神楽坂料亭「幸本」での八王子車人形と芸者の会に感動
5月25日(土)に神楽坂料亭「幸本」において、第16回「神楽ごよみ」八王子車人形の会が開催されました。この「神楽ごよみ」は「幸本」が季節ごとに和の文化を深堀りする定期的な会です。日本の伝統文化と神楽坂芸者の双方を一度に楽しめる貴重な会となります。
私は初めて「神楽ごよみ」の会に参加しました。車人形師の技術の素晴らしさ、芸者の踊り・三味線の優雅さ、「幸本」の接客の素晴らしさ、料理のおいしさなど全てに感動しました。和の文化がすべて詰まった会に圧倒されたと言ってもいいと思います。車人形では日本の人形を使った古典から、フラメンコの人形を使った現代風アレンジまですべてが素晴らしかったです。
次回の「神楽ごよみ」は7月に開催予定です。次回も参加したいと思います。日本人だけでなく、多くの外国人にも参加してほしい会です。
国の重要無形民俗文化財である八王子車人形
八王子車人形は国の重要無形民俗文化財に指定されています。文楽で使うような人形を車人形師が車輪付きの箱に乗って、一人で操るとても珍しい出し物です。八王子車人形の家元は西川古柳(にしかわこりゅう)氏です。神楽坂に在住の人間国宝 鶴賀若狭掾(つるがわかさのじょう)氏との新内(しんない)節による公演や落語やバレエなどとのコラボレーション公演も行っています。海外公演なども積極的に行い、また子供たちへの指導など後進の育成にも力を入れています。
八王子車人形 西川古柳座では2024年8月3日(土)から8月6日(火)までシカゴ在住の人形劇アーティストのトム・リー氏と、伝統的な車人形の技法と映像、音楽を用いた人形劇を座・高円寺(東京都杉並区高円寺北2丁目1−2)にて開催予定です。トム・リー氏はブロードウェイ・トニー賞受賞作「War Horse」出演等の経歴を持ちます。今回の人形劇は作家・芥川龍之介の作品群「羅生門」「地獄変」などを欧米文化の視点から考察したものです。2023年にニューヨークなど北米5都市で上演し、チケット完売公演が続出した話題の現代人形劇を日本初上演となります。
神楽坂料亭「幸本」の「神楽ごよみ」の会を多くの人に経験して欲しい
今回の「神楽ごよみ」で私が体験した八王子車人形も、芸者も多くの日本人には一般的ではないかもしれません。しかし、実際に体験すると心が震えるような感動を得ることができ、一生忘れることはないであろう経験となりました。
こうした日本伝統文化を紹介する「神楽ごよみ」の会を定期的に企画している神楽坂料亭「幸本」の女将さんである寺田さんには心より感謝申し上げます。また、この会を多くの人に知ってもらい、日本伝統文化を体験していただきたいと強く思います。