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失敗しない日本の旅程作成方法 No.3

旅行先を「魚介類の旬」によって絞り込んだ後に、「不確実性の解消」はどのように実現すればよいでしょうか。

実は、旅行先の選択肢を絞り込んだ段階で、既に不確実性は大きく減少しています。少なくとも、行く場所と食べるものは決まったのですから。特に、「魚介類の旬」によって絞り込んでいるため、「美味しいものを食べる」という旅行の最大の目的の達成はほぼ確実になっています。

寿司

しかし、旅行を行うにあたって、不確実性は完全には解消していません。どの観光スポットに行くのか、どの交通手段を使うのか、など旅行の実行面での不確実性は解消していないからです。

では、どの観光スポットに行くかという点で、私たちなりの不確実性の解消方法を解説します。そもそも旅程の作成における不確実性は「情報が不正確であったり、不十分であったりすることからくるもの」です。この不確実性を解消するためには、情報を探し続け、集め続けなければなりません。

地図とコンパス

そこで、私たちは日本の観光地に関する約10,000件の情報を集めました。具体的には、世界遺産25件、国宝(建造物)228件、重要文化財(建造物)5,403件、史跡名勝天然記念物(特別名勝36件、名勝387件)、史跡名勝天然記念物( 特別史跡63件、史跡1,795件)、重要文化的景観69件、重要無形民俗文化財320件、重要無形文化財106件、重要伝統的建造物群保存地区126件、日本百景100件、新日本観光地100選100件、百名城100件、現存天守12件、木造復元天守5件、日本三大山城3件、日本三大水城3件、百名山100件、サイクリングロード百選100件、旅行口コミサイト上位1,000件の合計10,081件となります。

世界遺産

私たちは10,000件以上の情報を集めた段階で「もう充分集めたので、これ以上は必要ない」と感じることができました。この「もう充分」という気持ちは「不確実性の解消」のためにとても大切です。ここまで調べたのだから、その中から選択した結果は、それほど間違った結果にはなりにくいはずです。少なくとも、そう思えることが大切です。

OK

以前、ご紹介した心理学者、バリー・シュワルツ氏も「これで充分」はだいたいの場合、「充分に満足」であると言っています。しかし、バリー・シュワルツ氏は選択肢が増えると人はかえって不幸になると主張しています。

私たちが集めた日本全国10,000件超の旅行情報は多過ぎる、と考える方もいるでしょう。しかし、私たちはそうは思いません。データベース化した観光地の「住所」によって行くことができる観光地を大幅に絞り込むことができるからです。例えば、北海道の札幌市に行く予定が決まっているのに、遠く離れた知床や稚内の情報を調べる必要はありません。10,000件超の情報を全て住所で把握することによって、選択肢を大幅に絞り込むことができるのです。当たり前と言えば、当たり前です。最初に「魚介類の旬」によって、旅行先を大幅に絞ったことが効果を発揮しています。

日本の地図

また、地方を観光する場合は、公共交通機関の運行本数の少なさが旅行先を絞り込むことに寄与します。1日に数本しかないバスや鉄道ではそれが足かせとなり、多くの観光地を訪問できません。しかし、運行本数の少なさこそが、旅行の選択肢を大幅に絞り込んで、「不確実性の解消」を実現するのです。そのためにも、やはり、観光地の住所の把握、データベース化は不可欠です。

地方の鉄道

以上のようにして、旅程を作っていけば、旅行の計画は悩むことなく決まります。もちろん、旅程の作成に時間はかかりますが、選択することにそれほど悩まなくてもすみます。

心理学者のロバート・エプスタインは「ストレスを減少させる最も効果的な方法は、計画を立てることだ」、と言っています。計画を立てることで、不確実性が減り、「コントロール感」が増し、ストレスを減少させるのです。

旅程作成の際も、優先順位(食事など)と移動方法や移動時間の障害(地方の公共交通機関の本数の少なさ、住所から把握する観光地間の距離など)を把握することで、満足いく計画を立てることができるのでしょう。少ない交通手段や移動時間の長さによるネガティブなことではなく、選択肢を絞ってくれるポジティブなことであるとむしろ感謝する必要があるのです。

もちろん、旅行期間が数カ月間にわたるバックパッカーなどの旅行では、計画作成は必要ないでしょう。「行き当たりばったり」の不確実性を楽しむことが旅行の主目的であるのですから。私も大学生時代にはこうした旅行を楽しんでいました。

しかし、休みの期間が1週間ほどしかなければ、旅行計画の作成は不可欠です。繰り返しになりますが、自分が旅行でしたい最優先事項(我々が提案するのは魚介類の旬)を最初に考えて、旅行先を決定し、住所などで移動方法、移動距離を考慮しながら、観光スポットの選択肢を絞っていくという方法で、旅程作成は相当簡単になります。

旅行の計画

問題は外国人にとっては、観光スポットの住所や移動方法は外国語では簡単に情報収集することができないことです。情報収集に困られている方は是非、我々にご連絡ください。お役に立てることがあるかもしれません。

以上、我々の旅程作成方法をご紹介しました。少しでもご参考になりましたら、うれしく思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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