12月の日本旅程1日目(青森県1日目 食事編)
(12月11日 土曜日)
目次
1、きらく亭
遅い朝食として、三沢市の「きらく亭」で「三沢ほっき丼」を食べました。「三沢ほっき丼」の定義は「三沢産のほっき貝(漁が解禁する12/1~3/31の期間に漁獲されたもの)を使用する」というもので、三沢市の御当地グルメです。私は2020年11月に三沢を訪問しましたが、ほっき貝漁の解禁前だったので、食べられませんでした。今回はどうしても「三沢ほっき丼」を食べたかったので、食べれて良かったです。
「きらく亭」は11時開店で私は一番最初に入店しました。その後、どんどん客が入店し、11時10分過ぎにはほぼ満席になりました。人気店です。「きらく亭」は三沢駅の正面にあります。
「きらく亭」の「三沢ほっき丼」(1,250円)は生北寄貝と茹で北寄貝の2色丼です。生北寄貝は食感と甘みが素晴らしく、茹で北寄貝はご飯の上にかけてあった「とろろ」と絶妙なバランスで最高に美味しい「三沢ほっき丼」でした。
最高に美味しい「三沢ほっき丼」だったのですが、2021年10月に苫小牧で食べた北寄貝の刺身にはかないませんでした。北海道苫小牧で食べた北寄貝の刺身は肉厚で大きく甘みが最高で今でも忘れられません。
北寄貝は青森県でも北海道でも全国漁業協同組合連合会が選ぶ「PRIDE FISH」となっています。なお、全国漁業協同組合連合会のホームページでは青森県の北寄貝の旬は1月~3月となるので、12月では少し早かったのかもしれません。ちなみに、苫小牧の北寄貝の旬は7月~11月とあります。地理的に近い青森県と北海道で旬が冬と夏と違うのは不思議です。
2、味の札幌 大西
青森市に到着し、青森市の御当地グルメである「味噌カレー牛乳ラーメン」(880円)を人気ラーメン店の「味の札幌 大西」で食べました。
「味の札幌 大西」の店主大西文雄さんは故佐藤清さんの一番弟子です。故佐藤清さんは札幌ススキノのラーメン横丁で人気のラーメン店を経営していました。その後、青森にも札幌味噌ラーメンを普及させたいと青森市に移住し「味の札幌」を開き、「味噌カレー牛乳ラーメン」を最初に開発しました。
「味の札幌 大西」は大人気店です。私が13:00過ぎに行ったら、10分間並びました。ただし、事前に注文を聞いてくれるので、着席すると5分以内にラーメンが出てきました。
「味噌カレー牛乳ラーメン」はとても美味しかったです。牛乳が入っているからか、非常にマイルドな味で食べやすく、一気に完食してしまいました。個人的にはもう少しカレーや味噌の味を際立たしてもいいのかな、と思いましたが、そうなるとメニューにある「味噌カレーラーメン」を注文すべきなのでしょう。
3、Galetteria Da Sasino
青森県立美術館から青森駅に戻った後に、青森駅からすぐの「A-FACTORY」内2階にある「Galetteria Da Sasino」で青森県産りんごのシードルの試飲(900円)をしました。「A-FACTORY」内でシードルを生産しています。
青森県はりんごの生産量シェアが約6割と圧倒的な日本一位となっています。そのため、シードルの生産にも力を入れています。
試飲の問題点は量が少なすぎること。試飲できるシードルは8種類なのですが、900円分で8種類全てを試飲しようとすると一種類20mlしかできません。確かに、「試飲」なのですが、20mlでは舐める程度の量です。欲張って、8種類全部を試飲するのではなく、2-3種類の試飲にするか、1,800円払って40mlの試飲をしたほうがいいと思います。
4、居酒屋おさない
夕食は「居酒屋おさない」で食べました。「居酒屋おさない」は1階が海鮮を中心とする食堂(定食屋)、2階が居酒屋、という形態の居酒屋です。調理は一階の食堂の調理場で行います。1階が食堂ということもあり、料理はおいしく、値段も安いという最高の居酒屋でした。地元客を含む多くの客で賑わっていました。青森の地酒も豊富にそろっていました。
私が「居酒屋おさない」で注文したのは、天然ひらめ刺身(450円)、ほたて刺身(800円)、すけそうだらの白子煮(300円)、あわび刺身(500円)、するめいか刺身(270円)、もずく酢(270円)、ほっき貝とめかぶ和え(270円)、ニシンの切り込み(310円)、じゃっぱ汁(470円)です。
全国漁業協同組合連合会は、青森県の秋の「PRIDE FISH」に、「青森ひらめ」(旬:9-12月)を選んでいます。私がこの日に食べた天然ひらめ刺身も甘くて最高の美味しさでした。こんなに美味しい天然ひらめ刺身がたった450円とは信じられません。通常の半値程度でしょう。
青森県の真ん中には巨大な内湾である陸奥湾があり、帆立の養殖業が盛んです。この陸奥湾の存在により、青森県は養殖帆立の生産量が全国一位です。「居酒屋おさない」で私が注文したほたて刺身も肉厚でとても甘くいつまでも余韻に浸りたい上品な美味しさでした。
ニシンの切り込みはニシンを包丁で切り刻んで発酵させた北海道・東北地方に伝わる郷土料理です。ニシン以外にも鮭やカレイを使う場合があります。私は2021年9月に函館でニシンの切り込みを食べましたが、かなり塩辛かったです。しかし、「居酒屋おさない」で食べたニシンの切り込みは絶妙の塩加減でニシンの切り込みとはこんなに美味しいものだったのか、と感動しました。これが310円なんて信じられません。
じゃっぱ汁も青森市など津軽地方の郷土料理です。「じゃっぱ」とは、津軽弁で「雑把」の意味で、ぶつ切りにした鱈などの魚介類や野菜をともに煮込んだ料理がじゃっぱ汁です。とても素朴で体があったまる美味しいじゃっぱ汁でした。
あわび刺身(500円)、するめいか刺身(270円)も値段の安さから想像できない多い量と美味しさでニヤニヤしながら食べていました。こういう素晴らしい居酒屋を旅行中に発見するのが私の一番の楽しみです。
「居酒屋おさない」は閉店が20時(開店は16時)と早いということだけは要注意です。
5、BAR ENTER
「居酒屋おさない」で大満足した後に、「BAR ENTER」でカクテルを数杯飲みました。地元客で繁盛していそうなバーで活気がありました。
(注:文中に掲載している交通機関の出発・到着時間や運賃、入場料、食事の料金などはBLOG執筆時のものです。今後変更する可能性がありますので、旅行に行く際にご自身でご確認ください。)