2月の日本旅程4日目(鳥取県 食事編)
(2月26日 土曜日)
目次
1、鳥取砂丘で鬼太郎ビールと二十世紀梨チューハイ
「砂丘センター 見晴らしの丘」で「鬼太郎ビール」のペールエールが売っていたので鳥取砂丘を見ながら飲みました。「鬼太郎ビール」は人気クラフトビール「大山(だいせん)Gビール」の鬼太郎ラベルバージョンです。「大山Gビール」は大山ブルワリーが製造するビールです。国立公園大山のふもと(標高300m)で、大山の伏流水と大山産の大麦とホップを用いてビールを生産しています。鬼太郎ラベルが貼られていますが、中身は「大山Gビール」なので、とても美味しいビールでした。
「鬼太郎ビール」を飲んだ後に、「二十世紀梨チューハイ」を飲みました。「二十世紀梨チューハイ」は鳥取産二十世紀梨果汁を11%も使用した梨のチューハイです。鳥取市の林兼太郎商店が生産しています。
「二十世紀梨チューハイ」を飲んでみるとかなり二十世紀梨の味がします。二十世紀梨の収穫時期は8月頃から10月頃なので、2月に二十世紀梨の味を味わえるのはうれしかったです。
二十世紀梨の生産量ランキングは鳥取県が圧倒的に1位、長野県が2位です。なお、梨全体では千葉県が1位、長野県が2位、茨城県が3位(2020年)です。鳥取県の梨の生産はかなり二十世紀梨に特化していることが分かります。
2、駅弁・かに寿司
鳥取砂丘の観光を終え、鳥取駅から倉吉駅へ向かう列車の中で鳥取駅の名物駅弁「かに寿司」と鳥取の地酒「旅酒39番 鳥取砂丘」を頂きました。
アベ鳥取堂の駅弁「かに寿司」は販売開始が70年前の1952年というロングセラーの駅弁です。日本で一番最初に販売された「かに寿司」でもあります。地元鳥取県の漁港で水揚げされた新鮮なカニだけを使用しています。お米も鳥取県産なので、地元食材だけで出来上がった「かに寿司」です。70年前から変わらぬ味とは思えぬほど美味しく、夢中で食べてしまいました。
「旅酒39番 鳥取砂丘」は鳥取の地酒「強力」などを作っている「中川酒造」が製造担当している日本酒です。「旅酒」とは「旅をしなければ飲めない酒がある」をキャッチフレーズに、現地でしか買えないというコンセプトのもと作られたお酒のシリーズです。「旅酒39番 鳥取砂丘」は純米大吟醸なのですが、全く甘くなく、「かに寿司」にもよく合う日本酒でした。
鳥取駅から倉吉駅までわずか28分間の旅でしたが、名物駅弁「かに寿司」と「旅酒39番 鳥取砂丘」のおかげで大満足の昼食となりました。
3、倉吉クラフトビール
倉吉駅に到着し、観光物産館「くらよし駅ヨコプラザ」で倉吉市で生産されているクラフトビール「BREW LAB KURAYOSHI」のIPAを飲みました。ラベルもかっこよく、ビールの味も美味しかったです。
倉吉市内散策中に「BREW LAB KURAYOSHI」の店舗を見つけ、ペールエールを飲みました。店の方に伺うと、「BREW LAB KURAYOSHI」は2019年5月にできたばかりの会社で、醸造所は2020年8月のオープンとのことでした。
「BREW LAB KURAYOSHI」でおいしいビールを飲んだ後に、倉吉市の酒蔵「元帥酒造」に立ち寄りました。「元帥酒造」の名は東郷平八郎が倉吉に立ち寄ったことにちなんでいます。「元帥酒造」では「BREW LAB KURAYOSHI」が「元帥酒造」の酒粕を使って作った「酒粕ブリュー」が売っていたので、購入して飲みました。日本酒は「大吟醸生ドライ」を買って、米子のホテルで飲みました。とても美味しい日本酒でした。地元企業がコラボレーションして、一つの商品を作るのはいいことですね。
倉吉駅から米子駅へ向かう列車の中では倉吉市で生産されるピュアモルトウィスキー「倉吉」を「ゲゲゲの目玉おやじ水」で割って飲みました。倉吉市はビール、日本酒、ウィスキーと私が飲んだ3種類の酒に加え、「倉吉ワイナリー」まであります。酒好きにはたまらない街です。今回はワインまで行きつきませんでしたが、次回、倉吉に行く際にはワインも試したいと思います。
4、和食居酒屋 旬門
米子駅に到着後、ホテルのすぐ近くにあった「和食居酒屋 旬門」で夕食を頂きました。注文したのは名物刺身桶盛り(シロイカ、さごし、ハマチ)、らっきょう、馬頭鯛の肝時雨煮、旬魚のなめろう、白葱一本焼き、蟹味噌、浜田の赤天です。「和食居酒屋 旬門」で食べた食事は全て美味しく満足しました。ただ、新型コロナウイルス感染防止のために、私が座ったカウンター席と厨房に分厚い透明シートがあり、調理人と会話が全くできなかったのが残念でした。
名物刺身桶盛り(シロイカ、さごし、ハマチ)にあったシロイカはケンサキイカのことです。漁期は6月~11月で鳥取県を代表する夏の味覚ですが、2月に食べたシロイカも甘みがあって十分に美味しかったです。さごしは鰆の幼魚です。3月21日の投稿で書きましたが、鰆は全国漁業協同組合連合会が選んだ鳥取県の秋のPRIDE FISHです。旬は10月~3月なので、2月でも旬の真っただ中です。美味しいさごしでした。
3月21日に投稿したように、鳥取県はらっきょうの生産量は日本で1位です(2019年)。なお、2位は鹿児島県、3位は宮崎県です。やはり、産地のらっきょうを頼まないといけないと思い、頼んだらっきょうは量が多く驚きました。とても美味しいらっきょうでした。
馬頭鯛の肝時雨煮は初めて食べました。とても美味しい肝時雨煮でした。旬魚のなめろうも美味しかったです。私は千葉県で初めてなめろうを食べて以来、なめろうの大ファンです。
白葱一本焼きは自分でハサミで切って焼き味噌につけて食べる形式でした。白葱は米子と境港の間にある弓浜半島の砂畑を中心に栽培されています。「伯州美人」(出荷時期:12月~2月)というブランド化された白葱もあります。「和食居酒屋 旬門」では白葱の名前は出てませんでしたが、出荷時期を考えると「伯州美人」だったのかもしれません。とても甘く、感動する美味しさでした。
私は蟹味噌が子供のころから大好物です。「和食居酒屋 旬門」の蟹味噌はとても量が多く大満足でした。東京の居酒屋で頼む蟹味噌の量の3倍ほどあったと思います。地酒と合う美味しい蟹味噌でした。量が多かったので、白飯も注文して、蟹味噌丼にして食べました。幸せを感じる美味しさでした。
浜田の赤天は島根県浜田市のソウルフードです。米子市の食べ物ではありませんが、米子市は島根県と隣接するので、注文しました。以前、浜田の赤天を島根県出雲市の居酒屋で注文し、美味しさに感動したため、懐かしさから今回も食べてみました。浜田の赤天は出雲市で食べたものと変わらぬ美味しさで大満足でした。なお、赤天とは練り物に赤い色をつけピリ辛味に仕上げた蒲鉾のことです。パン粉をつけて揚げるので、サクサクとした食感も楽しめます。
5、ラーメン 大和
かなりお腹が膨れていたのですが、鳥取県の御当地グルメである牛骨ラーメンを食べないと鳥取旅行から帰れないと思い、牛骨ラーメンを食べました。牛骨ラーメンとは牛骨をベースにスープを取るラーメンです。鳥取県は大山での牧畜業、とくに牛の生産が盛んな地域です。余った牛骨をスープにして、ラーメンを作ったことが牛骨ラーメンの始まりです。牛骨ラーメンの発祥の店は米子市の満洲味 (ますみ) といいます。私の宿泊していたホテルからは遠い場所にあったので、米子駅近くにある「ラーメン 大和」に行きました。
「ラーメン 大和」の牛骨ラーメン(牛骨スープは当たり前なので、メニューにはラーメンと表記されています)は450円と安い。昨今では500円を切るラーメンは珍しく、うれしくなりました。見た目は脂が多いように思いますが、意外にあっさりしていて美味しいラーメンでした。
(注:文中に掲載している交通機関の出発・到着時間や運賃、入場料、食事の料金などはBLOG執筆時のものです。今後変更する可能性がありますので、旅行に行く際にご自身でご確認ください。)