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12月の日本旅程4日目(秋田県1日目 食事編)

12月の日本旅程4日目(秋田県1日目 食事編)

(12月14日 火曜日)

 

目次

1、寛文五年堂 秋田店

2、稲庭うどん 無限堂 秋田駅前店

3、TO~MART

4、秋田地魚・大かまど飯 いさばや。

5、秋田サワー

 

1、寛文五年堂 秋田店

青森・秋田旅行4日目(最終日)の食事は「稲庭うどん」からでした。稲庭うどんは香川の「讃岐うどん」と群馬の「水沢うどん」とともに、「日本三大うどん」と言われます。なお、群馬の「水沢うどん」の代わりに長崎県の「五島うどん」が「日本三大うどん」と言われることもあります。

「寛文五年堂」は秋田県でも数少ない「稲庭うどん」の生麺を提供するうどん店です。食べログ百名店にも選ばれています。

私はもちろん「稲庭うどん」を知っていましたし、食べたこともありました。なめらかな舌ざわりと、つるつるとしたのどごしの「稲庭うどん」は私の大好物です。しかし、「稲庭うどん」がほとんど乾麺のみということは知りませんでした。ほぼ乾麺のみである理由は、発祥当初から保存食として食べられてきたことと賞味期限がとても短いことから普及が難しいということです。また、生麺の製造はとても難しく、「寛文五年堂」でもわずか二人の職人しか生麺の生産に携わっていません。

稲庭うどん

「稲庭うどん」は、江戸時代の初期に稲庭地区小沢に住んでいた、佐藤市兵衛が干しうどんを製造したのが始まりとされています。その技術を初代稲庭(佐藤)吉左衛門が受け継ぎ、1665年(寛文五年)に「稲庭うどん」の技法を確立させたと言われています。1752年に「稲庭うどん」は久保田藩(秋田藩)藩主佐竹侯の御用達となったことで、その技法は一子相伝、門外不出となりました。

しかし、1860年に一子相伝の製造方法を製法断絶防止の為、二代目佐藤養助に特別に伝授されました。七代目佐藤養助は「稲庭うどん」の製造方法を1972年に公開して、ようやく「稲庭うどん」は家業から産業へ飛躍し、生産量が増加しました。「佐藤養助商店」は現在も「稲庭うどん」を製造しています。

私は寛文五年堂で生麺と乾麺の食べ比べセット(1,100円)を注文しました。乾麺もとても美味しいのですが、生麺のコシは素晴らしく、生麺の美味しさが乾麺を軽く凌駕しました。次回、「稲庭うどん」の生麺を食べるためだけに秋田を再訪したいです。

寛文五年堂では「稲庭うどん」以外にも、秋田の郷土料理を中心とする多くの食事や日本酒などを提供していました。夕食などにもっとゆっくり滞在したい店だと思いました。

 

2、稲庭うどん 無限堂 秋田駅前店

上記の「稲庭うどん」の歴史や生麺の提供がほとんどないことは秋田駅の観光案内所で聞いて知ったことです。それらのことを知らなかったので、「寛文五年堂」の近くにある「稲庭うどん 無限堂 秋田駅前店」へ行き、「稲庭うどん」の生麺の食べ比べをしようと思いました。しかし、「稲庭うどん 無限堂 秋田駅前店」には乾麺しかなく、仕方なく乾麺のざるうどん(740円)を食べました。「無限堂」の「稲庭うどん」もとても美味しかったです。「無限堂」も「稲庭うどん」以外の食事も充実しており、居酒屋としても使える店だと思いました。

稲庭うどん

私が秋田駅の観光案内所で聞くと「寛文五年堂」の生麺は「駅そば しらかみ庵」でも提供されています。どうしても秋田駅で生麺を提供したいという「しらかみ庵」のお願いによるものです。秋田駅の観光案内所によれば、秋田市内で「稲庭うどん」の生麺を食べられるのは「寛文五年堂」と「寛文五年堂」の生麺を使った「しらかみ庵」の2か所だけだそうです。

なお、農林水産省が「稲庭うどん」を「郷土料理百選」に選んでいます。

秋田駅の観光案内所の前には巨大な秋田犬のバルーンがありました。また、秋田駅の郵便ポストには竿燈が乗っていました。秋田市も観光に力を入れていることが分かります。

秋田犬のバルーン

郵便ポスト

 

3、TO~MART

秋田市内観光を終え、「TO~MART」で秋田市内で製造されるクラフトビールを飲みました。私が飲んだのはベルジャンペールエール、インディアンペールエール、ファームハウスエール、アメリカンペールエールです。店にあった4種類を全て味見したかったので、全てスモールサイズのグラスで飲みました。全てとても美味しいビールでした。

TO~MART

TO~MART

「TO~MART」は店のオーナーの奥さんが建築士で、奥さんの建設事務所の隣にあるビール店です。オーナーの奥さんが設計した「TO~MART」の店内は開放的でセンスが良く、とても居心地がいい店でした。「TO~MART」のような小さなクラフトビール店が増えるのはうれしいことです。

TO~MART

TO~MART

TO~MART

 

4、秋田地魚・大かまど飯 いさばや。

夕食は秋田駅ビルのTopico内にある「秋田地魚・大かまど飯 いさばや。」で食べました。秋田空港までのバスが秋田駅から出るので、時間ギリギリまで夕食を楽しもうと考えたからです。

「秋田地魚・大かまど飯 いさばや。」では飲み放題60分(980円)を注文したうえで、刺身3種盛り、だだみ刺身、いぶりがっこクリームチーズ、なめろう、揚げ出し豆腐 じゅんさい餡、秋田比内地鶏かわ煎餅、林泉堂 横手焼きそばを食べました。

刺身3種盛りは鯛、鰆、ハマチでした。3種類とも驚くほど美味しく、うれしい夕食のスタートとなりました。

刺身3種盛り

だだみ刺身はこの日のベストでした。だだみとは真鱈の白子のことです。だだみ刺身のことは全国的に白子ポン酢という言い方が多いと思います。だだみと言うのは、秋田県、山形県、富山県、福井県などです。なお、北海道や青森では白子のことを「たち」と言います。

だだみ刺身

いぶりがっこクリームチーズは代表的な秋田の郷土料理です。私はいつも思うのですが、「いぶりがっこ」とクリームチーズの組み合わせを考えた人は天才でしょう。本当に、「いぶりがっこ」とクリームチーズは相性がいいと思います。なお、秋田県では漬物を「がっこ」と呼びます。

いぶりがっこクリームチーズ

なめろう、揚げ出し豆腐 じゅんさい餡、秋田比内地鶏かわ煎餅は平均以上の美味しさでした。ただ、じゅんさいは温かいよりも冷たいほうが美味しいと思いました。

秋田地魚・大かまど飯 いさばや。

秋田地魚・大かまど飯 いさばや。

秋田比内地鶏かわ煎餅

最後に注文した「林泉堂 横手焼きそば」は秋田県の郷土料理です。農林水産省が「横手焼きそば」を「御当地人気料理特選」に選んでいます。秋田市で横手市の郷土料理を食べることに抵抗があったのですが、念のため頼んでみると十分美味しかったです。いつか横手市で本場の「横手焼きそば」を食べたいと思います。

林泉堂 横手焼きそば

「秋田地魚・大かまど飯 いさばや。」の店外には発砲スチロール箱に入った大量のハタハタが置いてありました。きれいなハタハタでした。また、ハタハタを食べに、12月に秋田に戻って来たいです。

ハタハタ

 

5、秋田サワー

秋田空港から羽田に向かう飛行機で秋田県限定「秋田サワー」を飲みました。「秋田サワー」にもナマハゲが印刷されていました。私には少し甘すぎるサワーでした。

秋田サワー

私が乗った飛行機は以下の通りです。

秋田空港20:00発 ANA410 羽田空港21:10着

3泊4日の青森・秋田旅行が終わりました。後半2日間は雪が降りましたが、12月の東北旅行では仕方ありません。ただ、雪の中でも全日程を予定通り旅行できて良かったです。特に、弘前では歴史的建造物も多く見れて充実した旅となりました。もちろん、旅の目的である美味しい魚介類や郷土料理は期待以上に美味しく、大満足の旅行となりました。

 

 

(注:文中に掲載している交通機関の出発・到着時間や運賃、入場料、食事の料金などはBLOG執筆時のものです。今後変更する可能性がありますので、旅行に行く際にご自身でご確認ください。)

 

 

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