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10月の日本旅程1日目(石川県1日目 食事編)

10月の日本旅程1日目(石川県1日目 食事編)

(10月20日、水曜日)

 

目次

1、昼食「割烹 鮨 米八」

2、おやつ「花山亭」

3、夕食「長八 金沢片町店」

 

1、昼食「割烹 鮨 米八」

「こまつの杜」見学の後に、小松市で最も歴史が古い寿司屋「割烹 鮨 米八」で昼食を頂きました。JR小松駅から徒歩で約10分でした。寿司はとても美味しく、サービスも良いため、お勧めの寿司屋です。金沢市の寿司屋は北陸新幹線開通後の東京からの観光客増加で人気が出過ぎて予約困難な店が多いですし、値段がとても高くなっています。小松市の「割烹 鮨 米八」は美味しい寿司がリーズナブルな価格で頂けるので、私は「割烹 鮨 米八」のために小松市を再訪したいくらい気に入りました。今回私が食べた寿司コースは6,500円ととてもお得感がありました。

「割烹 鮨 米八」に入るとまず板場の「檜舞台(能舞台)」に驚きます。「役者にとって最高の舞台が檜舞台なら、板場は板前の最高の舞台であるとの心意気で檜舞台と檜のカウンターを作りました」とご主人に説明されました。なお、「割烹 鮨 米八」の創業は約90年前とのことでした。歴史ある店の「檜舞台」の前で頂く寿司は格別でした。

yonehachi stage

yonehachi omen

「割烹 鮨 米八」の寿司の特徴は、貝以外の全ての魚介類を主に2-3日熟成させて旨味を引き出し、一番美味しい状態で寿司ネタとして使用していることです。魚介類の熟成は「寝かせる」ともいいます。もちろん、獲れたての魚介類を提供するよりも、時間も手間もかかります。魚は獲れたての新鮮な状態では、旨味成分(イノシン酸)がほとんど含まれておらず、死後しばらくすると旨味成分(イノシン酸)が生成されます。実際に、熟成された寿司を頂くと獲れたて魚を使った寿司よりも濃厚な味に感じました。

「割烹 鮨 米八」で提供する寿司は、ほとんど全て近海産の旬の魚介類を使っているとのことでした。我々の旅行のテーマである「10月に旬を迎える魚介類を食べること」にピッタリ合致している店でした。石川県の旬の魚で紹介した鰆、甘海老を食べることができました。

yonehachi sashimi

今回、「割烹 鮨 米八」で食べた寿司は、ヒラメ、アジ、アカイカ、鮪赤身、アラ、マトウダイ、鰆、ガンド(メジロ)、バイ貝、鮪中トロです。なお、アジは写真撮影を忘れました。

flounder

Neon flying squid

tuna akami

Spanish mackerel

whelk

tuna chutoro

ちなみに、「アラ」(アラ属)は漁獲量が少ない超高級魚で、いつも入荷しているわけではないそうです。クエ(マハタ属)の九州での呼び名であるアラとは異なる種類の魚です。「アラ」は秋から冬が旬です。

Rock-cod

「マトウダイ」は的鯛とも呼ばれる魚です。弓道の的のような模様があり、真鯛とは全く異なる外観の魚です。カワハギやウマヅラハギのような外観です。顔が馬に似ているため、馬頭鯛とも呼ばれます。「マトウダイ」は名前に「鯛」とつきますが、マトウダイ科の魚であり、甘鯛や金目鯛などと同様にタイ科ではなく、いわゆる「あやかり鯛」です。「マトウダイ」は秋から冬が旬です。

John dory

John dory

「ガンド」は鰤の一歩手前のサイズの魚で、北陸地方での呼び名です。関西ではメジロ、関東ではワラサと呼ばれている魚です。「ガンド」は秋から冬が旬です。

Yellowtail

2、おやつ「花山亭」

那谷寺の見学後に、路線バスの出発時間までかなり時間が空いたので、那谷寺近くの「花山亭」で胡麻豆腐とクラフトビールを頂きました。

胡麻豆腐は精進料理の一つで、宗教上、肉を食べなかった僧侶が肉の代用として食べていたものです。那谷寺に限らず、多くの寺院周辺で胡麻豆腐を食べることができます。白胡麻だけを使った白色の胡麻豆腐と黒胡麻も使った黒色の胡麻豆腐の2種類を食べることができました。

goma tofu

白山わくわくビール」は地元産ビール麦と副原料の米「コシヒカリ」を使用した石川県能美郡川北町の「わくわく手づくりファーム川北」で作られたビールです。農業法人なので、農場で原料から生産しています。「金沢百万石ビール」は金沢駅でも買える有名なブランドビールです。

hakusan wakuwaku beer

3、夕食「長八 金沢片町店」

金沢市内でホテルにチェックインした後に、夕食を「長八 金沢片町店」で頂きました。「長八」は金沢市内に2店舗あります。魚介類を中心に、金沢の郷土料理もリラックスして食べることができます。

今回食べたのは、柳八目(やなぎはちめ)の造り、のど黒の蒸し寿し、加賀治部煮、金時草の酢の物、似鱚(にぎす)のさつま揚げ、甘海老の生七味和え、鱩(はたはた)焼き、です。

柳八目(やなぎはちめ)はウスメバルのことです。石川県ではメバルの仲間を「八目(ハチメ)」と呼んでいます。全国漁業協同組合連合会が選ぶ石川県の春の「PRIDE FISH」です。旬は3-5月ですが、年中獲れる魚だそうです。なお、関西では刺身のことを「お造り」と呼びます。

black rockfish sashimi

ノドグロと甘海老は石川県の秋の「PRIDE FISH」です。ノドグロ甘海老とも9-12月が旬です。「ノドグロの蒸し寿し」は初めて食べましたが、ノドグロの上品な脂をうっすら感じながらも優しい味の寿司でとてもおいしかったです。「甘海老の生七味和え」も生七味によって甘海老の甘さが引き立ちとても美味しい一品でした。

Blackthroat seaperch sushi

Sweet shrimp

似鱚(にぎす)、鱩(はたはた)は石川県で多く獲れる魚です。日本の都道府県別漁獲高ランキングで石川県は似鱚で1位、鱩で3位となっています。似鱚、鱩とも10月が旬なので、とても美味しく料理を頂くことができました。なお、似鱚は鱚と似ているだけで、鱚ではありません。似鱚はサケ目ニギス科ニギス属の魚となります。名前の付けられかたが可哀そうな魚です。

semifasciatus

sailfin sandfish

加賀治部煮は石川県の郷土料理です。農林水産省が選ぶ「郷土料理百選」に選ばれています。優しい味でとても美味しかったです。

jibuni

金時草は加賀野菜です。少しぬめりのある食感が特徴です。とてもおいしい野菜で私は大好きです。加賀野菜に認定されているのは、金時草を含め15品目あります。

kintokiso

 

旅行初日から昼食、夕食とも多くの旬の魚介類と郷土料理を美味しい食事を提供する店で食べられて大満足でした。

 

 

(注:文中に掲載している交通機関の出発・到着時間や料金、入場料などはBLOG執筆時のものです。今後変更する可能性がありますので、旅行に行く際にご自身でご確認ください。)

 

 

 

 

 

 

 

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