9月の旅程アイデア(まとめ)
宮城県、岩手県、北海道の7泊8日となる9月の旅程アイデアのまとめです。この旅程アイデアでは、どのような観光地を訪問できるのか、どのような食事を食べることができるのか、の総括となります。美味しいものを食べることと素晴らしい観光スポットの訪問をどちらも満たしたい方に最適なプランであると考えています。
提案する旅程で訪問できる観光地
- 世界遺産2ヶ所(平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群、北海道・北東北の縄文遺跡群)
- 国宝3ヶ所(大崎八幡宮、瑞嚴寺、中尊寺金色堂)
- 国の重要文化財17ヶ所(仙台東照宮、陸奥国分寺薬師堂、鹽竈神社、陽徳院霊屋、円通院、五大堂、観瀾亭、岩手銀行赤レンガ館、旧第九十銀行本店本館、小岩井農場、北海道大学農学部第二農場、北海道庁旧本庁舎、北海道大学農学部植物園、旧札幌控訴院庁舎、旧札幌農学校演武場、豊平館、八窓庵)
- 国の重要美術品(上の橋)
- 国の名勝天然記念物(厳美渓)
- 日本百景(猊鼻渓)
- 国の天然記念物(石割桜)
- 日本の都市公園100選(盛岡城跡公園)
- 日本100名城(仙台城、盛岡城)
提案する旅程で食べることができる料理、魚介類
- 農林水産省選定「郷土料理百選」
宮城県「はらこ飯」、「ずんだ餅」
岩手県「わんこそば」、「ひっつみ」
北海道「ちゃんちゃん焼き」、「石狩鍋」、「ジンギスカン」
- 農林水産省選定「御当地人気料理選」
宮城県「牛タン焼き」
岩手県「盛岡冷麺」、「盛岡じゃじゃ麺」
北海道「ウニ・いくら丼」と「スープカレー」
9月の旬の魚介類
宮城県(鰯、鰹「金華かつお」、鮭、秋刀魚、メバチマグロ「三陸塩竈ひがしもの」、鮑、「金華さば」、帆立、黒マグロ、マカジキ、スルメイカ、シイラ)
岩手県(いなだ、鮭「岩手の秋さけ(いくら)」、秋刀魚、鮑、スルメイカ、昆布、、「陸前高田のエゾイシカゲ貝」)
北海道(いなだ、鰈「太平洋沿岸のまつかわがれい」、鮭、秋刀魚、ホッケ、スルメイカ、昆布、「苫小牧のほっき」)
1日目(宮城県仙台市泊)
昼食
郷土料理「はらこ飯」、「ずんだ餅」
- 瑞鳳殿
仙台藩祖伊達政宗公の霊屋(おたまや)です。
- 仙台城跡
日本100名城に選ばれています。
- 大崎八幡宮
大崎八幡宮は安土桃山時代の日本唯一の遺構として国宝建造物に指定されています。
- 定禅寺通散策
- 仙台東照宮
仙台東照宮の御祭神は徳川家康公です。国の重要文化財です。
- 陸奥国分寺薬師堂
1607年に伊達政宗により再建されました。国の重要文化財です。
夕食
9月の旬の魚介類である、鰯、鰹、鮭、秋刀魚、マグロ、鮑(あわび)を食べます。メバチマグロのブランドは「三陸塩竈ひがしもの」(旬は9‐12月)です。石巻漁港で水揚げされる「金華かつお」(旬は5‐9月)、「金華さば」(旬は9‐1月)、帆立(旬は9‐5月)も旬となります。
2日目(宮城県仙台市泊)
- 鹽竈(しおがま)神社
鹽竈神社は東北鎮護・陸奥国一之宮として崇敬を集めてきました。国の重要文化財です。
- 陽徳院霊屋
伊達政宗の夫人愛姫(陽徳院)の霊屋です。国の重要文化財です。
- 瑞嚴寺
瑞嚴寺は臨済宗妙心寺派に属する禅宗寺院です。桃山美術を現在に伝える貴重な建築物であることから国宝となっています。
- 円通院
国の重要文化財です。
- 五大堂
五大堂は瑞嚴寺に属しています。現在の建物は伊達政宗が1604年に創建したもので、東北地方現存最古の桃山建築となります。国の重要文化財です。
昼食
9月の旬の魚介類である、鰯、鰹、鮭、秋刀魚、マグロ、鮑(あわび)を食べます。メバチマグロのブランドは「三陸塩竈ひがしもの」(旬は9‐12月)です。石巻漁港で水揚げされる「金華かつお」(旬は5‐9月)、「金華さば」(旬は9‐1月)、帆立(旬は9‐5月)も旬となります。松島海岸の牡蠣は有名ですが、旬は10-3月となります。
- 松島島巡り観光船
- 福浦島散策
- 観瀾亭
床の間の張付絵や襖絵は国の重要文化財です。
- 高台からの松島湾の展望
新富山若しくは双観山
夕食
宮城県の「御当地人気料理選」の「牛タン焼き」を食べます。
2日間で宮城県の「郷土料理」の「はらこ飯」と「ずんだ餅」、「御当地人気料理選」の「牛タン焼き」、9月の旬の魚介類(鰯、鰹「金華かつお」、鮭、秋刀魚、メバチマグロ「三陸塩竈ひがしもの」、鮑(あわび)、「金華さば」、帆立は全て食べたことになります。
3日目(宮城県気仙沼市泊)
- 無量光院跡(むりょうこういんあと)
奥州藤原氏三代秀衡によって造営された寺院の遺跡で、世界遺産です。
- 中尊寺(金色堂、本堂)
中尊寺金色堂は12世紀から残る唯一のものです。金色堂は岩手県唯一の国宝です。中尊寺は世界遺産です。
- 平泉文化遺産センター
平泉の魅力を分かりやすく紹介している施設です。入館料は無料です。
- 金鶏山(きんけいさん)
奥州藤原氏の信仰の山です。世界遺産です。
- 観自在王院跡(かんじざいおういんあと)
寺院の遺跡で、世界遺産です。
- 毛越寺(もうつうじ)
伽藍遺跡が良好な状態で残されています。世界遺産です。
- 達谷窟(たっこくのいわや)
征夷大将軍の坂上田村麻呂が毘沙門天をまつった岩窟です。
- 厳美渓(げんびけい)
国の名勝天然記念物です。
厳美渓の名物は郭公(かっこう)屋の「郭公(かっこう)だんご」です。籠に入っただんごとお茶がロープを伝って降りてきます。2021年は11月末までの営業予定です。
昼食
一関では「蔵元レストラン せきのいち」(JR一ノ関駅から徒歩10分)において「はっと膳」を食べます。
「はっと」は別名「ひっつみ」で岩手県の郷土料理です。
- 猊鼻渓(げいびけい)舟下り
猊鼻渓は日本百景の一つ。国の史蹟名勝天然記念物です。
舟下りでは船頭が唄う「げいび追分」を聞くことができます。
夕食
気仙沼市で宿泊、夕食をとります。宮城県の9月の旬の魚介類は、鰯、鰹、鮭、秋刀魚、マグロ、鮑(あわび)、メバチマグロのブランドは「三陸塩竈ひがしもの」(旬は9‐12月)です。石巻漁港で水揚げされる「金華かつお」(旬は5‐9月)、「金華さば」(旬は9‐1月)、帆立(旬は9‐5月)も旬です。なお、気仙沼では黒マグロ(旬は9,10月)、マカジキ(旬は7-9月)、スルメイカ(旬は5-9月)、シイラ(旬は7-9月)も旬の魚となっています。
岩手県の9月の旬の魚介類は、いなだ(はまち)、鮭、秋刀魚、鮑、スルメイカ、昆布です。岩手県では鰈(かれい)も9-10月が旬です。また、年中食べることができる八幡平市のニジマス(養殖)「八幡平サーモン」もとてもおいしいようです。
鮭は宮城県と被っていますが、全国漁業協同組合連合会が選ぶ岩手県の秋の「プライドフィッシュ」に「岩手の秋さけ(いくら)」が選ばれています。「岩手の秋さけ(いくら)」の旬は9-1月となっています。
また、岩手県の夏の「プライドフィッシュ」として「陸前高田のエゾイシカゲ貝」が選ばれています。旬は7-10月なので、9月にもおいしく食べることができます。
4日目(岩手県盛岡市泊)
- 高田松原津波復興祈念公園
陸前高田市の高田松原津波復興祈念公園も8月13日(金)18時から岩手県独自の緊急事態宣言が解除されるまで閉園中です。9月にも閉園が続くようなら、岩手県初日の午後に行く予定の猊鼻渓を岩手県2日目にまわして、岩手県初日は平泉周辺をもっとゆっくり回ってもいいでしょう。
昼食
9月の旬の魚介類、いなだ(はまち)、鮭、秋刀魚、鮑、スルメイカ、昆布を食べます。ただし、陸前高田市で絶対に食べたいのは全国漁業協同組合連合会が選ぶ岩手県の夏の「プライドフィッシュ」である「陸前高田のエゾイシカゲ貝」です。旬は7-10月です。岩手県では鰈(かれい)も9-10月が旬です。また、年中食べることができる八幡平市のニジマス(養殖)「八幡平サーモン」もとてもおいしいようです。
岩手県の秋の「プライドフィッシュ」に「岩手の秋さけ(いくら)」が選ばれています。「岩手の秋さけ(いくら)」の旬は9-1月となっています。
夕食
盛岡市で「盛岡冷麺」を食べます。盛岡冷麺は農林水産省が選んだ「御当地人気料理特選」です。多くの焼き肉店で提供していると思います。
5日目(岩手県盛岡市泊)
- 盛岡城跡公園
日本100名城に選ばれています。日本の都市公園100選にも選ばれています。
- 桜山神社
1749年に創建されました。
- 岩手銀行赤レンガ館
1911年、辰野金吾・葛西萬司建築事務所の設計で旧盛岡銀行として建てられました。国の重要文化財です。
- もりおか啄木・賢治青春館(旧第九十銀行本店本館)
1910年、盛岡市出身の建築家の横濱勉の設計で建てられました。国の重要文化財です。
- 紺屋町番屋と岩手県公会堂
紺屋町番屋は大正2年(1913年)に盛岡消防団分団として建築され番屋として使用されていました。大正年間の木造洋風事務所建築の典型といわれています。
岩手県公会堂は昭和天皇のご成婚を記念して1927年に建てられました。
- 盛岡八幡宮
南部流鏑馬神事で知られています。
- 上の橋
上の橋は慶長14年(1609)に中津川に架けられた橋です。国の重要美術品に指定されています。
- 石割桜
周囲21メートルの巨大な花崗岩を割って桜が生えています。もちろん、9月には桜は咲いていません。国の天然記念物に指定されています。
- 啄木新婚の家
新婚の石川啄木が3週間ほど暮らした家で、現存する盛岡唯一の武家屋敷です。
昼食
「盛岡じゃじゃ麺」を食べます。農林水産省が選ぶ岩手県の「御当地人気料理特選」となります。
- 小岩井農場
小岩井農場は1891年(明治24年)に開設されました。
上丸牛舎構内に建つ建物が国の重要文化財に指定されています。
夕食
岩手県の郷土料理の「わんこそば」を食べます。
3日間で岩手県の「郷土料理」の「わんこそば」と「ひっつみ」、「御当地人気料理選」の「盛岡冷麺」と「盛岡じゃじゃ麺」、9月の旬の魚介類(いなだ、鮭、秋刀魚、鮑、スルメイカ、昆布、「岩手の秋さけ(いくら)」、「陸前高田のエゾイシカゲ貝」は全て食べたことになります。
6日目(北海道函館市泊)
昼食
「ウニ・いくら丼」を食べます。農林水産省が発表している北海道の「御当地人気料理特選」です。「ウニ・いくら丼」以外にも、9月の北海道の旬であるいなだ(はまち)、鰈(かれい)、鮭、秋刀魚、ホッケ、スルメイカ、昆布がメニューにあれば食べましょう。
- 大船遺跡
北海道・北東北の縄文遺跡群の構成資産となる世界遺産です。
- 垣ノ島遺跡
北海道・北東北の縄文遺跡群の構成資産となる世界遺産です。函館市縄文文化交流センターがあります。希望者には解説案内を実施されます(無料、日本語)。要事前予約です。
夕食
農林水産省選出の北海道の郷土料理「ちゃんちゃん焼き」を食べます。
全国漁業協同組合連合会が北海道の秋の「プライドフィッシュ」として選ぶ「太平洋沿岸のまつかわがれい」も函館で食べられたら最高です。「王鰈(おうちょう)」と名づけてブランド化もされています。北海道えりも町から函館市南茅部までで水揚げされ、旬は9-11月です。
もちろん、9月の北海道の旬であるいなだ(はまち)、鰈(かれい)、鮭、秋刀魚、ホッケ、スルメイカ、昆布がメニューにあれば食べましょう。
- 函館山展望台
函館駅前からはバスでの移動となります。函館山ロープウェイの法定定期検査に伴い、2021年9月20日から11月7日まで登山口臨時乗降場から臨時バスが運行されます。
7日目(北海道札幌市泊)
朝食(早朝)
函館朝市(営業時間5月〜12月 5:00 〜 14:00過ぎ、但し、店舗毎に異なります)で「ウニ・いくら丼」を食べます。農林水産省が発表している北海道の「御当地人気料理特選」です。
二日連続の「ウニ・いくら丼」が嫌であれば、海鮮丼など朝市で食べられるものはいくらでもあります。9月の北海道の旬であるいなだ(はまち)、鰈(かれい)、鮭、秋刀魚、ホッケ、スルメイカ、昆布がメニューにあれば食べましょう。
昼食
海の駅 ぷらっとみなと市場
「ぷらっとみなと市場」で食べたいのは何と言っても「苫小牧のほっき」(旬7-11月)です。全国漁業協同組合連合会が選ぶ北海道の夏の「プライドフィッシュ」です。また、北海道の秋の「プライドフィッシュ」として選ばれている「太平洋沿岸のまつかわがれい」も食べたいところです。「王鰈(おうちょう)」と名づけてブランド化もされています。北海道えりも町から函館市南茅部までで水揚げされ、旬は9-11月です。
また、「苫小牧のほっき」、「太平洋沿岸のまつかわがれい」以外にも9月の北海道の旬であるいなだ(はまち)、鰈(かれい)、鮭、秋刀魚、ホッケ、スルメイカ、昆布がメニューにあれば食べましょう。
- ウポポイ(民族共生象徴空間)
「ウポポイ」はアイヌ語で「(おおぜいで)歌うこと」を意味します。北海道の先住民族であるアイヌ民族の文化を学ぶための施設です。アイヌ民族の歌や踊り、楽器の演奏などを鑑賞こともできます。
夕食
北海道の郷土料理の「石狩鍋」を食べます。もちろん、9月の北海道の旬であるいなだ(はまち)、鰈(かれい)、鮭、秋刀魚、ホッケ、スルメイカ、昆布がメニューにあれば食べましょう。
- JRタワー展望室T38
JR札幌駅の高層ビルから札幌の夜景を眺めることができます。食事が少し慌ただしくなりますが、札幌駅周辺で食事をとれば、最終入場19:30(緊急事態宣言に伴う営業時間の短縮、通常営業の最終入場は21:30)には間に合うでしょう。
「圧倒的解放感を独り占め」というコンセプトでの眺望化粧室があります。日本のトイレ建築の第一人者である小林純子氏の設計です。
8日目(最終日)
- 北海道大学農学部第二農場
札幌農学校第2農場は、1877年に実績・模範農場として発足しました。事務所など9つの施設は国の重要文化財です。
- 北海道庁旧本庁舎
1888年に建てられたネオ・バロック様式の建築です。国の重要文化財です。
- 北海道大学農学部植物園
1886年に開園した日本で2番目に古い植物園です。国の重要文化財です。
- 札幌市資料館(旧札幌控訴院庁舎)
1926年の建築、国の重要文化財です。
- 旧札幌農学校演武場(時計台)
1878年、札幌農学校の校庭のほぼ真ん中に演武場(屋内体育館)として建てられました。国の重要文化財です。
昼食
農林水産省が発表している「御当地人気料理特選」の「スープカレー」を食べます。私は行ったことがないのですが、「カリーヤ!コング」(食べログ百名点、豊平橋から徒歩6分)にとても惹かれたので、ご紹介します。
- 豊平館
宿泊施設として1881年に完成しました。国の重要文化財です。
- 八窓庵(旧舎那院忘筌)
江戸時代初期の大名で茶人の小堀遠州(備中松山城主、のちに近江国小室藩藩主)が設計したと伝えられています。滋賀県長浜市にあった茶室が1919年に札幌に移築されました。国の重要文化財です。
- 札幌伏見稲荷神社
1884年に創建されました。26本の赤い鳥居が連なることで知られています。
- 藻岩山山頂
夕食
17時ころから「ジンギスカン」を食べます。農林水産省が選定した「郷土料理百選」に挙げられた北海道の郷土料理です。
3日間で北海道の「郷土料理」の「ちゃんちゃん焼き」、「石狩鍋」、「ジンギスカン」、「御当地人気料理選」の「ウニ・いくら丼」と「スープカレー」、9月の旬の魚介類(いなだ、鰈、鮭、秋刀魚、ホッケ、スルメイカ、昆布)、「苫小牧のほっき」、「太平洋沿岸のまつかわがれい」を全て食べることができました。
(注:文中に掲載している交通機関の出発・到着時間や料金などの情報はBLOG執筆時のものです。今後変更する可能性がありますので、旅行に行く際にご自身でご確認ください。)