茨城県の地方鉄道(鹿島臨海鉄道)①
目次
1:成田山新勝寺
2:香取神宮
3:鹿島神宮
4:鹿島臨海鉄道
5:日立駅、水戸駅
1:成田山新勝寺
4月下旬に千葉県、茨城県の神社仏閣を訪問し、鹿島臨海鉄道に乗り、日立駅まで行ってきました。早朝に東京を出れば、日帰りの旅が十分に可能です。
まず、最初に成田山新勝寺へ行きました。成田山新勝寺は成田空港に近いこともあり、外国人観光客にも人気があります。私が訪問した日にも何人かの外国人観光客を見かけました。
新勝寺は、初詣の参拝客数が明治神宮に次ぐ全国2位であるなど多くの参拝客数を誇ります。ただ、私が訪問した早朝の時間帯(朝8時過ぎ)は参拝客もほとんどおらず、ゆっくり参拝ができました。新勝寺の境内はかなり広く、高低差もあります。様々な伽藍が点在するため、テーマパーク的な雰囲気がある寺院です。外国人観光客を含め、多くの参拝客を集めることもよく理解できました。なお、境内には各所に高低差を考慮したエレベーターが設置されており、車椅子の方も参拝できるバリアフリーな寺院です。
仁王門、三重塔、釈迦堂、額堂、光明堂は国の重要文化財に指定されています。
2:香取神宮
新勝寺の次に、香取神宮へ行きました。香取神宮の最寄り鉄道駅はJR香取駅です。香取駅は無人駅で、香取神宮までは徒歩30分近く(約2km)かかります。運行本数がほぼ1時間に一本と少なめですし、佐原駅からバスが出ているので、歩くのが嫌な方はバスを利用したほうがいいでしょう。
香取神宮の御祭神は経津主大神(ふつぬしのおおかみ)です。経津主大神は武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)とともに、天照大神(あまてらすおおみかみ)から日本平定(大国主神から国譲りを交渉)のために出雲に派遣された神です。なお、武甕槌大神は鹿島神宮の御祭神、天照大神は伊勢神宮・内宮の御祭神です。このため、奈良時代から江戸時代まで「神宮」の称号を名乗ったのは伊勢神宮・香取神宮・鹿島神宮のみでした。なお、香取神は経津主大神のことです。
このように歴史が古く格式が極めて高い香取神宮ですが、交通アクセスが不便なせいか、私が訪問した日には参拝客は少なかったです。
香取神宮の本殿と楼門は国の重要文化財に、拝殿は国の有形文化財に指定されています。香取駅から香取神宮に向かう際、香取神宮の境内で最初に目にするのは奥宮(おくのおみや)です。奥宮は伊勢神宮遷宮の際の古材を使用しており、自然崇拝の雰囲気を残した厳かな雰囲気を持つ社殿でした。
香取神宮から佐原駅へバスで向かい、小江戸の雰囲気を残す水郷を少し見てから、鹿島神宮へ向かいました。佐原駅から鹿島神宮駅までわずか20分強です。
3:鹿島神宮
鹿島神宮は鹿島神宮駅から徒歩10分程度とアクセスは良好です。鹿島神宮の境内は約70ヘクタール(東京ドーム15個分)と広大で、「鹿島神宮境内附郡家跡」として国の史跡に指定されています。境内に生い茂る自生の樹木は「鹿島神宮樹叢(じゅそう)」として茨城県指定天然記念物に指定されています。
鹿島神宮の拝殿、幣殿、石の間、本殿、楼門、仮殿、奥宮本殿は国の重要文化財に指定されています。楼門は「日本三大楼門」の1つとされています。奥宮本殿(1605年に徳川家康が関ヶ原戦勝の御礼に寄進した鹿島神宮の旧本殿)は総白木作りの簡素な造りで、境内の社殿では最も古い建物です。なお、拝殿と幣殿は改修中です。
境内には鹿園があり、神の使いとして日本鹿が飼育されています。
私は当日の昼食に旬の鹿島灘のハマグリを食べたいと思ったのですが、鹿島神宮周辺では提供する店が皆無でした。そこで、茨城県名物であるナマズ料理と旬のイワシ料理を老舗の料理店「鈴章」で頂きました。ナマズ料理は刺身、天ぷら、照り煮と様々な料理法で提供され、私は堪能しました。各種のナマズ料理には臭みがまったくなく、とても美味しかったです。
鹿島神宮の参道沿いにある「Paradise Beer Factory」では、自家栽培のビール麦を使ったクラフトビールを頂きました。肥料も堆肥も農薬も使わずに栽培しているようです。