。焼いたつぶ貝の中では私の人生で最も美味しかったと思います。まさに、つぶ焼き専門店の味です。

つぶ焼

ラーメンは見た目が黒いため塩辛そうですが、実際は塩辛くなく優しい味の醤油味でした。つぶ焼きの感動と比べると感動値は劣りますが、十分美味しいラーメンでした。

なお、「釧路ラーメン」とは細ちぢれ麺とあっさりした醤油味のスープを基本とした特徴のラーメンです。また、添加物・防腐剤を使わないことも特徴です。釧路ラーメンを北海道三大ラーメンと呼ばれる札幌ラーメン、函館ラーメン、旭川ラーメンと並ぶ北海道四大ラーメンとする釧路民の運動があります。

醤油ラーメン

「つぶ焼 かど屋」はお酒を飲んだ後の締めに最高の店でした。もちろん、多くの客で賑わっていました。次回、釧路に行く際にも「つぶ焼 かど屋」には必ず行こうと決意しました。

つぶ焼 かど屋

 

 

 

(注:文中に掲載している交通機関の出発・到着時間や運賃、入場料、食事の料金などはBLOG執筆時のものです。今後変更する可能性がありますので、旅行に行く際にご自身でご確認ください。)

 

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