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埼玉県の地方鉄道(秩父鉄道)②

埼玉県の地方鉄道(秩父鉄道)②

 

目次

1:西武鉄道の特急ラビューで秩父へ

2:芝桜の丘(羊山公園)、三峯神社

3:秩父鉄道で熊谷へ

4:歓喜院聖天堂

5:東松山の「やきとり」

 

4:歓喜院聖天堂

熊谷駅に到着し、バスで歓喜院(かんぎいん)へ行きました。歓喜院は一般的に妻沼聖天山(めぬましょうでんざん)と呼ばれています。日本三大聖天の一つとされています。歓喜院聖天堂(本殿)は埼玉県唯一の国宝建造物です。

歓喜院

歓喜院は、1179年に齋藤実盛が守り本尊の大聖歓喜天(聖天)を祀る聖天宮を建立したのが始まりとされています。齋藤実盛は長井庄(熊谷市妻沼)を本拠地とした武将で、源平合戦で有名となった平家方の武将です。実盛は歌舞伎や能などの演劇の世界でも描かれています。歓喜院は鎌倉幕府初代将軍の源頼朝の参拝や徳川幕府初代将軍の徳川家康によって再興された経緯があります。

歓喜院

現在の「歓喜院聖天堂」は1670年に焼失した後、1760年に再建されました。日光東照宮を彷彿とさせる装飾建築により、「埼玉日光」と称されています。歓喜院は華麗な建物ですが、権力者ではなく民衆の寄進により再建が実現したことは宗教建築において高い価値を有しているとされています。また、歓喜院の貴惣門は聖天堂の正門として雄大な規模を持つ八脚門で、国の重要文化財に指定されています。貴惣門の最大の特徴は、三つ重なる破風(山型の部分)を持つ全国に4例しかない特殊な屋根の形です。私もこうした門を始めて見たため、驚きました。

歓喜院

歓喜院

歓喜院聖天堂の問題は、拝観時間の短さです。平日は午前10時から午後3時まで、土日祝日は午前9時半から午後4時までです。私は平日の16時に行ったため、歓喜院聖天堂の華麗な装飾を正面から見学できませんでした。今まで多くの国宝建造物を見学して来ましたが、歓喜院聖天堂の拝観時間の短さは群を抜いていると思います。

歓喜院

歓喜院

多宝塔(平和の塔)周辺は、春には桜、秋には紅葉の見どころとして有名です。

歓喜院

 

5:東松山の「やきとり」

歓喜院の後に、熊谷駅から東松山駅へバスで移動し、東松山名物の「やきとり」を食べました。東松山市のやきとりは、豚のカシラ肉(こめかみ部分)を炭火でじっくり焼いたものであり、鶏肉ではありません。豚のカシラ肉を辛味の効いた「みそだれ」をつけて食べます。東松山駅の周辺の約50軒のお店で食べることができます。

やきとり

東松山市は、北海道の美唄市、室蘭市、福島県福島市、愛媛県今治市、山口県長門市、福岡県久留米市とならんで日本7大「やきとり」の街と呼ばれています。また、東松山には全国的に珍しい「焼鳥組合」があります。東松山焼鳥組合で新鮮な豚のカシラ肉を共同購入し、各店で使用しています。東松山やきとり音頭もあり、東松山市全体で「やきとり」を盛り上げていこうという気概を感じます。東松山の「やきとり」は農林水産省による埼玉県の「うちの郷土料理」にも選出されています。

やきとり

やきとり

私は最初に「やきとり」老舗の「桂馬」へ行ったのですが、満員で断られ、「やきとりひびき 東松山駅前本店」へ行きました。しかし、「ひびき」の豚肉の「やきとり」はカシラ肉とバラ肉しかなく、他は鶏肉の焼き鳥だったので、店を移動しました。次に行ったのが「桂馬」の分店である「やきとり子虎」です。

やきとり

「やきとり子虎」の「みそだれ」はかなり辛いのですが、絶品でした。「やきとり」自体もとても美味しく、「みそだれ」との相性抜群で何本も「やきとり」を食べることができました。「やきとり子虎」では、着席すると注文しなくても豚のカシラ肉2本が出てきます。東松山の多くの「やきとり」店でこうしたシステムを採用しているようです。『あなたは「やきとり」を食べに来たのでしょ』という無言の歓迎がうれしいシステムです。「やきとり子虎」では「やきとり」以外のメニューも豊富で、どれもおいしく、最高の夕食となりました。

やきとり

やきとり

やきとり

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