9月の日本旅程9日目(北海道4日目)
(10月4日、月曜日)
目次
残念ながら、札幌農学校第2農場の屋外施設は10月5日より開館でしたので、旅程の予定通りには訪問できませんでした。従って、北海道庁旧本庁舎から札幌市内を廻ることとしました。また、北海道大学農学部植物園は10月2日に行ったので、4日には行きませんでした。
1、北海道庁旧本庁舎
(さっぽろ駅から徒歩8分)
1888年に建てられたアメリカ風ネオ・バロック様式の建築です。設計は平井晴二郎、国の重要文化財です。個人的に、とても好きな建物です。北海道庁旧本庁舎を見ると北海道に来たことを実感します。現在、2024年度完成予定でリニューアル工事中です。
2、札幌市資料館(旧札幌控訴院庁舎)
(北海道庁旧本庁舎から徒歩17分)
1926年建築、国の重要文化財です。大通公園の西端にあります。久しぶりに訪問しました。改めて見ると重厚で素晴らしい建物であると感動しました。
入場料は無料。
3、旧札幌農学校演武場(時計台)
(大通公園駅から徒歩5分)
1878年、札幌農学校の校庭のほぼ真ん中に演武場(屋内体育館)として建てられました。国の重要文化財です。
札幌市のホームページに紹介されていた2か所の撮影スポットから写真を撮影してみました。
まず、道路を挟んだ向かいのビル「札幌MNビル」の2階テラスから撮影した写真です。
時計台背面の斜め向かいにある札幌市役所の駐輪スペースから撮影した写真です。
写真撮影場所を工夫したことにより、少しは「日本三大がっかり名所」の印象を回避できているでしょうか。私の印象としては、昔のほうが時計台はより小さな印象があったので、若干イメージは改善しました。
今回、大人気「スープカレー」屋の「カリーヤ!コング」に開店時間までに行くために、時計台の内部は見学しませんでした。
入場料:大人200円、高校生以下は無料
昼食後、事前に作成した旅程通りに、豊平館から見学しました。昨年、藻岩山山頂に行ったので、今回は行かずに北海道神宮に行きました。時間的には旅程通りに、藻岩山山頂も行くことができます。
4、豊平館
(カリーヤ!コングから中島公園内徒歩13分、中島公園駅から徒歩6分)
豊平館(ほうへいかん)は宿泊施設として1881年に完成しました。明治政府が建てた唯一のホテルで、国の重要文化財です。設計は明治初期を代表する建築家の1人である安達喜幸らが担当しました。明治天皇、大正天皇、昭和天皇と三代にわたって天皇が宿泊所として利用された由緒ある建物です。
豊平館内部のシャンデリアなどの装飾も素晴らしいので、是非、内部の見学もしてみてください。
なお、「豊平」の読み方はややこしいので注意が必要です。豊平館、豊平峡の場合は「ほうへい」と読みますが、豊平区、豊平川などそれ以外の多くは「とよひら」と読みます。読み方が異なる理由は分かりません。
豊平館の中央にある「赤星」は開拓使のシンボルである五稜星です。北海道庁旧本庁舎や旧札幌農学校演武場(時計台)にも赤星があります。豊平館はパステルブルーを基調にした建物に「赤星」が配置されていますので、より目立ちます。
余談ですが、サッポロラガービール「赤星」も五稜星が由来です。「赤星」は1877年に「開拓使麦酒醸造所」で製造開始されました。豊平館竣工の4年前です。おそらく、「赤星」は豊平館でも飲まれたのではないでしょうか。
入場料:個人300円、中学生以下無料
5、八窓庵(旧舎那院忘筌)
(豊平館から徒歩1分)
江戸時代初期の大名で茶人の小堀遠州(備中松山城主、のちに近江国小室藩藩主)が設計した茶室と伝えられています。小堀遠州は古田織部に茶の湯を学んだ弟子となります。なお、備中松山城は国の重要文化財で、現存12天守のうちの一つです。八窓庵は滋賀県長浜市から1919年に札幌に移築されました。八窓庵は国の重要文化財です。
入場料は無料。
中島公園は10月4日段階で既に紅葉が始まっていたので、今はもう落葉しているかもしれません。
6、札幌伏見稲荷神社
( 八窓庵から徒歩6分、中島公園駅乗車 札幌市電各停外回り17分、 ロープウェイ入口駅下車徒歩13分)
1884年に創建されました。26本の赤い鳥居が連なります。写真撮影のマナーが悪い人が多かったため、境内の撮影は禁止されていました。花手水(はなちょうず)がとても綺麗だったのですが、撮影禁止の立て看板があったので、諦めました。今まで見た花手水の中でトップクラスの美しさでした。
7、北海道神宮
(札幌伏見稲荷神社から徒歩3分、伏見町高台バス停乗車 バス円山公園駅前行
10分、大通西25丁目バス停下車 徒歩14分)
私が訪問した日は平日(10月4日 月曜日)でしたが、北海道神宮で結婚式が行われていました。巫女さんを先頭に入場する花嫁花婿の姿はとてもいい光景でした。
北海道神宮の後、大通公園近くの狸小路でビールを飲み、夕食を食べ、新千歳空港へ向かいました。とても充実した楽しい東北北海道旅行となりました。
(注:文中に掲載している交通機関の出発・到着時間や料金、入場料などはBLOG執筆時のものです。今後変更する可能性がありますので、旅行に行く際にご自身でご確認ください。)