10月の日本旅程1日目(石川県1日目)
(10月20日、水曜日)
目次
10月20日(水)から10月27日(水)の7泊8日で石川県、福井県、京都府、兵庫県の旅行に行ってきました。10月2日のブログで旅程アイデアを提案した通りのルートです。この旅程は10月に旬を迎える魚介類の種類・漁獲量が多い都道府県から作成しました。石川県、兵庫県はともに全国ランキング4位でした。
また、今回の旅行も衣類など荷物は事前に宿泊先に送付し、大きな荷物を運ばない「手ぶら旅行」を実施しました。「手ぶら旅行」は移動中も楽ですし、時間の有効活用にもなりました。最終宿泊先から着た衣類を洗濯代行業者に送付したので、洗濯をする必要が無いラクな旅となりました。
1、羽田空港から小松空港へ移動
ANA751便で(羽田空港8:30発、小松空港9:30着)で小松空港へ移動しました。わずか1時間のフライトです。当日は快晴で、飛行機から冠雪した富士山も綺麗に見えました。朝から富士山が綺麗に見えると明るい気分になります。なお、羽田発小松空港行きの飛行機からは左側の窓から富士山が見えます。小松空港行きで富士山を見たい人は左側の窓側座席を予約しましょう。
小松空港は石川県小松市にありますが、福井県は定期便を持つ空港がないため、福井県への旅行の際にも小松空港が使われます。実際、小松空港の到着ロビーには福井県の宣伝パネル「恐竜王国 福井」も飾られています。
なお、小松空港から金沢駅までバスで約40分ですが、福井駅まではバスで約55分とアクセスに大きな差はありません。また、金沢駅までは東京から北陸新幹線でも行けますが、福井駅へも2024年春に延伸、開業予定です。福井県の旅行の詳細は後日投稿しますが、とても魅力的な観光資源を持っている県なので、皆さんに福井県にもどんどん行ってほしいです。
小松空港から小松駅までバスで12分です。私の場合は9:45小松空港発9:57小松駅着のバス(料金280円)に乗りました。空港から主要駅までの所要時間は国内空港の中でも最も短い空港の一つです。空港から市内までの移動時間が短いととても快適です。
2、こまつの杜
小松駅東口から徒歩1分の場所に「こまつの杜(もり)」があります。「こまつの杜」とは建設機械メーカーのコマツの創立90周年を記念して、2011年に小松工場跡地に誕生した施設です。全て無料で楽しむことができます。
「こまつの杜」ではなんといっても、日本に一台しかない超大型ダンプトラック「930E」と超大型油圧ショベル「PC4000」の運転席に搭乗できるのが魅力です。両方とも海外鉱山でしか稼働していないため、日本では「こまつの杜」でしか乗ることはできません。
超大型ダンプトラック「930E」は全高7.3m、車体重量202トンの巨大な鉱山用ダンプです。タイヤだけでも高さ3.8m、重さ4.8トンあります。私も運転席に搭乗させてもらいましたが、乗り物に乗るというよりは建物に乗り込んだように感じました。
超大型油圧ショベル「PC4000」は車両の高さ8.3m、最大掘削の高さ15mと「930E」を上回る高さとなります。機動戦士ガンダムの高さは18mという設定なので、「PC4000」はガンダムと対峙しても遜色ない大きさといえます。なお、「PC4000」の重量は392トンと「930E」の2倍近くの重量です。「930E」、「PC4000」の運転席への搭乗はとてもいい経験となりました。
両大型建機への搭乗開催日、開催時間は以下の通りです。
開催日
毎週 火曜~土曜日(第5土曜日をのぞく)
(4月~11月)10:00〜11:00 / 15:00〜16:00
(12月~3月)10:00~10:30 / 15:00~15:30
悪天候時は中止です。
靴を履いて身長95cm以上が対象です。
予約は不要です。
「930E」や「PC4000」の運転や操縦をすることはできません。しかし、小学生以下を対象にミニショベルに試乗して「ボールすくい」を体験することができます。
ミニショベル試乗体験の開催日、開催時間は以下の通りです。
毎週 水曜日・土曜日(第5土曜日をのぞく)
14:00〜15:00
予約は不要です。
また、「こまつの杜」には、コマツの歴史を学べる「わくわくコマツ歴史館」や屋外展示の「コマツを支えた建機たち」があります。なお、「わくわくコマツ歴史館」はコマツ旧本社建屋を再現した建物です。1932年製造の日本初の国産農耕用トラクター「G25トラクター」も展示されています。
私は今まで全く知らなかったのですが、コマツ創業者の竹内明太郎は元首相の吉田茂の兄(異母兄弟)です。また、竹内明太郎は日産自動車の前身「快進社」の支援者でもありました。なお、1914年の上野での博覧会に出展された国産自動車第一号の「DAT号」のTは竹内明太郎の頭文字から来ています。いろんなことを「わくわくコマツ歴史館」で学ぶことができました。
「コマツを支えた建機たち」の展示も興味深かったです。写真は上から順に、農耕用軽自動車「コマツユニカLT1200(製造年1964年)」、ブルドーザーの元祖「D50-2-16号機(製造年1949年)」、ブルドーザ装置付バケットローダ「D50-8型(製造年1957年)」、ドーザーショベル1号機「D50-S 8型(製造年1958年)」、米国キャタピラー対抗ブルドーザー「D50A(製造年1963年)」、コマツ製最古のホイールローダ「JH30B(製造年1965年)」です。
3、那谷寺(なたでら)
昼食後、那谷寺に行きました。那谷寺までの交通手段は、小松駅から粟津駅までJRで移動(小松駅13:01発、粟津駅13:06着、料金190円)した後、粟津駅からバスで那谷寺まで移動(粟津駅13:35発、那谷寺13:46着、料金340円)しました。時間帯によっては小松駅から那谷寺までのバスもあります。
那谷寺は自然崇拝の一種である白山信仰を起源とする寺で、717年に泰澄(白山を開山)が創建したと伝えられています。なお、白山は富士山、立山とともに、日本三霊山です。
那谷寺の大悲閣(本殿)、三重塔、護摩堂、鐘楼、書院は国の重要文化財です。また、奇岩遊仙境・稲荷社、書院庭園・茶室は国の名勝です。私は、特に、大悲閣(本殿)の素晴らしさに感動しました。当日はあいにくの雨でしたが、那谷寺の素晴らしい建物や庭を十分満喫することができました。
私が訪問した10月20日には、北陸工芸の祭典「GO FOR KOGEI 2021」が那谷寺で開催されていました。古刹とアートの組み合わせがとても良かったです。特に、写真1枚目の佐々木類さんのガラスを使った「水の記憶」という作品が幻想的でした。国の重要文化財の「書院」の中に唯一展示されていた作品でしたので、今回の「GO FOR KOGEI 2021」の中で最も注目されていた作品だったと思います。なお、北陸工芸の祭典は10月24日に終了しました。
拝観料:大人(中学生以上)600円、小学生300円、幼児無料
特別拝観(書院、書院庭園・茶室、三尊石・琉美園)は一般拝観に200円追加
那谷寺拝観後、バスの待ち時間に「花山亭」で休憩し、金沢へ向かいました。私はバス(那谷寺16:05発、粟津駅16:19着、料金340円)、JR(粟津駅16:55発、17:36金沢駅着、料金590円)を乗り継ぎました。
なお、那谷寺からの路線バス(粟津駅、小松駅行き)は平日は1日5本、土日祝は1日3本と少ないので注意が必要です。加賀温泉郷を巡る周遊バス「キャンバス」の運行は10月31日まで運休ですが、11月1日から那谷寺も停車するバスの運行再開が発表されました。キャンバスは1日4便運行しますので、路線バスと合わせると那谷寺へのアクセスは大きく改善されます。
なお、加賀温泉郷とは、あわづ温泉、片山津温泉、山代温泉、山中温泉の4つの温泉地の総称です。那谷寺はあわづ温泉の近くにあります。
(注:文中に掲載している交通機関の出発・到着時間や料金、入場料などはBLOG執筆時のものです。今後変更する可能性がありますので、旅行に行く際にご自身でご確認ください。)