10月の日本旅程6日目(京都府1日目)
(10月25日 月曜日)
目次
1、京都丹後鉄道
6日目の朝、西舞鶴から天橋立に行きました。私が乗車した電車は以下の通りです。
西舞鶴駅9:18発 京都丹後鉄道宮舞線・豊岡行 天橋立駅10:14着 運賃650円
京都丹後鉄道はWILLER TRAINS株式会社が運行する鉄道事業者です。WILLER TRAINS株式会社は高速バスやツアーバスなども手掛けるWILLER株式会社の子会社です。私が天橋立まで乗った電車は少しレトロないいデザインの電車でした。ただ、乗客はほとんどいませんでした。
西舞鶴駅に京都丹後鉄道の特急列車「丹後の海」が停車していました。「丹後の海」は日本の鉄道デザインの第一人者である水戸岡鋭治(みとおか えいじ)氏が担当しました。とてもかっこいい電車です。なお、水戸岡鋭治氏は「ななつ星in九州」「ザ・ロイヤルエクスプレス」「九州新幹線800系」など多くの鉄道車両のデザインを手掛けています。
2、知恩寺
天橋立駅から徒歩5分弱の場所にある智恩寺(ちおんじ)に行きました。天橋立駅から天橋立までの途中にあります。
知恩寺は日本三文殊の一つとして知られています(他二つは奈良県・大和安倍の文殊、山形県・奥州亀岡の文殊)。「三人寄れば文殊の知恵」ということわざがあるように、文殊菩薩は仏の知恵の象徴です。創建年次は醍醐天皇より「天橋山智恩寺」の号を賜った904年とされています。知恩寺は臨済宗妙心寺派の寺院で臨済宗は禅宗の一つです。
1501年に落成した多宝塔は国の重要文化財です。ご本尊の木造文殊菩薩も国の重要文化財ですが、年に5回しか御開帳がありません。
なお、知恩寺は天橋立などと共に日本遺産の「丹後ちりめん回廊」の構成文化財の一つです。
山門や文殊堂も立派です。山門は宮津市の文化財に指定されています。
3、天橋立
知恩寺から天橋立に向かう川には廻旋橋があります。船が通るたびに90度旋回します。1枚目の写真にあるように、川に垂直の橋が2枚目の写真では旋回したので、川に平行になりつつあるのが分かると思います。
天橋立は日本三景の一つで、国の特別名勝です。他二つは宮城県の松島、広島県の宮島です。ただし、天橋立は平地からでは細い砂洲と生い茂る松が見えるだけです。天橋立は歩いて渡ると片道約50分かかります。私は「天橋立神社」まで歩いて戻ってきました。
天橋立は高い場所に上らないとその美しい姿を見ることができません。主な展望所は天橋立ビューランド「飛龍観」(天橋立駅側)と傘松公園「昇龍観」(天橋立駅から天橋立を渡った側)です。私は天橋立ビューランドから見ました。
天橋立ビューランドのリフト・モノレール
利用料金:大人850円、小人450円
利用料金(往復):大人680円、子供340円
4、伊根の舟屋
天橋立から伊根までバス(丹後海陸交通)で移動しました。私が乗車したバスは以下の通りです。
天橋立11:40発 経ヶ岬線 伊根12:39着 運賃400円
伊根は文化庁から重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。伊根の舟屋は船の収納庫の上に住居を備えた建造物です。船の収納庫をそのまま海に面するように配置できる理由は伊根湾の波がとても穏やかであるためです。
伊根では昼食を食べ、伊根町観光協会で話を聞いてから観光しました。私が訪問した日はあいにくの雨でしたので、伊根観光は「伊根の舟屋」の見学だけとなりました。天気がいい日であれば、伊根町観光協会で無料のレンタサイクルで観光スポットを回ったり、伊根湾めぐり遊覧船(大型遊覧船)や海上タクシーで海からの舟屋見学がいいと思います。
雨の日は舟屋内部見学がお勧めです。2軒の舟屋が自由に回れて大人600円、小人300円でした。
近年、伊根では観光地として有名になったことからオーバーツーリズムが問題となっています。地元住民のプライバシー保護を厳守し、騒音を立てないように配慮する必要があります。
5、姫路まで移動
「伊根の舟屋」見学を終え、伊根から宮津までバスで移動し、宮津から姫路まで電車で移動しました。私が乗車したバス、電車は以下の通りです。
伊根14:42発 蒲入線 宮津駅15:53着 運賃400円
宮津駅16:01発 京都丹後鉄道特急はしだて6号 福知山駅16:32着
福知山駅16:48発 JR特急きのさき9号 和田山駅17:19着
和田山駅17:56発 JR特急はまかぜ6号 姫路駅19:00着
電車の合計運賃5,560円(特急券含む)
なお、時刻表上はバスが宮津駅に到着するのが15:53着でした。しかし、実際は3分ほど遅れて到着したので、宮津駅で乗車券を買って「特急はしだて6号」に乗車する際に走らないといけないくらいギリギリとなりました。事前に乗車券を買っておくかもう少し余裕をもって行動することをお勧めします。
特急を一日に3本乗り継いだのは人生初めての経験でした。今回の旅行6日目は移動距離時間とも最も長い日となりました。
(注:文中に掲載している交通機関の出発・到着時間や料金、入場料などはBLOG執筆時のものです。今後変更する可能性がありますので、旅行に行く際にご自身でご確認ください。)